じじぃの「科学・地球_156_鉱物とは何か・錬金術・賢者の石」

Alchemy Secrets Of The Philosopher's Stone

動画　YouTube
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=sBYjKmpL_KY

The Alchymist, in Search of the Philosopher’s Stone

Traces of the Alchemist Who Discovered the Philosopher’s Stone in Paris

FEBRUARY 26, 2014　Atlas Obscura
Joseph Wright, “The Alchymist, in Search of the Philosopher’s Stone, discovers Phosphorus, and prays for the successful conclusion of his operation, as was the custom of the ancient chymical astrologers” (18th century), oil on canvas (via Derby Museums)
https://www.atlasobscura.com/articles/nicolas-flamel-and-the-philosopher-s-stone

錬金術を超現実的に図解した無料ダウンロード可能な高解像度画像まとめ

2016年09月02日　GIGAZINE
「不老不死」「賢者の石」「錬金術」といった現在では非科学的だと考えられている事柄は、かつては世界各地でまじめに研究が行われていました。
当時の研究を垣間見られる資料の挿絵やイラストはインターネット・アーカイブなどで公開されており、複数の画像を眺めていると当時の錬金術がどんなものだったかが非常によくわかります
https://gigazine.net/news/20160902-art-of-alchemical-diagrams/

鉱物の秘密がわかる本

科学雑学研究倶楽部（編）
第1部　鉱物の基礎を学ぶ
・鉱物のしくみと性質
・奇妙で不思議な鉱物たち
・面白くてためになる鉱物の知識
・誕生石の謎と神秘
第2部　鉱物と宝石図鑑
・鉱物編
・宝石編

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『鉱物の秘密がわかる本』

科学雑学研究倶楽部　学研プラス　2016年発行

第1部　鉱物の基礎を学ぶ

面白くてためになる鉱物の知識より

錬金術なくして科学の発展はなかった？　鉱物の歴史を変えた錬金術

不完全体を完全体に変える学問

現代科学の礎を築いたといわれる錬金術は、鉱物とも深いかかわりがある。錬金術はその名の通り、物質を黄金へと変成させることが目標のひとつではあるが、真の目的は「不完全なものを完全なものにすること」だ。黄金錬成は不完全な物質を完全な物質である金に変えることであり、これを人間に当てはめると、不完全な肉体を不老不死の完全体にする、ということになる。つまり、錬金術の目的は、人間を神に近しい存在に変えることだったのである。
その変成を叶える究極の物質が「賢者の石」であり、錬金術師たちはこの賢者の石を作ることに情熱を注いだ。賢者の石の原料として主に考えられていたのは硫黄と水銀である。といっても、この硫黄と水銀はあくまで錬金術上のものだ。「この世のすべての物質に含まれている基本要素である」と考えられた”理想の”硫黄と水銀のことなのだ。賢者の石を作るには、まず”理想の”硫黄と水銀を物質から抽出しなければならない。このときに、さまざまな鉱物が実験に使われたのである。

錬金術に導かれた元素や鉱物の発見

錬金術の試みは、すでに起源前のエジプトから始まっていたといわれる。アラビア地域にイスラム教が興った7世紀ころには、錬金術の発展によって、蒸留器やビーカー、フラスコなどの実験器具やアルコールなどが発明された。その後、錬金術は14～16世紀ごろにヨーロッパで最盛期を迎える。
錬金術は、化学だけでなく自然科学や医学、哲学、神学も含む総合的な学問であり、その中には鉱物学も含まれていたと推測される。実際、錬金術の発展にともない、多くの金属や元素が発見されていった。同時に、それは膨大な数の鉱石や鉱物の研究が行われた結果でもあることを示している。錬金術が鉱物学の発展に与えた功績は大きいといえるだろう。