Welcome to the Science History Institute
科学とは
科学とは:生命の起源を例に
東京薬科大学 研究ポータル
科学とは、多くの観察と観測、実験結果に支えられた、変わり続ける知識の体系である。例えば自然科学には、物理、化学、地学、生物学など様々な分野が含まれる。これらの分野の知識の体系が自然科学である。
●確かなことと確かでないことの狭間
観察、観測あるいは実験の結果が得られると、その結果を解釈して、ある可能性が支持されたり、支持されなかったりする。しかし、何か一つの結果がでたことで、あることが決まってしまうことはまずない。多くの結果が得られたあとで、次第に何かが確からしくなっていく。つまり、研究の最先端では、確かなこととまだあまり確かでないことの狭間が存在する。
https://cutting-edge-research.toyaku.ac.jp/series/2003/
『バカのものさし』
養老孟司/著 扶桑社文庫 2018年発行
死体って、怖くないんですか? より
Q 人間のすべてのことは、いつかわかりますか?
先生は「人間科学」というものをやっていらっしゃると読みました。科学というと数字で示されるとか、実験をいろいろ積み重ねて結果を出すように思いますが、人間もそういうふうに把握できますか。それに、なぜそういう学問をしているのですか。また、人間についてのすべてのことは、いつごろになったらわかるんですか。
一馬くん(14歳)中2・熊本県
養老先生
科学というものを、外の世界、つまり客観的に計ることができるものだと考える人は多いけど、その前にね、学問には、もう1つ、大きな役割があってね。それは、前にも言ったけど、自分の頭を整理するということだと、ぼくは思っています。
で、どう自分の頭を整理するかということだけど、それはものの見かたとか考えかたのゴチャゴチャになっているものを整理しようというだけのことなんです。なぜ「人間(科学)」かと言うと、とにかく、自分の頭を整理するということだって、人間がやっていることにはちがいがないでしょ。で、なぜ脳かといえば、人間がものを考えるということが、そもそも脳がなくちゃ考えられないんだから、ってことです。
つぎに、人間を、いわゆる科学的に客観的に把握できるかということ。
まずキミは、「最後にはわかる」という誤解を持ってます。でも、それは科学に関してはウソですよ。科学が進歩するといろいろなことがわかるようになると、19世紀、20世紀はよく言ったんだけど、それはまったくのウソ。つまり、わかることはわかる、でもわからないことはやっぱりわからない。ある程度、自分の頭の整理くらいはつくかもしれないけれどね。だから、すべてがわかるなんてことは、ありえません。そもそも「すべて」ってなんだ?
それにね、「数字で示せる」っていうけど、数字で示せるものは数字で示せるんですよ。でも数字はあくまでも数字ですよ。交番の前に、「本日の交通事故、死者1名」って書いてあったとして、死者が1名だということは数字で示せるけど、じゃ、家族がどう思っているかは、数字で示せないでしょう。同じことが数字になるかならないかは、見かたによってちがうでしょう?
「科学というと数字で示されるとか、実験をいろいろ積み重ねて結果を出すように思います」と書いているけれど、じつは、この定義自体、ずいぶん勝手な定義なんだ。じゃ、数字で示せないのは科学じゃないのか? そういうことを言うと、昆虫の分類学やってる人とかは、きっと怒るね。生意気言うんじゃないって。ものごとを単純化して考えると、かならず偏見が生まれるんだよ。
昔の人は、少なくとも、わからないことがあるっていうことを前提にしてものを考える謙虚さがあった。現代社会って、現に都会に住んでいると、くまなく光が当たっている。で、陰がないということから、理性でわからないことはないという暗黙の信仰が、知らず知らずのうちに生まれる。それが逆に、暗い部分だけ見て、暗い暗いと言ってみたりね。でも、はじめから明暗、両方があるんだ。
キミは悪気(わるぎ)があって聞いてるんじゃないのはわかっています。でも、はじめから、何もかもわかるはずだというのは、前提自体がまちがいなんです。
人間がなんでもできるんだと思ったら、大まちがいなんです。
おとなが自然を根こそぎにしてきた結果、こういう発想が出てきてしまうんですよ。
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どうでもいい、じじぃの日記。
科学とは
ある本に、
「私は科学を99パーセント信じているが100パーセントではない。科学では解き明かせないのが1%あると思っている」
とか、書いていた。
ネットで「科学とは」をキーにして検索してみた。
「科学とは実験を通して仮説を検証すること」
つまり、実験を通して得られた結果が仮説と一致すること、をいうみたいだ。
実験器具が発達して、それまで正しいとされた法則などがくつがえることがある。
「昔の人は、少なくとも、わからないことがあるっていうことを前提にしてものを考える謙虚さがあった」
一卵性双生児の場合、生まれたときは遺伝的要因は共有されている。
この双子の「心」も遺伝するのだろうか。
人間の「心」が、科学で証明されることがあるのだろうか。