じじぃの「ネコとイヌ・人生・意味という病?孤独の雑学」

Why did the Neanderthals become extinct?

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=h3IfzMZrEqg

ネアンデルタール人、デニソワ人


ネアンデルタール人とデニソワ人の血液型が解読され、遺伝的多様性の低さ、人口動態の脆弱さ、アフリカ起源の可能性を裏付ける結果に。

2021年08月18日 バイオクイックニュース日本語版

ネアンデルタール人とデニソワ人の絶滅したヒト科の系統は、30万年前から4万年前までユーラシア大陸全体に存在していた。
ネアンデルタール人とデニソワ人の約15人の遺伝子配列が明らかになっているにもかかわらず、血液型の基礎となる遺伝子の研究はこれまで軽視されてきた。しかし、血液型は人類学者が人類の集団の起源、移動、交配を復元するための最初のマーカーとなった。
https://biomarket.jp/bioquicknews/neandertal-and-denisovan-blood-groups-deciphered.html

地球ドラマチック 「ネアンデルタール人vs.ホモ・サピエンス

2024年6月8日 NHK Eテレ
4万年前までヨーロッパに暮らしていたネアンデルタール人。わたしたちホモ・サピエンスと遜色のない能力を持っていたにも関わらず、なぜ彼らは絶滅したのか?

4万年前に絶滅したネアンデルタール人。かつてはわたしたちホモ・サピエンスよりも原始的で劣った存在とされてきたが、近年の研究により彼らの意外な能力が次々と明らかになってきた。筋力や寒冷地への適応能力、そして脳の大きさではホモ・サピエンスを上回り、狩りの能力も高かったとされるネアンデルタール人。なぜ彼らは絶滅し、わたしたちホモ・サピエンスは生き残ったのか…? 最新科学で謎に挑む! (フランス2023年)

シベリア南部のアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟の発掘で、おそらく25万年以上にわたって居住に利用されていた場所から多数のヒト族化石が見つかっている。今回、2010年にデニソワ洞窟の東の穴(east gallery)で見つかった約5万年前の骨から、高品質のゲノム塩基配列が得られた。この塩基配列ネアンデルタール人女性のものであり、彼女の両親は近親者同士で、おそらく異父母の兄弟姉妹か叔父と姪の関係にあった。このような近親交配は、この女性の近い先祖においても普通に行われていた。

近親交配が進んだため、アルタイのネアンデルタール人(デニソワ人)は遺伝子の多様性が徐々に失われていった。
https://www.nhk.jp/p/dramatic/ts/QJ6V6KJ3VZ/episode/te/L5XXP2W73M/

『孤独という病』

池田清彦/著 宝島社 2022年発行

第4章 孤独の飼い慣らし方 より

「働くことは美徳」なんてプロパガンダに騙されるな

そんな「意味という病」のなかでも最も厄介なのは、「人というのは額に汗水垂らして働くことがまっとうだ」というものだ。これは非常に悪質な嘘で、「人生の意味」を捏造しているといっても過言ではない。

狩猟採集社会の頃はみんなで狩りをしてその日の食料を捕れば、後は働く必要がなかった。獲物を捕りすぎれば獲物の数が減ってしまうし、冷蔵庫がないから肉を貯蔵しておくこともできなかった。それが農耕生活に移行すると穀物は貯蔵できるので、働けば働くほど収穫量が増えて、集団は豊かになる。「働かざる者、食うべからず」といった思想が芽生えたのは、農耕が始まってからだと思う。

しかし、次第に分業化が進んで、働く時間と富の蓄積は必ずしもパラレルではなくなってきた。それにもかかわらず、この考え方だけが呪いのように残存している。

冷静に考えると、これは完全に嘘だ。歴史的にみても、支配階級は過酷な労働はしていない。現代になってからも、株のキャピタルゲインで生活しているような人は額に汗して働いてないし、マンションをいくとも経営しているような資産家の親がいる人は遊んで暮らしている。つまり、いまの世の中で大金を稼ごうと思ったら、コツコツ働くようなやり方はNGってことだ。
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そして、「人というのは額に汗水垂らして働くことがまっとうだ」などというありもしない「人生の意味」を押しつけられて働かされている人たちから順庵に心を病んでいく。

人間の孤独というのは社会がつくり出してきたという話をしてきたけれど、その元凶ともいうべきものが、このような「意味の捏造だ」だ。

繰り返すが、我々の人生には意味などない。本来はネコと同じように自分の気持ちのおもむくままに生き、食事をし、楽しいことをして死んでいく。これが正しい人生だ。

誰かが意図的につくり出した「意味」などという大嘘に惑わされないで、国家や会社のためにではなく、自分のためにいちばん心地よい行動をする。実はこれこそが、最も効果的で、最も根本的な「孤独対策」なのだ。

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じじぃの日記。

池田清彦著『孤独という病』という本に、「『働くことは美徳』なんてプロパガンダに騙されるな」があった。

イヌは人間に似ていて、うつになりやすい。ネコは自分勝手に気ままに生きている。

「繰り返すが、我々の人生には意味などない。本来はネコと同じように自分の気持ちのおもむくままに生き、食事をし、楽しいことをして死んでいく。これが正しい人生だ」

まあ、多様性が無くなると、ネアンデルタール人のように絶滅する可能性があるそうだ。