じじぃの「人体の超能力・腎臓が寿命を決める?人体・神秘の巨大ネットワーク」

腎臓が寿命を決める

シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 第一集「“腎臓”が寿命を決める」

2021年7月15日 NHK BS1
おしっこを作っているだけと思ったら大間違い。なんと私達の寿命を決めているのは、腎臓だった。腎臓の知られざるパワーに迫る。
浮かび上がってきたのは、腎臓が体中に情報を発信しながら、さまざまな臓器の働きをコントロールしているという驚きの姿。腎臓を操れば、脳卒中心筋梗塞の原因となる重症の高血圧を一挙に改善したり、多臓器不全を未然に防いだりという驚きの成果も報告されている。ミクロの体内映像やフル4KCGを駆使して、腎臓の驚異的なパワーに迫る。
    
腎臓が血液をろ過しておしっこをつくる際、同時に、巧妙な仕掛けによって「血液の成分調整」を行っています。
腎臓の本当の役割は、血液の成分を厳密に適正に維持する、「血液の管理」だったのです。
その時その時、体にどんな成分がどれだけ必要なのか。
「再吸収」を行う際、腎臓はさまざまな臓器から情報を受け取って、血液の成分を絶妙にコントロールしています。
まさに「人体ネットワーク」の要ともいうべき存在だったのです。
つまり、腎臓の異常が全身のほかの臓器にも悪影響をもたらし、逆にほかの臓器で異常が起きると、その影響が腎臓に及びます。
世界中の医学論文を解析したある研究では、入院患者全体のうち5人に1人が「急性腎障害(AKI)」という症状を発症し、命のリスクにさらされていることが明らかになってきました。
気づかずに放置すれば、腎臓の障害が全身のほかの臓器にも飛び火し、「多臓器不全」を起こして死に至ることも少なくないのです。
治療のために投与される薬などが腎臓に負担をかけていることも、その一因になっているのです。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2018092943SA000/

『人体の超能力に驚かされる本』

ライフ・エキスパート/編集 KAWADE夢文庫 2012年発行

尿をムダなく再利用する腎臓の驚くべき機能とは? より

正常なヒトは毎日オシッコをする。尿をつくり出し排出する働きをするのは、握りこぶし大のソラマメのような形をしている腎臓だ。腎臓は骨盤近くに左右一対の計ふたつある。
腎臓は、尿をつくるためにふたつの工程を組み合わせているのだが、これがじつに優秀なシステムなのだ。ひとつめが血液から尿を濾過するしくみである。この過程は、糸球体(しきゅうたい)という小さな毛糸玉のような毛細血管で行なわれ、ヒトの腎臓には100万個の糸球体があるため、1日に200リットルもの尿を血液から濾過しているのである。これが原尿で、ドラム缶でいうと約1本分にあたる。しかし、ドラム缶1本分の尿が毎日排出されているかといえば、もちろん違う。
これが第2の驚くべき機能につながる。糸球体で濾過された原尿のうち、99パーセントは、尿細管という細長い管を流れるあいだに血液中に再吸収されるのだ。大量につくられた尿は、その大半を捨てることなくリサイクルしているのである。
一見、濾過作業がムダのようだが、そのじつ機能的には優れているといえる。なぜなら、大量の原尿をつくり出すからこそ、原尿の成分を自在に増減できるわけで、体液の成分などが調整できる。
腎臓は不要な物質を尿としてただ排出する臓器ではなく、血液中の有用な成分を再利用する、超一流のリサイクル器官なのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
再放送だったが、NHK BS1 シリーズ 人体 神秘の巨大ネットワーク 第一集「“腎臓”が寿命を決める」を観た。

「おしっこを作っているだけと思ったら大間違い。なんと私達の寿命を決めているのは、腎臓だった」

動物の老化の原因ははっきりとは解明されていない。
老化の原因に関する説には、プログラム説、活性酸素説、テロメア説、遺伝子修復エラー説、分子間架橋説、免疫機能低下説、ホルモン低下説などがある。
老化は、イメージ的には鉄が酸化してボロボロに朽ちていく状態が思い浮かぶ。
あまり意識しないが、リン(P)は骨や歯の正常な発達に必要な成分であるが、体液の酸とアルカリのバランスや浸透圧の調節、心臓や腎臓の機能の維持、神経伝達などにも関与しているのだとか。
しかし、慢性腎不全になると血液中にリンがたまりその結果血管に石灰化が起こり、心筋梗塞脳梗塞の危険性が高まるのだそうです。

「気づかずに放置すれば、腎臓の障害が全身のほかの臓器にも飛び火し、多臓器不全を起こして死に至ることも少なくないのです」

まさに、活性酸素がいろいろの臓器の機能を劣化させて全身が朽ちていくイメージだ。

「治療のために投与される薬などが腎臓に負担をかけていることも、その一因になっているのです」

たまには、薬休みをしたほうが良さそうだ(先生と相談してね)。