じじぃの「台湾への関与・中国を最大脅威に指摘・G7外相声明の波紋は?プライムニュース」

中国を最大脅威に指摘 G7外相声明の波紋は 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/179721

G7外相が共同声明、台湾との緊張高めないよう中国をけん制

プライムニュース 「中国を最大脅威に指摘 G7外相声明の波紋は 国民投票法が修正可決」

2021年5月7日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】山花郁夫立憲民主党衆議院議員 衆議院憲法調査会野党筆頭幹事 冒頭)、新藤義孝自由民主党政務調査会長代理 衆議院憲法審査会与党筆頭幹事)、宮本雄二(元駐中国大使 宮本アジア研究所代表)、ケビン・メア(元米国務省東アジア・太平洋局日本部部長)
GW中の5月3日~5日、韓国・オーストラリア・インド・南アフリカ共和国も参加してイギリスで行われた「G7外相会談」では、台湾のWHOなどへの参加を支持するなど、“対中包囲網”にも見える厳しい姿勢を示した。一方で日米韓の外相会談では北朝鮮の完全な非核化に言及し、緊密に連携を取ることが確認された。
G7各国や周辺国の思惑が交わり、複雑な様相を示す東アジア情勢の中で、日本はどのような姿勢を示すべきなのか。中国やアメリカの内実にも詳しいゲストと共に日本が進むべき道を展望する。

中国を最大脅威に指摘 G7外相声明の波紋は?

●G7外相「対中圧力」声明 日米欧の連携に中国は…

5月5日の閉幕にあたって発表されたG7外相による共同声明のうち、中国に関する主な項目

台湾海峡の平和と安定の重要性を強調。両岸問題の平和的解決を促す
・台湾の国際機関への参加を支持
新疆ウイグル自治区や香港における人権と基本的自由の尊重を要請
知財盗用に関するサイバー犯罪防止など経済規模に即した責任ある役割を要請
宮本雄二、「共同声明に出されたことに関して言えば、共同歩調で書いてあることについては異議はないということは間違いない。それを超えてどこまでやるかとなると国によって違いが出てくるだろう」
新藤義孝、「台湾の問題がG7外相首脳級で言及がなされたことは初めてではないか。4月に菅義偉首相が訪米して土台を作り、そこにヨーロッパが乗ってきたということ。もともとヨーロッパは中国に対して地理的にも遠いし、経済的な依存関係がお互いにあるのでやや甘いところがあったが、私の感想だが中国が少し嫌になったのではないか。コロナが中国から出たのにまるで被害者面をしている。各国が困難にあえいでいるのに海洋進出を押し進めたりしている」
ケビン・メア、「米国は中国人を中国共産党による被害者としてみている。習近平は党書記になったとき台湾を統一すると約束したようだ。台湾は微妙な立場にある。台湾が独立を掲げれば戦争になる。米国は同盟国と一緒になり強い声明を出さなければいけない」
G7外相の共同声明(中国関連)について。
新藤義孝、「G7がこういう声明を出すという意味はとてつもなく大きい。中国は独善的な共産主義体制の中でのスタンダードを国際スタンダードにできると思い込んでいる」
宮本雄二、「中国は台湾の国際空間における立場などを限りなく小さくゼロにしたいが、それが中国と台湾の闘争の1つの形だった。我々は台湾の協力がなければ国際的な課題を解決できない。まさに感染症もそう。中国にそこを認めさせるという極めて合理的な要求」
外務省、WHO、警察庁、麻薬、警視庁について言及。
新藤義孝、「台湾人が日本に来るのは自由に行き来できるが、台湾の行政機関関係者が日本に来ると外務省の中に入れないという。外務省としては国交、外交をやってもらっては中国からクレームが来て困るから庁舎外の別の会議室を取ってそこでやるという。そこまでやらなくてはいけないのはおかしなこと」
台湾は外務省が正面玄関から迎え入れることが出来ない存在なのか。
宮本雄二、「日中共同声明の解釈の問題になってくる。自分が若い頃は、上に行けば行くほど中国に優しかった」
北朝鮮“非核化”の課題 日米韓の協調と“思惑”
日米韓外相会談(5月5日)。
日本・茂木外相、米国・ブリンケン国務長官、韓国・鄭義溶外交部長官。
バイデン政権の北朝鮮政策に合意。
外交交渉を通じた現実的な進展を模索、国連制裁決議に基づく制裁は継続。
完全かつ検証可能で不可逆的な朝鮮半島の非核化に向けて日米韓で連携。
ケビン・メア、「トランプ前大統領のように大きな取り決めをやろうとしてはいない、成功しないと分かっているから。しかしオバマ政権の戦略的忍耐でもない」
宮本雄二、「とにかく日米韓を同じ場所に立たせる。そしてそれからどうするか考えるというくらいの段階ではないか。中国は米国と北朝鮮の直接対話を歓迎すると言っているが中国の思惑もある」
新藤義孝、「日米韓は形式的な、しかも今までやって来たことを決めた。日本と韓国が米国を仲介者として初めて外相同士が会った機会なのでそういう意義はあった。しかし米国は韓国が何を考えているのか戸惑っている」
QUAD(日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4ヵ国グループ)、同盟関係、中国、2+2、北朝鮮非核化について言及。
米国は北朝鮮核廃絶を目指すのか、核保有国としてパキスタン、インドのように核軍縮対象国として見るのか。
ケビン・メア、「正式に核保有国として認めていないし、しかし軍事計画を作るときに核兵器を持っていると分かっており矛盾しているが、バイデン政権でもパキスタンのように認めているということはないと思う。圧力をかけると日本と米国、韓国もミサイル防衛能力を向上するしかない」
●日米連携と東アジア情勢 外交安保“喫緊の課題”
反町理、「韓国は中国と米国の間でバランスをとろうとしている。米国は韓国を安全保障のパートナーとしてどのくらい信用しているのか」
ケビン・メア、「文政権のもとでそんなに信用されていない。金正恩文在寅大統領が騙されていると思う。今の文政権のことは考えていないと思う」
宮本雄二、「韓国がどうしてそういうポジションを取ろうとするかというと、恐らく歴史的に中国にはどうしてもかなわないと。他方で韓国の人に理解してもらいたいのは、国際社会は大きく変わっている。今バイデン政権がやろうとしているのは一方で対立、競争をしながら、もう一方で協力するという、対立と競争を同時並行的にパッケージとして中国との関係を作ろうとしている。中国もそれに応じざるを得ないと思う。新しい時代の米中関係が出来てくる。ブリンケン国務長官の声明では、同盟国に対する中国による攻撃も我々は対抗するとはっきり言っている」
新藤義孝、「韓国の置かれている経済構造を分析しなければいけない。輸出依存度が44%。貿易立国と言われている日本でも18%。韓国は中国依存度が非常に高くなって、切っても切れない状態になっている。韓国経済は自立できない状態に陥っている」

【提言】 「中国と米欧の向き合い 日本の役割は」

ケビン・メア 「力」
 中国に対する防衛力を高めること。経済、知的財産、外交力。一番大事なのは日本の指導力
宮本雄二 「地球的視野」
 日本国憲法国連憲章、普遍的価値を守る。それと同時に日本は国際的立場にどう振る舞うか試されている。
新藤義孝 「対話と抑止」
 中国はいびつな大国主義、中華思想を押し進めている。しかもそれがコンプレックスの裏返しになっている。日米はどう中国と向き合っていくべきか。台湾に関して日本は言うべきことは言う。日本の責任を果たす。
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