じじぃの「ラグビーW杯・オールブラックスはなぜこれほど強いのか?先住民族マオリ族」

Maori All Blacks haka against Barbarians.

NZ首相、エプロン姿でラムチョップ配る ラグビーW杯

2019年9月21日 朝日新聞デジタル
ラグビー・ワールドカップ(W杯)の開催に合わせて来日したニュージーランド(NZ)のアーダーン首相(39)が21日、東京・六本木でのイベントに出席し、エプロン姿で、来場者にNZ名物のラムチョップを振る舞った。
会場にはオールブラックスの愛称で知られるNZラグビー代表で主将を務めたリッチー・マコウさん(38)も姿を見せた。
イベントは、NZ政府観光局がW杯のホスト国となった日本に向け、もてなしなどに対する感謝を伝える狙いで主催した。先住民族マオリ族の伝統舞踊ハカも披露され、アーダーン氏は報道陣に、「日本でもオールブラックスが人気があると知って驚いている」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASM9P56LXM9PUHBI024.html

ダイアモンド博士の“ヒトの知恵” 第3回「紛争をどうやって解決する?」

2018年9月26日 NHK Eテレ
【出演】ジャレド・ダイアモンド(進化生物学者
ダイアモンド博士は、「銃・病原菌・鉄」でピュリッツァー賞を受賞した進化生物学者。人間の進化によって現代社会を考察する博士の特別授業を12回にわたって放送。
第3回は、争いとその解決策について。世界では未だに紛争が起こり続けている。これは人類の宿命なのか?ダイアモンド博士は復讐を繰り返すことの多い伝統社会の紛争と大規模な現代の戦争を比較し、検証する。また伝統社会で行われてきた個人同士の争いの解決法にも注目。法の力に頼らず、当事者がお互いに感情面で納得できる道をとる伝統的な和解のしかたについて、生徒たちと考えていく。

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『若い読者のための第3のチンパンジー

ジャレド・ダイアモンド/著、秋山勝/訳 草思社文庫 2017年発行

モアが絶滅したニュージーランド より

私がはじめてニュージーランドを訪れた1966年には、モアは気候の変化によって絶滅したと信じられていた。最初のマオリ人がここに姿を現したとき生きていたモアは、すでに絶滅しかかっていたにちがいない。マオリ人は自然保護主義者であると信じられ、モアを絶滅に追い込むような真似などできるはずはなかった。だが、3つの発見によって、そうした考えもくつがえされてしまったのである。
1番目の発見は、ニュージーランドでは1万年前に氷河期が終わりを迎えた。その後、気候はモアにとってはどんどん快適なものになっていき、最後のモアはたくさんの食事を堪能したうえ、過去数千年でもっとも申し分のない気候を満喫して息を引き取っていた。
2番目に、マオリ人の古代遺跡で見つかった鳥の骨が年代測定された。測定の結果、すでに知られていたすべての種のモアは、最初のマオリ人が到達したころにはまだたくさん生きていたという事実が明らかになった。現在では化石でしかわかっていない多くの鳥の種についても同様である。つまり、これらの鳥はわずか数世紀のうちに絶滅していたのだ。かりに、何十種という鳥が数百万年にわたってニュージーランドを支配し、そして人間がやってくるのと時を同じくしてたまたま絶滅したとするなら、それはありえないような一致である。
最期に、マオリ人が本当にすごい数のモアを切り刻んでは、土のかまどでその肉を調理し、食べ残しを捨てていた事実が100ヵ所以上の大きな遺跡から判明したのである。肉は食べられ、皮は衣類に使われ、釣り針や装飾品が骨から作られていた。卵は卵で中身がからになると、殻は水筒として使われた。残された膨大な数にのぼるモアの骨は、何世代もかけてマオリ人がこの大型鳥類を皆殺しにしてきたことを物語っていた。
マオリ人がモアを絶滅させたのはいまや明らかになっている。殺されたり、ヒナがかえる前に卵を盗み取られたり、そのほかにもモアが住む森を切り開いたことで死んだモアもいただろう。同じようにして、ほかの鳥類も息の根を絶たれてしまったのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
去年の9月、ダイアモンド博士の“ヒトの知恵” 第3回「紛争をどうやって解決する?」を観た。
第二次世界大戦に駆り出され敵と戦ったとされる人々の多くは、戦いについて語ろうとしなかったとのこと。
しかし、つい最近までニューギニアなど伝統社会では敵を何人殺したかが、名誉なことだった。
ニュージーランドの「オールブラックス」の踊り。これから殺しに行くぞ、とうなり声を上げているみたいです。