じじぃの「男女で異なる骨の数・直立二足歩行のパラドックス!逆説の雑学」

【全身の骨格】人体の骨206個を全部数えてみた!

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=e8e7ZSgtI3Q

骨格には男女差があります


骨格には男女差があります

2020/04/22 住吉ゆき整体院
一番わかりやすいのは骨盤です。
例えば、メタボ健診であれ?と思われる方もおられると思います。
相対的に、女性の方が男性より体重は軽いです。
にも関わらず、メタボ健診の腹囲のボーダーラインは、
   男性  85センチ
   女性  90センチ   です。

御存じのとおり、女性は出産があるからです。
https://yukiseitai-sumiyoshi.com/blog/detail/20200421220627/

『あっと驚く科学の数字』

数から科学を読む研究会/著 ブルーバックス 2015年発行

生命 206ピース→人体を構成する骨の数 より

骨の数は変化する
ヒトの身体を支える骨格は、206個の骨から構成されている。ずいぶんたくさんあると感じるだろうか。頭蓋骨は1個の骨でできていると考えがちだが、じつは15種類23個の骨ががっちりと組み合わさっているし、背骨(脊椎骨)は26個の骨が積み重なってできている。骨の数が1番多いのは腕(上肢骨)で64個。次は足(下肢骨)で62個の骨からなる。これらに胸郭25個と耳小骨6個を加えて、合計すると総数は206個になる。

ところが、新生児の骨の数は、なんと300個以上ある。成人より骨の数が多いのは、ほとんどの骨が軟骨で、さらに細かい骨に分かれているからだ。そのため、新生児は頭蓋や身体が柔らかく、首もすわっていない。成長とともに軟骨が骨化し、細かい骨どうしがくっついて(癒合という)大きな骨になる。そのため、年齢によって骨の数はだんだんと変化していく。さらに、骨の癒合の程度は人によっても違いがある。206個は成人の一般的な骨の数で、実際には200個の人もいれば、210個の人もいる。骨の数は誰でもいつでも206個と決まっているわけではないのだ。

男女で異なる骨の数
出産の進化に適応するため、女性の骨盤の形も進化した。骨盤は腰にある骨で、男女差が最も大きいため、法医学では男女の鑑別にとって重要である。新生児から10歳くらいまでは性差はないが、思春期に形が変化し、骨が完成するのは20歳くらいと、できあがるまでに時間がかかる。

骨盤は胴と足をつなぐ役割をしており、二足歩行をするときに体重を支えられるよう幅広い形に進化した。左右一対の寛骨、仙骨、尾骨からなる大きな骨で、いずれも成長とともに癒合するため、骨の数は変わる。

骨盤をつくる寛骨は腸骨、坐骨、恥骨からなる。小児期までは、この3骨の間にY字型の軟骨がある。17歳頃に3個の骨が癒合して1個の寛骨となる。骨盤の中央、背骨の末端のほうにある仙骨は、生まれたときは5個に分かれているが、成長するうちにくっついて1個の骨となる。
男性ではあまり形を変えずに成長するため、中央の穴は三角形に近い。一方、女性では腸骨翼という左右に広がる骨の幅が広くなって中央の穴が丸くなる。丸くなるのは、出産のとき胎児が骨盤を通りやすくするためだ。

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じじぃの日記。

少し古い本だが、ブルーバックス『あっと驚く科学の数字』に、「男女で異なる骨の数」があった。

「ヒトの身体を支える骨格は、206個の骨から構成されている。ずいぶんたくさんあると感じるだろうか」

ネットで「男女で異なる骨」をキーにして検索してみた。

●肋骨の本数
人間の肋骨は左右にそれぞれ12本ずつ、合計24本あります。 男女とも同じ本数です。

仙骨の形
男性の骨盤は横幅が狭くハートの形に近いですが、女性は横幅が広く卵のような形をしています。 男性では、仙骨が横幅は狭く長いのに対し女性の仙骨は横幅が広く短い形をしています。 また、仙骨の角度は男性に比べて女性の方が前弯が小さくなっています。

●尾てい骨
通常、尾てい骨は3本、背骨からの延長上にあります。 でも、その形をよく見てみると、男女では大きな違いがあるのです。 内側に曲がっている男性の尾てい骨に対し、子供を産むために真っ直ぐな女性の尾てい骨。 そのため、尻尾のせいで女性はお尻が痛くなるということなのです。

●喉仏
その形が、仏様が座禅を組んでいるように見えることから、ご遺骨の中でも特に大切とされているのです。体の中に仏様が宿っていた名残だという考えです。
たしかに、輪になった部分が座禅を組んだ手足に見えます。棘突起(きょくとっき)と呼ばれる部分は、まるで合掌をしている手のようです。
喉仏は発声に関係していて、男女ともにあります。
   
性別の判定は、幼小児骨では全般的にまだ男女差が明確では無いため、歯のサイズや頭蓋、寛骨などを用いた判定が試みられているが、正確な判定は困難な場合が多い。

「出産の進化に適応するため、女性の骨盤の形も進化した。骨盤は腰にある骨で、男女差が最も大きいため、法医学では男女の鑑別にとって重要である」

ヒト進化にみられるパラドックス

人間の女性が難産なのは、直立二足歩行に適した骨盤であるため産道が狭いこと、脳の大型化にあります。