じじぃの「科学夜話・Muse(ミューズ)細胞・ALS患者を救え!世界を変える100の技術」

根本的な治療法がない難病「ALS」 岡山大学などの研究チームが進行を遅らせる研究成果を発表

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1D44r64iHKY


写真・図版(1枚目)| 脳梗塞が点滴で治る!? iPS細胞とも違う「Muse細胞」夢の再生医療週刊朝日

AERA dot. 【執筆者】山内リカ
点滴でからだに入れた特殊な細胞が、壊れた脳細胞や脳血管を修復する──。
こんな夢のような脳梗塞の治療が、現実味を帯びてきた。

「一般的な万能細胞は、特定の細胞へ人工的に誘導した後、基本的には手術で移植します。Muse細胞は点滴で済み、患者さんの負担が少ない。地方の中小病院でも治療を受けられます」(出澤教授)
https://dot.asahi.com/wa/2020080700028.html?page=1

『世界を変える100の技術』

日経BP/編 日経BP 2021年発行

Muse細胞 より

生体内の多能性幹細胞、再生医療への臨床試験開始

人間の細胞や組織を使い、機能しなくなった細胞や組織を復元する「再生医療」は最も期待されれいる技術と呼んでも過言ではない。
受精した胚から作成する胚性幹(ES)細胞や京都大学山中伸弥教授が見いだした人工多能性幹(iPS)細胞など、様々な細胞の利用が提案されているが、Muse細胞もその1つだ。

三菱ケミカルホールディングス傘下の生命科学インスティテュートは2021年4月、新型コロナウイルスによる呼吸不全をMuse細胞で治療する手法の臨床試験を国内で始めると発表した。5月から患者に投与を初めていく。

Muse細胞(Multi-lineage differentiating Stress Enduring cell:ミューズ細胞)は東北大学大学院医学系研究科教授の出澤真理氏らが2010年に見いだしたもの。組織の損傷部位に遊走し、自発的に分化する。骨髄や末梢血をはじめ、人間のあらゆる臓器の結合組織に存在することが確認されている。

ES細胞やiPS細胞と異なるMuse細胞の利点として、腫瘍ができる危険が非常に少ない。外科手術をせず点滴で投与できる。といったことが挙げられる。細胞を分化させる誘導操作や多様性を持たせるための遺伝子の導入は不要であり、HLA(ヒト白血球抗原)適合と免疫抑制剤抜きでドナー細胞を投与できる。

これまで急性心筋梗塞脳梗塞、表皮水泡症、脊髄損傷、新生児低酸素性虚血性脳症(医師主導治験)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)において臨床試験を実施しており、いずれもドナーから採取したMuse細胞製品を点滴で投与している。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2023年1月16日、NHK シーズン2・山中伸弥スペシャル「iPS細胞と私たち!ヒューマニエンスQ」を見た。
難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)は手足・のどの筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気だ。
小田重文さん(50)は4年前ALSを発症した。発症する前は自動車会社でエンジニアをしていた。
慶應義塾大学病院の岡野栄之教授は難病ALSの治療薬に、iPS細胞が有効であるとして研究を続けている。
岡野教授は、iPS細胞を使ってパーキンソン病の薬であるロピニロール塩酸塩がALSの病態に有効であること を見つけ、ロピニロール塩酸塩を飲んだ患者は7ヵ月ほど進行を遅らせることができた。

実験室で、難病ALSの進行状況が画像に映し出された。
細いミミズのような形をした神経細胞が培養液中で動いている。その形状が徐々に小さくなり、突然そのミミズのようなものが姿を消したのだ。
同じ遺伝子をマウスにALSの遺伝子を入れても、発症しないマウスがあるという。
人間とマウスとではどこが違うか。
気になる。
Muse細胞ES細胞やiPS細胞と異なる利点として、腫瘍ができる危険が非常に少ない。外科手術をせず点滴で投与できる。といったことが挙げられる。
とか。