じじぃの「血液・はじめての輸血・血液脳関門!はじめて大全」

血液脳関門【解剖生理学】勉強法/看護師国家試験対策/看護学

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=F6EhIBrBYS4

ひらめきと記憶の正体 脳の解明が認知症治療につながる

2021年2月4日 NHK健康チャンネル
認知症は、一説によればアミロイドβと呼ばれる有害なたんぱく質が脳の中にたまることで、神経細胞のネットワークが侵され、発症すると考えられています。
このアミロイドβを分解する薬を脳に送り込むことで病気の進行を止めようという試みが始まっているのですが、その時にカギとなるのが、すい臓から脳に届いていた「インスリン」です。
アミロイドβの分解薬はとても大きいため、点滴で血液の中に送り込んでも、普通の方法では脳の血管の壁をすり抜けて薬を神経細胞へと届けることはできません。しかし、同じく巨大な物質である「インスリン」は脳の血管の壁をすり抜けることができます。そのメカニズムを解明し、アミロイドβ分解役を脳へ送り込むのに応用しようというプロジェクトが始まっています。
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1304.html

『なんでも「はじめて」大全』

スチュワート・ロス/著、西田美緒子/訳 東洋経済新報社 2020年発行

第3部 健康と医療――血液 より

顕微鏡の発明によって、オランダ人のヤン・スワンメンダムは赤血球を発見することができた(1658年)。それからほぼ2世紀の時を経て(1841年)、複合顕微鏡を用いることで英国の医師ジョージ・ガリバーが血小板を発見した(その絵も描いた)――血小板は血液を凝固させる無色の細胞だ(一説によれば、血小板の正式な発見者はフランス人のアルフレッド・ドネで、1842年だとされる)。ただしplatelets(血小板)という語は1910年にはじめて使用されている。1843年には白血球がはじめて、フランスでガブリエル・アンドラル教授によって、また英国でウィリアム・アディソンによって、(おそらく同時に)観察され、報告された。それは血液学を確立する発見だった。次に大きな前進を果たしたのはユダヤ系ドイツ系人のパウル・エールリヒで、1879年に組織の染色によって異なる種類の血球を識別することに成功している(エールリヒは1910年に梅毒治療薬も発見した)。
血液型(はじめはA型、B型、O型のみ)は1900年に、オーストリアの科学者カール・ラントシュタイナーによって発見された。1902年にはラントシュタイナーのチームに加わっていたイタリア人のアドリアノ・シュテュルリとアルフレッド・フィン・デカステロが、AB型を発見する。Rh式血液型は1939年に発見されたが、名前はまだつけられなかった。Rh陽性(Rh+)とRh陰性(Rh-)が区別されたのはその翌年で、1967年にはRh免疫グロブリンが利用可能になり、Rh-の母親に生まれた新生児の血液疾患を防ぐことができるようになった。

宗教上などの理由から、血液――生命の源――は長いこと迷信による畏怖の対象となっていた。その結果として、はじめての輸血が行なわれたのは近代初期になってからだ。信頼できる文書に残るはじめての輸血はリチャード・ロウアーによるもので(1665年、英国)、イヌからイヌへの輸血だった。動物と人間とのあいだの輸血がそれに続く。そしてイングランドの産科医ジェームズ・ブランデルが1818年に、はじめて文書が残る人から人への輸血を行なった。ただし1795年には米国のフィラデルフィアで、フィリップ・シン・フィジックが輸血を伴う手術を行なったことが知られているが、公表されなかった。はじめての全血輸血が実施されたのは1840年だった(英国)。この時期にはまだ輸血が成功するかどうかは行き当たりばったりの状態だったが、やがて血液型が発見され、抗凝固剤が開発され(とりわけ1914年のクエン酸ナトリウム)、クエン酸グルコースの導入(1916年)で血液を体外で長く保存できるようになったことによって、安定した結果が得られるようになっていった。献血が開始されたのは1921年、英国赤十字が世界でははじめての輸血事業を確立したのは1926年のことだ。その5年後、ソビエト時代のロシアではじめての血液銀行が設立された。プラスチック製バッグへの血液採取は、1950年に米国が世界に先駆けて開始した。

現在血友病として知られている病気がはじめて記述されたのは、2世紀のユダヤの文書で、2人の兄が割礼後の出血が止まらずに命を落としたあと、その弟たちの割礼を免除するという内容のものだった。はじめてこの症状を記録した医師は、スペインのコルドバで暮らしたアラビア人の医師、アル=ザフラウィー(936年頃ー1013年)だ。

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どうでもいい、じじぃの日記。

血液って何?

  血液とは、出血した時に血管から出てくる赤い液体のことです。これは3系統の細胞(赤血球、白血球、血小板)と液体(タンパク質やミネラル分などが溶けた水で血漿とも呼びます)でできています。

血液脳関門は、脳の血管と脳細胞の間での物質交換を制限する機構で、神経機能に最適な環境を常に維持するのに役立っている。

アミノ酸グルコースなどの神経活動のエネルギー源となる栄養素は脳内に選択的に輸送されるが、多くの物質は脳内に自由に入るわけではない。
しかし、インスリンも他の物質と同様、血液脳関門で跳ね返されるはずなのに、なぜか関門を乗り越えて血管の壁を越えて脳の中に入り込める。

血液脳関門は、脳の老化やアルツハイマー病をはじめとする認知症の発症に深くかかわる脳の器官なのです。
薬剤が血液脳関門を通過する作用のあることが、アルツハイマー病やパーキンソン病の治療に欠かせないのです。
とか。