じじぃの「新型コロナウイルス・ワクチン・免疫記憶とはなにか?免疫力を強くする」

日本の製薬メーカーに世界が注目。今知りたい治療の最前線。関心の集まっている薬を3つ紹介。

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=zbzhmd5pe50

新型コロナウイルス、「克服」までの道は既に見えている

2020.03.10 日経バイオテクONLINE
新型コロナウイルスは全く未知のウイルスではない
新型コロナウイルスはその名の通り、コロナウイルスの1種である。これまで人に感染するコロナウイルスは7種類見つかっている。そのうちの4種は一般的な風邪の原因の10%から15%(流行期は35%)を占めており、ほとんどの場合は軽症に終わる。残りの2種類は、2002年に発生したSARS重症急性呼吸器症候群)と2012年以降発生しているMERS(中東呼吸器症候群)だ。そして7番目に発見されたのが、今回の「新型」コロナウイルスだ。
インフルエンザのウイルスとの類似性から、新型コロナウイルス感染症への治療効果が期待されているのが富士フイルム富山化学の「アビガン」(ファビピラビル)だ。
インフルエンザウイルスは、宿主の細胞内に侵入後、(1)ウイルスの増殖に必要なゲノムRNAの複製や、蛋白質の合成に必要なmRNAの合成を行う。mRNAが翻訳され蛋白質が合成されるなどしてウイルス粒子が作られ、(2)宿主細胞から遊離することで、他の宿主細胞に伝搬して増殖を繰り返す。アビガンは(1)のプロセスに関わるRNAポリメラーゼを阻害してウイルスの増殖を抑え込めると考えられている。
米Gilead Sciences社が開発した「レムデシビル」もドラッグリポジショニングに近い事例といえる。もともとエボラ出血熱の治療薬として開発が進められている抗ウイルス薬であるが、RNAポリメラーゼを阻害することが報告されている。コロナウイルスの増殖にもRNAポリメラーゼが関わっているとされ、未承認ではあるが、アビガンと共に新型コロナウイルス感染症に対する有力な治療薬候補となっている。
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/09/06663/

『免疫力を強くする』

宮坂昌之/著 ブルーバックス 2019年発行

免疫記憶とはなにか? より

病原体が体内に侵入してくると、からだの防御システムが働き、その拡散を食い止めようとします。最初に働くのが「自然免疫系」です。このしくみで病原体の侵入・拡散が防げない場合には、より高度で洗練された機能を持つ「獲得免疫系」が働きます。それぞれの免疫系には、種々の役者が存在し、共同して働きます。たとえ病原体自体が侵入してこなくても、ワクチン接種をすると、これらの役者たちが刺激を受け、その結果、獲得免疫系が活性化されて、ワクチンに含まれる病原体あるいはその構成成分に対する免疫(=臨戦態勢)ができあがります。
一方、他の病原体に対する反応性は元と変わりません。つまり、ワクチン接種では特定の病原体に対してだけ臨戦態勢ができあがるのです。また、このような状態は、自然免疫系、獲得免疫系の両方が適切に刺激を受けたときにだけできあがります。つまり、ワクチンが働く標的は、自然免疫系、獲得免疫系の両方です。

長期持続性の記憶と短い記憶

ワクチンにはからだに長い免疫記憶を与えるものと、そうでないものがあることについて触れました。たとえば、破傷風、風しん、麻しん(はしか)、ジフテリア、HPV、おたふく風邪などのワクチンの効果は数十年も続きますが、百日咳ワクチンではわずか3年程度、インフルエンザワクチンではよくて4ヵ月程度しか効果が続きません。確かに、ワクチンには長期記憶を与えるものとそうでないものがあるのです。この違いは、なにによるのでしょうか。
一部はワクチンのせいだけではないかもしれません。麻しん(はしか)の場合は、本当に病原体による感染そのものが長期持続性の免疫を引き起こすようです。
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次に、きわめて短期にしか免疫を誘導できないワクチンについてです。
2011~2015年のアメリカでの調査で明らかになったインフルエンザワクチンの効力とその持続期間を示したグラフです。これによると、前記機関におけるアメリカのインフルエンザワクチンの有効率はわずか34%強で、しかもその効果は4ヵ月しか続かなかったとのことです。
既に、第3章でワクチンの有効率について説明しましたが、混乱しないように、ここでもう一度触れますと、「ワクチンの有効率が34%強」ということは、「このワクチンの接種を受けずに発病した人の34%強は、ワクチンをしていれば発病は防げた」(つまり、ワクチン接種しても6割以上の人では発病を防げなかった)ということです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
新型コロナウイルス」が世界中で拡散中だ。
テレビを観ていたら、コメンテーターの人が、「もしかしたらイタリアでウイルスが新たに遺伝子変異しているかもしれない」
とか言っていた。
これも別のテレビで言っていたことだが、コメンテーターの人がこんなことを言っていた。
「米国は今後の対応を間違えるとリーマンショック級の大きなダメージを受ける危険性がある。中国がもし世界に先立ってワクチンを開発して中国が世界を救ったという形で動けるポジションができると中国が息を吹き返す可能性がある。韓国は今の状況だと中国に行かざるを得ない。これから中国、米国、日本の間でし烈なワクチン開発競争がはじまるだろう」
司会者、「中国は新型コロナウイルスの発生源であるのにこれを踏み台にして覇権国の道を突き進むのではないかと」
ぜひ、日本が新型コロナウイルス開発で、世界の覇権を掴んでほしいところです。