じじぃの「科学・芸術_947_世界の陰謀論・航空機事故の謎」

Remembering Pan Am Flight 103 - Dec. 21, 1988

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wao6UY6R4eU

What was the Pan Am flight 103 disaster?

「一番だけが知っている」、消えた航空機の事実は?真実が隠ぺいされた理由は?

2019/05/20 TBS
多くの人々の命を奪う飛行機墜落事故。その中でも史上最大のミステリーとされるのが『消えたマレーシア航空370便事件」。
事件は2014年3月8日に離陸した「マレーシア航空370便」が40分後無線が途絶え、レーダーからも消えた。その後捜索が開始されるも本当に墜落したのかなど全く不明だった。さらに消息を経ったのは最新鋭機「ボーイング777」だった。多くの謎が残る中元日本航空機長である杉江弘さんはこの事件ついてマレーシア航空、行政当局、政府が明らかに誤った情報を会見で並べていたと話す。そこで、スタッフがマレーシアに飛び370便の機長の元同僚と接触した。すると計画的反抗や不自然なお金の動きがあるなど述べた。
https://fav-note.com/trend/tv/ichiban-malaysia-airlines/

『ビジュアルストーリー 世界の陰謀論

マイケル・ロビンソン/著、安納令奈/訳 ナショナル・ジオグラフィック 2019年発行

航空機事故の謎

統計上、死者の出る飛行機事故が起きる確率は440万回フライトに1回だという。それが、テロ事件による飛行機事故が起きる確率となると、1659万回フライトに1回、となる。飛行機墜落事故が現実に起きると、メディアはすぐにその原因がテロ攻撃なのか、人的なミスや機体の故障なのかを憶測したがる。ほとんどの人がまず「テロ攻撃だったのか?」と考える。テロ攻撃の確率は統計的に低いにもかかわらず、事故原因の証拠が不確かなら、陰に何かある、と疑う人々は、情報の断片をつぎはぎして原因について独自の説を打ち立て、調べたデータをネット上で共有したがる。それは、”納得できる”説明がなされるまで続く。また、一部の陰謀説支持派は、政府が墜落事故に関与した、と推理する。

パンアメリカン航空103便爆破事件

1988年12月、パンアメリカンパンナム)航空ボーイング747型機がフライト中に爆発し、乗客243人と乗務員16人全員が死亡した。空中で爆発した機体の残骸は、スコットランドにある小さな村ロッカビーに落下。住民も巻き添えになって11人が死亡した。事件後すぐに判明した機体爆発の原因は、貨物として積まれていた荷物に仕込まれた爆弾だった。それから11年後、リビア当局はこの爆破事件の容疑者である男3人を国連代表に引き渡した。そして第三国であるオランダで、スコットランドの法律に基づいて裁判が行われた。2人のうち1人は無罪となり、もう1人のアブドルバセット・アリ・モーメッド・メグラヒ(1952~2012年)は有罪の判決を受けて終身刑となった。しかし、彼は底知れず深い陰謀計画の身代わりになった、と考える人は多い。
一説によると、これはイランによる報復だという。この爆破事件に先立つ5ヵ月前に、イランの旅客機が米国軍によって撃墜されていたからだ。そして、米国とイギリスは結託し、政治的な理由からリビアを陥れることにした、という説だ。また、可能性としては低いが、この航路は通常、CIAが違法ドラッグを輸送するために使われていた、という説がある。CIAは情報提供者から重要機密を集め、その見返りに違法薬物を与えていた。ところが工作員が裏切り薬物を爆発物にする替えた、というのだ。

マレーシア航空370便

2014年3月、クアラルンプール国際空港から北京に向けて飛び立ったマレーシア航空(MH)の旅客機が、レーダーからこつぜんと姿を消した。この航空機の細かな破片はいくつか回収されたが、機体そのものはいまだに見つからない。行方不明になった原因について、捜査がいまも続いている。公式の発表には、この航空機はインド洋のどこかで消息がわからなくなった、とある。しかし、墜落したら通常、海に浮いたり、沖に流れついたりするはずだが、それらの部品も発見されていない。
そのため、この飛行機の失踪をめぐり、陰謀説がいくつも生まれた。ある説によれば、航空機はインド洋に浮かぶディエゴ・ガルシア米軍基地に着陸しているらしい。そこでCIAが、狙っていたある乗客を殺すことが目的だったというのだ。
また別の説では、この事件の黒幕は北朝鮮で、飛行機をハイジャックした、あるいはミサイルテスト中に誤って撃ち落とし、その事実を闇に葬った、ともいわれている。
そのわずか4ヵ月後の2014年7月、また、マレーシア空港の別の旅客機MH17便が、今度はウクライナ上空でロシア製のミサイルに撃墜された。このMH17便の機種がMH340便と同じボーイング777だったため、これは単なる偶然ではない、という憶測を呼んでいる。
このフライトで何が起きたにせよ、真相は闇のなかにある。この謎を解くカギは、いまのところまったく見当たらない。