じじぃの「科学夜話・好奇心はいつ生まれたのか!ダイアモンド博士のヒトの秘密」

ダイアモンド博士の“ヒトの秘密”1▽チンパンジーからヒトへ 1.6%のドラマ 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=-9g4t_JRuAA
ベルベットモンキーとニシキヘビ

世界最古の絵画?
7万3000年前の石に描かれた模様

世界最古の絵画? 7万3000年前の石に描かれた模様 2018.09.15 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
7万3000年前、今日の南アフリカにあたる地域に住んでいた初期人類が、石の表面にハッシュタグ(#)のような印を描いた――模様が描かれた石を発見した国際考古学チームは、石に描かれた赤い模様は最古の絵画だと主張する。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/091400403/
ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 課外授業 質問スペシャ 2018年12月28日 NHK Eテレ
【司会】久保純子 【出演】ジャレド・ダイアモンド(進化生物学者
ジャレド・ダイアモンド博士はピュリッツァー賞を受賞した進化生物学者。これまで12回の授業で、動物から人間へ進化して行く過程を考えることによって、戦争や環境破壊など、現代社会の矛盾を解き明かしてきました。
この授業は、視聴者の方々から大きな反響をいただきました。そこで今回は、視聴者の皆さんの質問に博士が直接お答えする「質問スペシャル」です。
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=17201
12月28日、NHK Eテレ ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 課外授業 質問スペシャ より
久保純子、「次の方は質問をビデオ・メッセージで送ってくださいました」
水谷緋菜詩、「ひなしと言います。人はなぜウソをつくのか。ウソをつくのは何か生物学的な意味があるんでしょうか」
ダイアモンド、「なぜ人はウソをつくのか。答えはウソをつくのが得だからです。ちなみにウソをつくのは人間だけではありません。サルも相手をあざむくことがあります」
ダイアモンド博士は第2回の講義ののなかで、言語のように複雑なコミュニケーションをする動物としてベルベットモンキーを紹介しました。2つのグループが争うとき、負けそうな方の1匹が天敵の驚異をする鳴き声を出して相手のグループをあざむきます。このようにしてベルベットモンキーはウソをつくことで争いを上手に終わらさせるのです。
ダイアモンド、「私たちの祖先は3000万年前にサルから類人猿に進化しました。ということはすでにウソをつくことを覚えていたということになります。ある有名な政治家が政治家というものは正直でいることができるのか、と聞かれてこう答えたといいます。政治家は正直者だが国のためにウソをつくのが仕事なんだ、とね」
女の生徒、「私はピースのためにウソをつきます。たとえばこの靴どう思う、と聞かれたときに、ひどい靴だと思っても友達をなくしたくないので、いい靴ね、とウソをついてしまいます」
久保純子、「では次の方とつなぎましょう」
小田香陽、「初めまして。私は今中学生でいろいろなことを勉強していますが、ときどきどうして勉強しないといけないのか、法則を発見した人がいたからですか」
久保純子、「どんな方を思い浮かべますか」
小田香陽、「たとえばピタゴラス三平方の定理を発見した人。そこで疑問に思ったのですが、人類は元から自然現象や物理現象を見て、それがどんな理屈で起っているのか、解き明かしたいと知的好奇心を持っていたのでしょうか。それともそういったものをある程度文明が発展した後に人類の心に芽生えたものでしょうか」
男の生徒、「すごくいい質問だね。たぶん文明が始まる前から好奇心を持っていて、それが僕たちをここまで発展させる原動力になったのではないかと思う」
ダイアモンド、「人類進化は数十億年前、単細胞のアメーバから始まりましたが、アメーバに好奇心があったとは思いません。私たちの祖先が3000万年前にサルから進化したとき、すでに好奇心を持っていたのか? 東アフリカでの研究によるとベルベットモンキーは天敵のニシキヘビを認識して仲間に危険を伝えることができますが、地面にニシキヘビが移動した跡を見つけても興味を示しません。好奇心を抱かないのです。つまり私たちの祖先は3000万年前までは好奇心を持っていなかったと考えられます。ところが今から5000年前に書かれた人類最古の記述によると、当時の人は好奇心が旺盛です。なぜ太陽は昇るのか、なぜ人々はこのように振る舞うのかなど。考えていたようです。では私たちはいつ頃好奇心を抱くようになったのでしょう。私の考えではそれは今から7万年前のこと。人類は互いに交流し、アートを生み出しています。おそらくこの頃好奇心を抱くようになったと思います」
久保純子、「香陽さん自身はどう思いますか」
小田香陽、「やっぱり人と人との関係が複雑化されてきたなかで、人類の共通の常識とか知識が必要になってきたと思う。その時点で生まれてきたのかなと思いました」

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どうでもいい、じじぃの日記。
約7万5000年前、インドネシアスマトラ島のトバ火山が大噴火によって現生人類ホモ・サピエンスは数千人にまで激減したらしい。
一説によると、「針」を発明したのは約7万年前だそうだ。
人類はこの針で毛皮を縫い合わせ防寒服を作った。
針から「好奇心」が生まれ、その後7万年前〜6万年前の間に「認知革命」が起こったのかなあ。