じじぃの「エルサレム・イスラエル!死ぬまでに観ておきたい世界の写真」

Avec les victimes de guerre, photographies de Jean Mohr / War from the VIctims' Perspective, Pho...

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=C6MD_NsVjcM

Jean Mohr Photographs

War from the Victims’ Perspective: Photographs by Jean Mohr Exhibit

November 18, 2014 Wilson Center
The Wilson Center is hosting an exhibit from November 21, 2014 to February 6, 2015 consisting of a collection of photographs by acclaimed Swiss photographer Jean Mohr and is entitled, “War from the Victims’ Perspective”.
https://www.wilsoncenter.org/article/war-the-victims-perspective-photographs-jean-mohr-exhibit

『死ぬまでに観ておきたい 世界の写真 1001』

ポール・ロウ/著、小川浩一、竹村奈央、風早仁美/訳 実業之日本社 2019年発行

エルサレム、1979年 より

ジャン・モア
撮影年:1979年
撮影地:エルサレムイスラエル
フォーマット:35mm
ジャン・モア(1925~)はスイス出身のドキュメンタリー写真家で、作家たち、中でもイギリスの批評家ジョン・バージャー、パレスチナの知識人エドワード・サイードとの共同制作を通して、その仕事が知られるようになった。
この写真には、特に人道支援機関のために撮ったものに顕著な、モアならではの深く繊細な共感が見られる。パレスチナとそこに住む人々へのラブレターともいえる『After the Last Sky(最後の空の後)』(1986)に掲載された1枚だ。
広く評価された本書ではモアの写真とサイードの文章が力強く結びつき、国外追放の体験が鮮やかに描かれる。誰かやどこかを愛し、それが奪われるということ。2人はパレスチナで一緒に仕事をしたのではなく(サイードは入国を禁じられていた)作家がモアの写真を選んだのだが、そのプロセスのおかげで、全編に満ちた混乱の感覚が加味されたのかもしれない。
イードの、胸打たれる明確な思慕の情は、写真の核心から生じている。彼がモアの写真に見たものは貴重だ。国籍のない人々や、テロリストとしてではなく、単に人間としてのパレスチナ人たち。彼はモアのことをこう言った。「彼は我々[パレスチナ]自身が見るように、我々を見た。その世界の内側も外側も同時に」