じじぃの「総裁選・中国と台湾のTPP申請・対立激化と日本の立場は?プライムニュース」

中国&台湾TPP申請 対立激化と日本の立場 米では中国包囲網会議 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/245193

中国がTPP加入申請~その狙いは? #1

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=AwY6KlcIRRk&t=424s

中国&台湾TPP申請 対立激化と日本の立場 米では中国包囲網会議 【後編】

台湾・蔡英文氏と高市早苗氏のオンライン会談

プライムニュース 「中国&台湾TPP申請 対立激化と日本の立場 米では中国包囲網会議」

2021年9月27日 BSフジ
【キャスター】新美有加、反町理 【ゲスト】佐藤正久自由民主党外交部会長 元外務副大臣)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 内閣官房参与)、瀬口清之(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)、矢板明夫(産経新聞台北支局長 リモート出演)
退任前最後の外遊として訪米し、日米豪印(クアッド)首脳による初めての対面式の会議に出席した菅首相
今回の首脳会談の大きなテーマとして急浮上しているのが、中国と台湾によるTPPへの加入申請だ。近年、経済安全保障の観点から連携強化を図ってきた日米豪印の4ヵ国だが、中台の新たな動きに対してどのような議論が交わされるのか?
これまでTPP11を主導し、今年、議長国を務める日本は、TPP参加をめぐり激突する中国と台湾をどう捌き、米国やインドを通商面での協力体制に引き込んでいくべきか?

中国と台湾のTPP申請 対立激化と日本の立場は?

●中台「TPP加入申請」の波紋 日本がとるべき戦略は
中国と台湾のTPP(環太平洋経済連携協定)加入申請が波紋を広げている。
25日に行われた日本と米国、オーストラリア、インドによる戦略的枠組み「クワッド」首脳会議で議題の1つとして急浮上。
さらに、日本政府や次期総裁候補が台湾のTPP加入に前向きな姿勢を示したことに対し、台湾・蔡英文総統はツイッターで謝意を表明。
在日中国大使館は「中日関係の政治的な基盤に関わる」として日本を強く非難した。
米国国務省は台湾加入を後押しする姿勢を示すと共に、中国には否定的な見方を示した。
●中台「TPP加入申請」の波紋 中国・台湾の駆け引きと思惑
今月、中国がTPPの加入を申請し、後を追うように台湾も申請した。
米国離脱後、2018年3月にTPP11署名(同年12月発効)。
2021年6月、英国の加入交渉開始。
2021年9月16日、中国が加入を正式申請。
9月22日、台湾が加入を正式申請。
宮家邦彦、「中国のエコノミストだけでなく、リーダーの頭にあるのはオーカスは軍事同盟ですから。私がもし中国のリーダーだったら黙っているわけにはいかない。経済の部分はやっていない。中国の政治システムでやれることには限界がある。(TPP加入申請は)政治的な理由の方が多かったのだろう。情報戦の一環」
佐藤正久、「国内の経済的な問題、政治的なもの両方あると思う。米国を意識しているのは間違いない。バイデン政権が来年の中間選挙まで自由貿易について議論できる状況にない。シンガポールは次の議長国。いろいろ考えるとタイミングが整ったという時期だと思う」
矢板明夫、「中国は常に米国が入っていない国際組織に積極的に入って主導権を握ることを積極的にやってきている。台湾は5年前くらいから準備していた。9月16日は米国のアフガニスタン撤退がうまくいかず、米国への不安が高まっていること、日本が自民党総裁選で政治的空白にある」
●中台「TPP加入申請」の波紋 日本にとっての国益とは
台湾がTPPに入ることは日本の国益になるのか。
総裁選に出馬している自民党高市総務相20日、台湾・蔡英文総統とオンラインで会談した。
ツイッターに、「安全保障を含む実務交流の拡大と深化に向け、前向きな話合いとなった」と投稿した。
これを受け、高市氏を支持する安倍前首相は「自由と民主主義を守る2人の会談。世界が注目」と投稿した。

