じじぃの「沈黙の春・DDT・人の血中に残り続ける毒!生態の雑学」

食物連鎖の頂点に立つハクトウワシ


【放送後追記】地球ドラマチック「空の王者 ワシ」が7月11日放送!イヌワシの狩りとハクトウワシの子育てに密着

2020年7月19日 鳥メディア
「空の王者 ワシ」というタイトルで、イヌワシハクトウワシが登場し、食物連鎖の頂点に立つワシがどのような生態か迫る放送回です。

現在ではワシの種類のうち30種ほどが絶滅の危機に瀕しています。
かつてもDDT(枯葉剤)によって、食物連鎖の頂点にいるワシが濃縮された結果、ハクトウワシの卵のカラが薄くなって、割れやすくなったことがありました。
その結果、ハクトウワシも急激に数を減らし、絶滅の危機に直面しました。
しかし、DDTの使用停止に加え、人間によって懸命な保護活動によって、ハクトウワシの数は順調に回復しています。
https://inko.exp.jp/2020/07/09/post-10684/

生態学大図鑑』

ジュリア・シュローダー/著、鷲谷いづみ/訳 三省堂 2021年発行

人間という要因 より

持続性のある毒
DDT(ジクロロジフェニルトリクロルエタン)は、有機塩素化合物と呼ばれる殺虫剤のグループに属する。
神経の興奮伝達を乱すことで接触した昆虫を殺す。脂質に溶ける性質があり、直接触れ、あるいは汚染された食物を摂取した動物の脂肪組織に取り込まれる。繰り返しさらされれば、脂肪組織に蓄積されて、毒性を発揮する。

DDTはまた、食物連鎖を通して生物濃縮される。環境中にごく微量存在する場合は未解明な点があるが、人間もDDTに日常的にさらされればその毒の影響を受けやすい。不妊、流産、糖尿病などとの関連が認められている。
現在、欧米諸国では使用が禁止されているにもかかわらず、2003~2004年に米国疫病対策センターがおこなった調査によれば、調査対象となった99%の人の血中から、DDTあるいはDDTの分解産物であるDDEが検出された。

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じじぃの日記。

生態学大図鑑』という本に、「持続性のある毒」という記事が載っていた。

DDTはまた、食物連鎖を通して生物濃縮される。環境中にごく微量存在する場合は未解明な点があるが、人間もDDTに日常的にさらされればその毒の影響を受けやすい。不妊、流産、糖尿病などとの関連が認められている」

現在、日本や先進国でDDTは農薬としては使われていないが、マラリアの感染対策のためにハマダラ蚊の防除に限って使用が認められている。

除草剤は人間に影響しますか?

私たちの周りには、様々な除草剤があふれています。しかし、使用する除草剤によっては、人体に有害な影響を与えてしまうこともあるのです。だからこそ、人体に優しい除草剤を選ぶことが、とても大切なのです。ケミカルな除草剤ではなく、自然の力を借りた除草方法を選ぶことが、私たちの健康を守る第一歩であると言えるでしょう。
https://chibanian.info/20240422-863/

まあ、人体に無害な除草剤はありえないのだろうが、「注意書き」をよく読んでから、使うことが必要だそうです。