じじぃの「近親憎悪・ユダヤ教VSイスラム教・なぜ戦争が起きるのか?世界一素朴な質問」

『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』

ジェンマ・エルウィン・ハリス/編者、西田美緒子/訳 2019年発行

なぜ戦争が起きるの? 【回答者】アレツクス・クロフォード(戦場記者) より

戦争が起きるのは、みんながじゅぶんに話しあわないからね。
わたしはアフガニスタンの兵士に話を聞いたことがあるけれど、兵士たちは欧米人を毛ぎらいしているの。欧米というのは、ヨーロッパやアメリカがある世界の地域のことで、わたしもそこで暮らしているひとり。そしてアフガニスタンでは長いあいだ、イギリスとアメリカの兵士がタリバーン兵士と戦ってきた。タリバーン兵士はわたしを見ると、いつもとてもびっくりするわ。ほとんどの兵士にとって、欧米人を目にするのは、ましてや欧米人の女性に会うなんて、はじめてだからよ。
でもわたしたちが自分の家族や子どものこと、欧米のたくさんの人たちがタリバーンや戦争についてどう思っているかを話しはじめると、兵士たちのわたしたちへの態度はがらりと変わる。おたがいにたいしたちがいがなくて、たぶん同じことをのぞんでいると気づくのね。どちらも平和をのぞんでいる。
戦争はたいてい、わたしたちの代わりにものごとをきめている政府が、こわがる気もちからはじまる。たとえば、なかよしの友だちが学校を休み、あなたひとりで校庭にいるとき、ほかのグループの子たちにかこまれて悪口を言われる気もちに似ていると思う。言いかしたくなることもあるにちがいないわ。でもそうやってけんかがはじまってしまったら、まっさきにけんかをやめて、自分が悪かったとあやまるなんて、なかなかできないでしょう? 国と国とのあいだでもまったく同じことが起きているのよ。

                    • -

どうでもいい、じじぃの日記。
キリスト教イスラム教はユダヤ教創始者アブラハムを「信仰の父」としている。
出目が同じことから、ユダヤ教徒イスラム教徒も割礼をするし豚肉を食べない。(最近は少し変わってきているらしい)
イスラム教の国でもスンナ派シーア派が対立している。
ネットで、「近親憎悪の国々」をキーにして検索してみた。
●今、イランから目が離せない。核開発の本当の理由、アラブへの近親憎悪、米国への秘めた想いなど、特派員としての取材経験をもとに「中東の大国」の本音に迫る。
●東アジアにおける二国間関係を見ると、日韓は日中に比べ情緒的で議論が成り立ちにくい面がある。歴史認識ひとつとっても、韓国には近親憎悪に似た理屈を超えた反日感情があり、これが両国関係をより難しくしている。
「でもそうやってけんかがはじまってしまったら、まっさきにけんかをやめて、自分が悪かったとあやまるなんて、なかなかできないでしょう? 国と国とのあいだでもまったく同じことが起きているのよ」
だそうです。