じじぃの「科学・芸術_770_火星探査・MMX(はやぶさ3)」

MMX CG|火星衛星探査計画(MMX)CG

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Xgo76Mrs-x0

火星探査機 MMX

【びっくりサイエンス】はやぶさ2だけじゃない! 生命の起源を探る探査 JAXAが狙う次の一手

2018.6.30 産経ニュース
JAXAの国中均理事は6月中旬、文部科学省の会合で「火星圏に探査機を送ることの重要性を各国が認識している。MMXがこれに応えたい」と実現を訴えた。
https://www.sankei.com/premium/news/180630/prm1806300015-n3.html

あいつ今何してる?

2019年2月20日 テレビ朝日
現在、石松拓人君は2016年からNASAジェット推進研究所のシステムエンジニアとして働いている。宇宙探査を行っているNASAで石松君は火星を調べる火星探査機ローバーのシステム開発を担当している。6000人以上の職員の中で日本人10人の1人として選ばれた。
石松君は福岡県福岡市で生まれて放任主義な両親から育てられた。そして県立修猷館高校でトップクラスの成績だった石松君は、2年の時に観た映画「アルマゲドン」の中の科学者がMITに行っていたので石松君もMITを目指した。石松君はまず東大に行き、25歳の時にMIT大学院に入学することができた。しかし、ディスカッションについていけず人生で初めての挫折を味わったので内容を友人にメールで送ってもらうなど復習した。それから石松君はNASAに応募するが門前払いにあったという。
https://www.tv-asahi.co.jp/aitsuima/backnumber_new/0098/

『宇宙はどこまで行けるか-ロケットエンジンの実力と未来』

小泉宏之/著 中公新書 2018年発行

水星・金星・火星探査へ――内惑星探査 より

太陽系の惑星について、火星と木星のあいだを境にして太陽に近い(内側)か、太陽から離れている(外側)かで「内惑星」と「外惑星」と呼び分けている。この区分は、惑星のタイプが大きく異なるからだ。火星を含めた内側の惑星は「固体惑星」と呼ばれ地球のような地表があり、木星より遠いところにある惑星は「ガス惑星」とも呼ばれて明確な地表が見えない。ただ、地球も内部まで行けば地殻、マントル外核内核と構造があるのと同様に、ガス惑星も深部には液体や固体の核があると考えられている。また、最近では外惑星の中でも木星土星天王星海王星の性質が異なることがわかってきて、前者を木星型惑星、後者を天王星型惑星と区分するようになってきている。違いは、主成分がガスであるか、液体や氷であるかだ。

火星探査機

火星探査機ローバーとして知られる「スピリット」と「オポチュニティ」。7ヵ月かけて火星に向かい、最終的に火星へランダーとして到着したこれらの機体は180キログラムくらいである。着陸は、エアロシェル、パラシュート、逆噴射、エアバックを駆使した総力戦だ。エアバッグで着陸する様子は非常に面白いので、ぜひネットで動画を見てほしい。エアバッグをふくまらせ、地表(正確には”火”表)でボールのようにバウンドするのだが、どの面が上になっても探査機が最終的に上向きで出てこられる工夫は見事だ。エアバッグから探査機が出てきて、カメラ、アンテナ、太陽電池パネルを開いていく様は可愛らしくも見える(ただ、当然だがこれらの動画は全て想像図、CGだ)。
最近の火星探査機と言えば「キュリオシティ」が話題だ。こちらは大型で1トンもの重さだ。この重さのためにエアバッグ方式は使えず、パラシュートからの逆噴射で降り立った。この「スカイクレーン」と呼ばれる逆噴射着陸も見事な技術だ。
「キュリオシティ」のもう1つの特徴は、「オポチュニティ」と違って太陽電池パネルをもっていないことだ。その代わり、放射性物質を利用した「原子力電池」を搭載しているのだ。太陽光がなくても動き、90年作動してやっと出力が半減という優れた電池だ。ただ、重さの割に電力は少なく、その取扱いは極めて難しい。
着陸は火星ランダーとってのに超一大イベントだが、その最終的な成否を地球からコントロールできないことを強調しておこう。火星までの往復通信時間は最短でも6分、最長なら44分だ。したがって、状況に応じた操作などできるものではない。仕込みを終えた後は、全ての作動が自動なので、成功を祈って待つしかないのだ。