GDPというメガネを通して見た世界地図 (2016年)
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GDPというメガネを通して見た世界地図 (2024年)
「富の大きさ」で世界地図をつくると、日本はこう姿を変える【画像】
2024年01月16日 ハフポスト NEWS
国ごとの個人資産で比べると、アメリカや日本は実際の地図とくらべて巨大になる。
https://www.huffingtonpost.jp/2016/08/10/world-map-wealth_n_11419268.html
『数字は武器になる 数の「超」活用法』
野口悠紀雄/著 新潮社 2014年発行
第5章 地球と宇宙を数字で掴む より
GDPで世界を捉える
GDPというメガネを通して見た世界
次ページ(図、画像参照)に載せてあるのは、国土面積がGDP(国内総生産)に比例するように描いた世界地図である。つまり、「GDPというメガネ」を通して見た世界だ。これは、普通の地図で見られる世界像とは大きく違う。
国土が広くても、使えない土地が多ければ無意味だと先述した。使える土地にどれだけの人間が住み、どのような経済活動を行なっているかが重要なのだ。この地図は、それを示すものである。
すぐに把握できるのは、「北米、西欧、アジアという3つの塊があり、これだけで地球の大部分をカバーしている」ということだ。
もう少し詳しく言うと、つぎのとおりだ。いま(2012年当時)の日本のGDPを1としよう。すると概算で、中国は1.4、アジア全体で3.1程度だ。アメリカは2.6であり、メキシコとカナダを加えると3.1程度になる。またヨーロッパの大国(英、仏、独、伊)は0.3~0.6程度であり、ユーロ圏全体で2.0だ。これに、ユーロ非加盟の西欧、北欧国を加えると3.1程度になる。
したがって、アジア、北米、西欧がほぼ同じ大きさの塊になるのである。これらを合計すると、9.3だ。全世界のGDPは約12なので、これだけで大部分になる。
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アメリカは、国土が広く人口が多いだけでなく、効率的な経済活動を行なっているのだ。逆に言えば、国土が広くて人口が多くても、この地図では大きく表示されない国がある。人口が12億人を超えるインドが、その典型例だ。
この地図を初めて見る人は、「歪んでいる」と言うだろう。確かに、われわれが普段みている地図に比べれば歪んでいる。しかし、この地図こそが世界の状況を正しく示すのであり、普通の地図のほうが歪んでいるのかもしれない。
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じじぃの日記。
少し古い本だが、野口悠紀雄著『数字は武器になる 数の「超」活用法』に「GDPというメガネを通して見た世界」というのがあった。
GDPというメガネを通して見た世界地図
「GDPで見た世界地図」で2016年と2024年で比べて見た。
日本と中国では国の大きさが真逆に変化している。
GDP地図では2016年では中国の大きさは日本の約2倍だったのが、2024年では本物の世界地図に似た形に戻っている。
(アメリカと中国の国土面積は日本の約25倍)
日本の縮小は、あたかも肥大した分を中国に取り込まれていったような感じだ。
一説に、2030年に中国のGDPが米国を上回ると言われている。
イェール大学教授エイミー・チュア著『最強国の条件』という本によると、世界をリードする最強国の条件は「寛容性」だという。
2019年、太平洋の島国ソロモン諸島が台湾と外交関係を断交し中国と国交を結んだ。
中国が台湾の孤立化を進め、台湾への外交圧力を強めている。
2024年1月、台湾総統選挙が行われ、民進党の頼清徳氏が次期総統に選ばれた。
頼清徳氏は選挙戦で中国と距離を置き、アメリカとの関係を重視する姿勢を訴えてきた。
一方、中国は習近平総書記の3期目続投を決め「習一強体制」をいっそう強固にしてきている。
習近平は、台湾統一のためには武力行使も辞さない姿勢を示している。
今の中国に「寛容性」など感じられない。
中国がアメリカに取って代わって最強国家になるということがあるのだろうか。