じじぃの「封印された謎・マオリ族のハカ・土地を奪われた先住民?世界史の雑学」

ハカに対して「8」の字の陣形で臨んだ世界王者 | アイルランドニュージーランド | ラグビーワールドカップ2023

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=sBYb-w8z1M4

New Zealand’s all-conquering All Blacks


A history of the haka, from Maori warriors staring down death to the mighty All Blacks

Saturday 06 November 2021 The Independent
The pact between London and Auckland included a commitment by Britain to support its ally in the southern hemisphere in identifying “appropriate ways to advance recognition and protection of the haka ‘Ka Mate’” and to acknowledge the leaders of the Ngati Toa tribe as custodians of the traditional Maori ceremonial dance.
The tribe’s guardianship of “Ka Mate” - famously performed by New Zealand’s all-conquering All Blacks
https://www.independent.co.uk/news/world/australasia/haka-history-new-zealand-uk-maori-b1952808.html

『失われた世界史 封印された53の謎』

歴史の謎研究会/編集 青春文庫 2018年発行

オセアニアの謎――マオリ族の「ハカ」に込められた深い想い より

オセアニアとは太平洋の中部から南部へと連なるポリネシアメラネシアミクロネシアの諸島とオーストラリア大陸・南北2島からなるニュージーランドなどの総称。オーストラリア大陸ニュージーランドは白人の入植地とされ、文明化や保護の美名のもと、アボリジニマオリ族などの先住民に対し、民族浄化とでも呼ぶべき行為が続けられた。

保護という名の非道な隔離と差別

通称エアーズロック。年間25万人の観光客を集めるオーストラリア屈指の名所である巨岩ウルル。同岩への登山が2019年10月26日から禁止される。これはオーストラリアの先住民からなる「ウルル・カタジュタ国立公園」の運営協議会は決めたことで、「ウルルはディズニーランドのようなテーマパークではない」というのが理由だった。

実は1985年の同日、オーストラリア政府はウルル一帯の土地所有者が先住民であることを認め、同地を返還していた。以来、先住民が国立公園にリースするかたちで観光客を受け入れてきたのだが、聖なる場所が土足で踏みにじられるのはやはり気持ちのいいものではなく、そこで多少の猶予期間を設けた上での全面禁止となったのだ。

オーストラリアの先住民はアボリジニやアボリジナルとも呼ばれ、3万年前から3万5000年前に南アジアから、当時は陸棚を経て渡来したと考えられている。

オーストラリアの存在が西洋に知られたのは、イギリス人の航海士ジェイムズ・クックによる第1回航海(1768~71年)のときで、クックが同地の土を最初に踏んだのは1770年の4月28日とされる。1788年から囚人を中心とした入植が開始され、白人の人口が急増を始める。

オーストラリアといえば、ほんの少し前まで白豪主義を貫いていたことでも知られている。白人以外の移民を極力排除していたのだが、その間、先住民は「死にゆく人種」、すなわち放っておいても絶滅すると見なされていたのである。事実、1788年には30万から75万人いたと推測される先住民が、白人のもたらした疫病により、1930年代には約5万人にまで落ち込んでいた。

1901年のオーストラリア連邦成立時に憲法も制定されたが、そこでは、先住民の保護は州政府の管理下に置かれ、各州独自の法律によって保護されると規定された。だが、この「保護」の中身がひどいものだった。

保護政策の模範とされた北東部の州クイーンズアイランドを例に挙げれば、滅亡への道を歩む純潔の先住民を「隔離・保護」する一方で、混血の先住民を一般社会に「拡散・同化」させることが基本原則とされた。

「拡散・同化」とは、混血児を家族から引き離し、施設に収容して育てるという乱暴なもので、成長後、一般社会に送り出されてからは保護の名のもと、労働条件。移動・結婚などに厳しい規制が設けられ、二級市民として生きていくしかなかった。
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現在では若干状況が改善されたが、純潔の先住民に対する「隔離・保護」はかたちちを変えて継続され、彼らのみが暮らす町村では生涯にわたる年金暮らしが約束されている反面、商店には賞味期限切れ、薬局には有効期限切れの商品しか置かれていないなど、生殺しするかのような政策がとられている。

詐欺同然に土地を奪われたマオリ族

白人として初めてニュージーランドを発見したのもジェイムズ・クックで、彼の第1回航海時、ニュージーランドの先住民であるマオリ族は10万から15万人いたと推測される。

マオリ族はポリオネシア系の民族で、ニュージーランドに渡ってきたのは9世紀から10世紀のこと。狩猟採集に加え、比較的温暖な北島では14世紀中頃からサツマイモの焼畑農耕が始められ、それなりに豊かな生活が営まれていた。
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2013年の国勢調査によれば、自身をマオリ族と認識している国民の割合は全体の14.9パーセント。だが、その多くは混血で、純粋なマオリ族の占める割合はきわめて少ない。

このままでは伝統が途絶えるとの危機感が民族文化復興の機運を高め、ラグビーでもお馴染みのハカという伝統儀式を、アイデンティティの象徴として世界に知らしめることになったのだった。

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どうでもいい、じじぃの日記。

10月15日、ラグビーワールドカップ2023、準々決勝でニュージーランドvs.アイルランドを見た。

「ハカ」はニュージーランド先住民マオリの伝統的な踊りで、儀式や戦闘に臨む際に披露される。
先住民マオリが行うハカは、部族の強さと結束力を表現している。

足を踏みならし、舌を突き出したり、リズミカルに体で手拍子をとったりしながら、大きなかけ声に合わせて舞い踊る。

この「ハカ」を見ていて、台湾の先住民高砂族を思い出した。

「台湾は、1894年の日清戦争の結果として下関条約で日本に割譲された。1895年から日本軍が台湾に侵攻して武力によって平定し、第二次世界大戦で日本が敗北した1945年まで50年に及ぶ台湾総督府の植民地支配を受けた」

日本が台湾に侵攻した時、抵抗運動を行った先住民高砂族が、ニュージーランド先住民マオリ族と重なった。

かなり激しい抵抗運動だったらしい。

一説に、ポリネシアニュージーランドの人々の先祖は台湾原住民だという。

台湾原住民はどこから来たかというと、日本人のルーツと同じように北方アジア(蒙古系)から来た説とインドネシアあたりから来たという説があるようだ。

ラグビーワールドカップ2023、ニュージーランドvs.アイルランドは、28-24でニュージーランドが勝ちました。