台湾・蔡英文総統はツイッターに「TPP加盟申請へのご支援やご声援に大変勇気づけられている」と投稿。

中国と台湾がTPP加盟を申請したことに対する日本政府の姿勢と、中国と台湾の反応。
加藤官房長官は台湾について「歓迎したい」とする一方、中国については「ルールを満たせるか見極める」と慎重な姿勢を示した。
在日中国大使館は「強烈な不満を示し断固反対する。台湾問題は中国の核心的利益だ。中日関係の政治的な基盤に関わる」と反発している。
宮家邦彦、「TPP加入にはテストがある。何百項目、何百種類のセクターにおいて吟味する。TPPが大学院だとすると中国は中学生か高校生。WTOは大学。台湾は大卒ぐらい。日本がやるべきことは米国の復帰」
宮家邦彦、「TPPは通常の貿易協定ではない。中国という閉鎖的な国に対して、入りたいなら政策を変えないと仲間に入れないという協定をあえて作った。政治的には台湾が入ってくれれば効果がある」
瀬口清之、「TPPは全世界が注目している。戦後日本が全世界の企業に貢献するプロジェクトでリーダーシップを米国抜きで取ったのは初めて。TPPはこれから大きくなるのをみんな期待している。日本が政治的なことで左右されると日本を信頼できなくなる。日本のTPP交渉で各国と交渉した重要人物は、中国が入るのは難しくないと言っていた」
●中台「TPP加入申請」の波紋 日本の加盟国の姿勢は
宮家邦彦、「中国のような国に譲歩をしたら突破口にされて自主的に自由化をしない、規制緩和をしないとなれば、我々は今まで以上に中国に対して厳しく見るべき」
瀬口清之、「ヨーロッパが中国を審査して本気でやるなら良いという所まで来たというのは新しい事実。EUは米国と同じ見方をしているが、米国の対中政策には賛成していない。米国の軍事的プレッシャーや制裁は中国はのむはずがない。力でねじ伏せても言うことを聞く国ではないというのがヨーロッパ」
●中台「TPP加入申請」の波紋 加入のハードルと現実味
TPP加入の要件。
佐藤正久、「交渉に参加して良いかの同意を取り付けないといけない。元々TPPは対中国経済ルール同盟。かなり高い基準に基づいたルールをやったもの。中国が入ることによるデメリットが大きい。中国が入るとルールを変えてしまう。米国が中間選挙までは自由貿易はできないと言っている。メキシコの最大貿易相手国は米国。メキシコが中国の加入に賛成することで米国が入る道を閉ざされたら意味がない」
宮家邦彦、「中国は情報戦の一環として、反撃できるのでは。米国がいないうちなら影響力を与えることが可能かもしれない。中国は政治的には得るものはある」
佐藤正久、「クアッドもリバランス政策の一環。クワッドに対抗する意味でも、TPPに手を上げることは意味がある」

【提言】 「TPP 日本に求めらる役割は」

矢板明夫 「リーダーシップを発揮しよう」
 日本は戦後日本は国際社会でほとんどリーダーシップを発揮してこなかった。中国のTPP加入に対して日本は厳しいことを言うことで国際社会に存在感を示す良いチャンスだ。
瀬口清之 「公平・公正な主審」
 TPPで日本はリーダーシップを発揮することが必要。その際日本はどこの国に対しても毅然たる態度で公平・公正で厳正な審査をする。
宮家邦彦 「対中は約束実行、対米は協定復帰」
 中国に対しては約束を実行してくれ。WTOに入っても約束を実行していない。米国は協定に復帰する。それでもって中国をあるべき姿にする。
佐藤正久 「ルール同盟リード、米復帰圧力」
 今年日本は議長国だ。公平・公正な審査でルールをリードしていく。米国には協定に復帰してもらう。圧力をかけれるのは日本だけだ。
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