じじぃの「ネオジム・F-35B・日米は海底レアアースの開発を急げ!夕刊フジ」

ステルス戦闘機 F-35

レアアース(希土類 Rare earth elements)

レアアースレアメタル鉱石

2.レアメタル
表-1 にレアメタル 47 種(希土類 17 種を含む)の名称、元素記号原子番号、比重、融点、形状、含有鉱物名等を示した。
●2-1.レアメタルの産出国及び生産量・埋蔵量
USGS Mineral Commodity Summaries2008 によれば、2008 年におけるレアメタルの生産比率が1ヵ国で 50%を超えるレアメタルは、アンチモン(中国:82%)、バリウム(中国:55%)、ベリリウム(アメリカ:77%)、ビスマス(中国:53%)、ホウ素(トルコ:58%)、ニオブ(ブラジル:89%)、白金(南アフリカ:80%)、タンタル(オーストラリア:61%)、テルル(カナダ:56%)、タングステン(中国:86%)、希土類(中国:97%)、イットリウム(中国:99%)、セシウム(カナダ:数値は不明)等でありレアメタルの生産に関しては中国が重要な役割を占めている。
表-3 にレアメタルの世界の生産量、世界の埋蔵量及び上位5ヵ国の生産比率を示した。
表-4 には詳細なレアメタルの世界の国別生産量、世界の埋蔵量を示した。
また、表-5 に世界のレアメタルの生産量と埋蔵量との関係を示した。
https://www.nirs.qst.go.jp/db/anzendb/NORMDB/PDF/31.pdf

夕刊フジ』 2021年4月12日発行

対中抑止力の切り札「F-35B」製造に必須 日米は海底レアアースの開発を急げ 【執筆者】歳川隆雄(ジャーナリスト) より

政府は、最新鋭ステルス戦闘機「F-35B」(ロッキード・マーチン社製)の導入を決定した。航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)に配備し、2024年の運用開始を目指す。
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ここで注意を促したい記事がある。それは、昨年10月に中国メディア『新浪軍事』が「米国は軍事兵器の製造に必要なレアアースを中国からの輸入に依存しており、レアアースが米国に対する『切り札』となる」と報道したことである(中国情報サイト・サーチナ社10月8日付による引用報道)。
そして、原文の『新浪軍事』には、何と次のような件があるのだ。
《最新鋭のステルス戦闘機であるF-35を1機製造するのに400キロ以上のレアアースが必要であるほか、パトリオットミサイルには4キロのネオジム磁石が必要》《短期間のうちで米国が国内にレアアースサプライチェーンを作ることは極めて困難だ》。
わが国の「中期防」の目玉である最新鋭ステルス戦闘機の製造に必須なレアアース(=高性能モーター磁石用ネオジム)は中国に牛耳られている。
経産省作成資料『経済安全保障を巡る最新動向』(21年4月)によれば、中国のレアアース埋蔵量が世界の37%、生産量は63%であり、「レアアース大国」である。
その中国は今年1月にレアアース管理条例を発動、戦略備蓄を理由に一定量レアアースを国内に留保、実質的に輸出を規制する方針を打ち出した。
米国の生産量は中国に次ぐ12%であるが、消費する80%近くを中国に依存してきたのだ。では、打つべき手立てはないのか。
朗報はある。同じ経産省資料にきちんと記述されている。
指摘すべきは、日本の領海・排他的経済水域EEZ)の広さは世界第6位を誇り、その海底には、海底熱水鉱床コバルトリッチクラストマンガン団塊レアアース泥などの海洋鉱物資源の存在が確認されていることだ。《南鳥島海域(EEZ)の5000メートル海底に重希土を含むレアアースが粘土状の堆積物として広く分布》しており、日米連携で1日も早い開発が望まれる。
でなければ、F-35B戦闘機配備は幻になりかねないのである。

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じじぃの日記。
4月12日発行『夕刊フジ』に「対中抑止力の切り札F-35B製造に必須」として、レアアースに関する記事が載っていた。
「最新鋭のステルス戦闘機であるF-35を1機製造するのに400キロ以上のレアアースが必要であるほか、パトリオットミサイルには4キロのネオジム磁石が必要」
ステルス戦闘機であるF-35の最大離陸重量は約32トンなのだそうだ。
機体重量14トンとして400キロのレアアースは400/14000 全体の約3%に当たる。
それにしても、1機当たりに400キロ以上のレアアースが使われているとは驚きだ。
レアアース(希土類 Rare earth elements)は、レアメタル(Rare Metal)の一種で、レアアーススカンジウム(Sc)+イットリウム(Y)+ランタノイド(15種)の17元素の総称で、レアメタル(47種)に含まれる。
高性能モーター磁石用ネオジム(Nd)はレアアース(希土類)のなかの1つだ。
経産省作成資料『経済安全保障を巡る最新動向』(21年4月)によれば、中国のレアアース埋蔵量が世界の37%、生産量は63%であり、「レアアース大国」である」
また光学用途として、レーザーを作るためのガラスにネオジム(Nd)、エルビウム(Er)、イッテリビウム(Yb)といった元素が使われている。
ネットで「レアメタル 埋蔵量」をキーにして検索してみた。

世界のレアメタル生産量・・・希土類(中国:97%)

ほとんどが、中国で生産されている。

レアアースは中国が世界の9割以上を産出しているが、どうして?

実は、中国といってもたった1箇所、モンゴルとの国境に近い「バイユンオボ鉱床(Bayan Obo deposit)」だけから生産されている。
バイユンオボ鉱床は、希土類の鉱質が地表面に出ているような状況で、要は掘るのにコストがかからない。
先日、テレビを見ていたらこんなことを言っていた。
「日米両政府は、4月16日(日本時間17日)に予定している菅義偉首相とバイデン大統領の首脳会談に合わせ、気候変動に関するパートナーシップ協定を締結する方向で調整に入った。日米で新たに設置する作業部会では、主に経済分野を扱う。新興技術の部会では、レアアース半導体などのサプライチェーン(供給網)の今後のあり方について議論する。特に、中国に頼らない形での整備が課題だ」
日本はこの先、本当に大丈夫なのだろうか。