じじぃの「国名・ロシアの当て字が”露”に変わった事情とは!表示の雑学」

「ロシア人は帰れ」国を捨てた先で待っていた“拒絶” 若者たちの苦悩【現地ルポ】(2023年7月30日)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=-E6Q-m8z0rA


佐賀大学地域学歴史文化研究センター 史料集「魯西亜船渡来録」刊行のお知らせ

https://sagadaipress.saga-u.ac.jp/archives/6791/https://sagadaipress.saga-u.ac.jp/archives/6791/

世界の国々の国名|梓文社 中国語教室

https://www.shibunsha.com/10_xiaochangshi/xiaochangshi_02_guojiaming.php

『暮らしの中の表示 知らないと困る最新知識』

博学こだわり倶楽部 /編 KAWADE夢文庫 2017年発行

6章 賢く暮らすために覚えておきたい表示 より

ロシアの当て字が「魯」から「露」に変わった事情とは?

新聞を広げると「米」「英」「仏」という表記を見つけることができる。
それぞれ「アメリカ」「イギリス」「フランス」の国名を表していることは、誰もが知るところだろう。国名を漢字1文字で表す方法は、短い文中にできるだけ多くの情報を載せる必要のある新聞の工夫の1つだ。

これらの国名を表す1文字は、かつての日本が海外の国名を漢字に当たはめた「当て字」をもとにしている。「米」「英」「仏」はそれぞれ「亜米利加」「英吉利」「仏蘭西」と感じを当てていた略語である。「亜米利加」が1文字目の「亜」ではなく2文字目の「米」を使うのは、「亜」ではアジアを意味する「亜細亜」と混同されてしまうためだ。

この国名の「当て字」を決めるさい、会議でも開いたのかと思いきや、そうではない。そもそも、国名の「当て字」による漢字表記は正式に定められているものではないのだ。

国名の「当て字」は、中国で音訳されたものが日本へ伝えられたケースが多い。漢字の国である中国では、国や外国の言葉もすべて発音や字義をもとにした漢字表記を生み出した。それが日本でも使用されるようになったのだ。

そうはいっても、現代の日本と中国がまったく同じ「当て字」をつかっているわけではない。たとえば、前述の通り、日本ではアメリカを「亜米利加」と表記するが、中国ではアメリカを「美利堅」と表記している。
    ・
逆に、相手国から抗議を受け、国名表記を変えた例もある。それがロシアだ。

江戸時代からロシアは「魯西亜」と書かれることがほとんどで、日露和親条約も当時は「日魯」と表記されていた。しかし1874年に、ロシアから「魯の字は愚かという意味を持っていて『魯鈍(ろどん)』と使うように、イメージが悪い。『魯』の字を『露』に変えてほしい」という申し入れがあった。

「露」という字は日本では「儚(はかな)い」というイメージがあり使用が避けられたが、ロシアでは真逆で、輝かしい生命力の象徴としてのイメージがあったようだ。

これを受け、翌年の1875年には日本側の公式資料には、露の自が使われている。一般に普及されるのはそれより少し先で、1880年代半ばになって、ようやく新聞に「露」の字が使われるようになった。現在の新聞では「日露」とカタカナで表記されることも多い。

                  • -

どうでもいい、じじぃの日記。

「国名の「当て字」は、中国で音訳されたものが日本へ伝えられたケースが多い。漢字の国である中国では、国や外国の言葉もすべて発音や字義をもとにした漢字表記を生み出した。それが日本でも使用されるようになったのだ」

アメリカの場合.
「美国」は「美利堅」の短縮形。
「美利堅」は「メリケン」の音訳。「メ」→「美」なんだ。

インドの場合.
「印度」は「シンド」の音訳。
インダス川の古名から「シンド(大河の意)」と呼ばれていた。

ドイツの場合.
「徳国」は「徳意志国」の短縮形。
「徳意志国」は「ドイッチュラント」の音訳?

ロシアの場合.
「俄羅斯」は「オールオス」の音訳?
ロシアの国名は昔、「キエフ・ルーシ」(9世紀 - 12世紀)と呼ばれていた。
日本では、江戸時代からロシアは「魯西亜」と書かれていた。

もう少し、ロシアとウクライナが仲良くなってくれればいいんだけど。