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高齢者が危ない!今、話題の低栄養
2016年11月16日 健康食品のインシップ
下のグラフを見ても、肥満による死亡率よりも、やせによる死亡率の方が高くなっています。
筋力の低下や骨量の減少で骨折の危険性が高まり、また体力の低下は免疫力の低下にもつながり、病気にかかりやすくなるからです。このように、高齢者にとって「低栄養」は肥満やメタボと同じように警戒が必要なのです。
http://www.inship.jp/sp/special/1612/1612_01.html
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』
若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
寿命の生物学 より
実験動物でカロリー制限をすると、本当は栄養不足だから生理活性も落ちて、生殖もしにくくなり体も弱くなって病気にもかかりやすくなっているはずだが、何しろ無菌状態で手厚く保護されているから、長生きできるのだ。
ヒトの場合は、無菌の実験室で100年間実験するのは無理だし、生殖せずに寿命をやみくもに伸ばしても意味がないから、実験動物とヒトとでは全く条件が違う。だから動物実験だけからではそうした結論を得るのは難しいのだ。
現在サーチュイン遺伝子説にも少し陰りが出てきたようだ。個人的な意見だが、サーチュイン遺伝子はヒトにもあるし、それが活性化すると寿命が延びるかもしれないが、寿命を決めているのはそれほど単純なものではない、と思っている。
健康寿命とBMIパラドックス
今述べたようにヒトでは実験ができないから結論をだすのは難しい。一方、現在カロリー制限による健康法がもてはやされているし、糖質制限が寿命を延ばすだの、ロカボ(ローカーボン食)、低糖質が健康の秘訣だなどなどいろいろな説が流行している。メタボリック・シンドロームという言葉が社会にも定着し、テレビのコマーシャルを見ても、メタボ対策の健康食品が次から次へと宣伝されている。ビールも糖質オフとかカロリーゼロをうたい文句にしたものが売り上げを伸ばしているようだ。場合によってその糖質制限の提唱者が急死したりして、話題になっているからこの問題を少し整理しておこう。
1つは、過激なダイエットは健康に良くないし、長寿命につながらないという点だ。特に中年期以降は、過激なダイエットは勧められない。なぜかと言えば、若いうちはともかく年をとると栄養が大事なのだ。少し小太りの方が長生きだというデータがある。太りすぎると糖尿病になり、心筋梗塞や脳梗塞になって死を早めるというのが厚生労働省をはじめとする公式的な考えだが、一部の研究者はダイエットをやりすぎると免疫能が低下すると主張している。
寿命に関係する要因はたくさんあるが、なかでも重要な免疫能は栄養状態に依存する。たとえば戦前戦後の死因の1番は結核だった。
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BMI(ボディ・マス・インデックス)はすでに多くの国民が知っている。肥満傾向があるかどうかを簡単にチェックできる体格の指標だ。BMIが高ければ高いほど肥満傾向が強いが、肥満が強くなれば、生活習慣病になりやすく、脳神経系の病の危険率が高まると言われている。
しかし、高齢期に入った人については、BMIと死亡率は関係がないことがわかってきた。むしろBMIが低い人たちの方が死亡率が高いという。それがBMIパラドックスだ。だから、多少太っていた方が長生きするのだろう。痩せたほうが明らかに寿命が短い。
若いうちは過食すれば当然メタボリック・シンドロームとなり、血管系が衰えやすく、高血圧や糖尿病のリスクが高まるが、高齢者が粗食になると、病原体に対する免疫能が低下して、組織の再生機能も衰え、血管壁がもろくなり、筋肉もよわくなり、認知症にもなりやすい。
誰でも要介護にはなりたくない、もしくは要介護になる磁器をなるべく先延ばしにしたいわけだが、そこには「フレイル」(虚弱)が大きな問題となる。このフレイルという耳慣れない言葉は日本老人医学会が市民・国民への啓発を目指して新しく採用した言葉だ。フレイルには身体的なフレイル、精神的なフレイル、社会的なフレイルがある。フレイルの最たる要因がサルコペニアという筋肉の衰えだ。筋肉の衰えをできるだけ遅くすることが健康寿命の秘訣だ。
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どうでもいい、じじぃの日記。
私と同じ世代の外交評論家・岡本行夫さんが「新型コロナウイルス」に感染し、5月に亡くなった。
人の死亡原因は思わぬ事故によるものを除き、一般的にどのような死期を迎えるのだろうか。
だいたい死ぬ2年前頃から、食欲が無くなり始め、BMIが減少し始めるらしい。
私の場合は、去年頃から喉にタンがからむようになった。
中性脂肪の値は313(正常値は30~149mg/dl)でやたらと高い値だ。
「高齢期に入った人については、BMIと死亡率は関係がないことがわかってきた。むしろBMIが低い人たちの方が死亡率が高いという。それがBMIパラドックスだ」
まあ、小太りの肥満は直接死に結びつくわけでもなさそうだ。
「誤嚥性肺炎」というのが気になるようになってきた。