じじぃの「ベッドの下・何かが布団を引っ張っている!怖すぎる実話怪談」

Under The Bed Official Trailer 1 (2013) - Jonny Weston Horror Movie HD

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=1oTgs2Aelbg

The Dark Knight

ベッドの下の男

ウィキペディアWikipedia) より
ベッドの下の男とは、アメリカの都市伝説の一つ。「下男」「ベッドの下の通り魔」「ベッドの下の斧男」等と呼ばれることもある。
対象が友人の友人であったり、姉妹であったり、友達大勢であったり、男が持っている凶器が斧や鎌であったり、男が隠れているのがクローゼットの中であったり、押入れであったり、舞台が海外のホテルや山中のペンションであったりと似たような様々なバリエーションが存在する。

                      • -

『怖すぎる実話怪談 瘴気の章』

結城伸夫+逢魔プロジェクト/編 文庫ぎんが堂 2019年発行

ベッドの下 より

40年以上の人生の中で、初めて神奈川県の某病院に入院する羽目になった。
入った病室には、2人の患者がベッドを並べていた。
食事は美味しいとは言えなかったが、一応問題なく退屈な入院生活が始まった。
手術も無事終え、少し歩けるくらいまでに体力が回復したある夜のこと。
何時頃だったか覚えていないが、なんとなく金縛りが来そうな気配を感じた。
私は少し霊感めいたものがあるのか、時折あり得ないものを感じる。この時も、やばいと思ったので、体の力をスッと抜いて対処するようにしていた。
すると、ベッドの下から何かが布団を引っ張っているのがわかった。
ベッドの下に潜む者などいないので、初めは夢を見ているのだろうと思った。寝ているのか起きているのか、自分の意識を確認してみると、確かに意識は覚醒している。
布団が下に落ちないよう、私は両腕に渾身の力を込めて布団を押さえた。しかし、ふと気を緩めると、ぐいぐいと布団を引っ張る力がはたらく。
妙なことが起きているとわかった時、私はいつものやり方を試みた。
それは心の中で霊に語りかけること。
(あなたは誰なんですか……?)
心に感応する答えは返ってこない。これも通常のことではある。
(わたしに何か話たくて来ているんでしょう?)
しばらく待っても、やはり応答はない。
(私はあなたに危害を加える者ではありません。だから、ここには来ないでください)
    ・
入院患者は回復して退院できる人と、回復できずに死という形でしか出られない人の2つしかない。私は幸い回復して退院することができた。
もし、回復できずに亡くなったとしたら、今度は自分が誰かの布団を下から引っ張るようになるのだろうか……。

                    • -

どうでもいい、じじぃの日記。
何時頃だったか覚えていないが、なんとなく金縛りが来そうな気配を感じた。
すると、ベッドの下から何かが布団を引っ張っているのがわかった。
あの金縛りは、死後硬直の予兆であった。
お花畑の桜がおいで、と私を呼んでいるのだった。