じじぃの「ファイザーとモデルナ・mRNAワクチンのご紹介!新型コロナウイルスのワクチン開発」

Coronavirus Update 117: Moderna vs. Pfizer COVID 19 Vaccine (mRNA vaccines)

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=eZvsqBCvB00

図1. mRNAワクチンの作用機序 (cas.org HPによる)


ノーベル生理学医学賞にカリコ氏ら2氏、mRNAワクチン開発に寄与 (追加)

2023年10月2日 ロイター
スウェーデンカロリンスカ研究所は2日、2023年のノーベル生理学・医学賞を、メッセンジャーRNAの技術による新型コロナウイルスワクチン開発を可能にした発見により、米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授とドリュー・ワイスマン教授の2人に授与すると発表した。

mRNAを治療に利用するうえで免疫システムが炎症反応を起こすことが大きな障害だったが、カリコ氏はこれを防ぐ方法を発見。ワイスマン氏との協働によりワクチン開発の道を開いた。
https://jp.reuters.com/world/us/C4UUHLQCLJPFNGPVP34CG52HNY-2023-10-02/

COVID-19の打倒を目指す新たなmRNAワクチンのご紹介

September 2, 2020 CAS
mRNA(メッセンジャーRNA)は、異なるタンパク質を生成するために使用する情報細胞を運ぶ設計図のようなものです。
宿主細胞で免疫反応を引き起こす抗原タンパク質を直接導入する従来型のワクチンと異なり、mRNAワクチンでは疾患固有の抗原を符号化するmRNAを導入し、宿主細胞のタンパク質合成機構を利用して免疫反応を誘発する抗原を生産します。
体内にこのような外部の抗原が生産されると、免疫系がウイルスの抗原を認識して記憶する準備を行い、同じ抗原を使用して将来的なウイルス感染に対して戦う準備を整えることができます。

mRNAワクチンが感染に対する身体の正常な防御プロセスを活性化させる

ウイルスに感染すると、T細胞とB細胞という免疫細胞が連携し、それぞれ細胞媒介免疫および抗体媒介免疫を誘発させます。細胞媒介免疫では細胞傷害性T細胞がウイルスに感染した細胞を殺しますが、抗体媒介免疫では抗体がウイルス自体を中和します。mRNAワクチンは、ウイルスの能力を無害な形で真似て、感染に対する身体の免疫反応を引き起こし、両方の種類の免疫を誘発します。

図1は、mRNAワクチンが免疫を導入する追加メカニズムを示しています。

https://www.cas.org/ja/blog/covid-mrna-vaccine

新型コロナワクチン開発で相次ぐ朗報-供給・保管面などに課題

2020年11月17日 Bloomberg
新型コロナウイルスのワクチン開発は、ファイザーとモデルナがそれぞれ進める治験の最終段階で朗報が続いた。両治験で高い予防効果が示されたのを受け、アストラゼネカなど他のワクチン開発企業には高いハードルが設定された格好だ。
●暫定結果
 モデルナは16日、大規模な第3相臨床試験で94.5%の確率で効果を示したとの暫定分析結果を発表。ファイザーが独ビオンテックと開発しているワクチン候補は先週、90%を超える確率で感染を防いだとの暫定結果を示した。モデルナのデータによると、副作用は全般的に短期間で、安全性に関する重大な懸念はなく、ワクチンを接種した被験者に重症患者は出なかった。
●共通点
 どちらのワクチンもメッセンジャーRNA(mRNA)という技術に基づいている。これまで世界で承認されたmRNAワクチンはない。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-17/QJWBG9DWRGGB01

『図解 先端技術のしくみ』

有限会社 高輪編集室/編 アントレックス 2020年発行

抗ウイルスワクチンはどのように作られるか? より

●ワクチンは病原体を使って作られる
ポリオ、コレラ天然痘・・・昔流行った怖い感染症も、ワクチンの開発で今は絶滅に近くなっている。
ワクチンは病原体を用いて作られる。毒性を弱めた病原体を身体に入れることで、あらかじめ抗体を作らせることが目的だ。実際ウイルスに感染しても、症状が出る前に抗体で速やかに排除される。
ワクチンには、毒性を弱めたウイルスそのものを使う場合(生ワクチン)と、殺したウイルスまたはウイルスの一部を使う場合(不活性ワクチン)などがある。
●ワクチンの種類と疾病の例
弱毒性ワクチン・・・麻疹、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹、水痘(水ぼうそう)、帯状疱疹
不活性ワクチン・・・A型肝炎、インフルエンザ、肺炎球菌多糖体
遺伝子組換えサブユニットワクチン・・・B型肝炎
トキソイド・・・破傷風ジフテリア
多糖体・タンパク結合型ワクチン・・・肺炎、髄膜炎インフルエンザ菌b型
●ワクチンのもとはインドから始まった
はじまりは7世紀のインド、僧侶が蛇の毒への免疫をつけるために蛇毒を飲んだといわれる。11世紀には天然痘の感染を防ぐために、天然痘発病者から採取した膿を乾燥させ、健常者に接種する種痘という手法が中央アジアで開発され、中国、トルコ、アフリカ、さらにヨーロッパへと広まっていった。
そして1798年にイギリスでエドワード・ジェンナーが、人間の天然痘を予防するために、牛痘ウイルスを摂取する実験結果を発表し、「ワクチン接種」という手法が広く普及していった。

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どうでもいい、じじぃの日記。
新型コロナウイルス(COVID-19)の打倒を目指す新たなmRNAワクチンのご紹介。
先日テレビで、新型コロナウイルスによる重症化は「サイトカインストーム」によるものだとか専門家が言っていた。
関節リウマチなどの慢性炎症性疾患もサイトカインストームによるものだとされている。
サイトカイン・・・主に免疫系細胞から分泌されるタンパク質で、標的細胞表面に存在する特異的受容体を介して極めて微量で生理作用を示し、細胞間の情報伝達を担う
「1986年のIL-6(インターロイキン-6)発見により、IL-6は免疫反応のみならず、血液系、神経系、内分泌系や初期発生など生体の恒常性維持や慢性炎症性疾患やがんに重要な役割を果たしているサイトカインであることが明らかになった」
岸本忠三(免疫学者、前大阪大学総長)博士は、IL-6の働きを阻害することによって、自己免疫疾患である関節リウマチやキャスルマン病などを治療する、新薬「トシリズマブ」を製薬企業と共同開発した。
新型コロナウイルスのワクチン開発の「mRNA」ワクチンと「IL-6」はどこかでつながっているのです。