じじぃの「同性愛同士・精子なしで子供が作れる時代?ヒトはなぜ病むのか」

Nature or Nurture - Are People Born Gay? 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=a-BUWLQtifE
ホモ同士から子どもが生まれる?

又吉直樹のヘウレーカ!「“男はつらい”ってホント?」 2018年8月15日 NHK Eテレ
【出演】又吉直樹 【解説】黒岩麻里(北海道大学大学院理学研究院 教授)
又吉が訪れた札幌・円山動物園。ライオン、マンドリルとオスのほうが体が大きく見栄えもする。なぜなのか? ひとつの理由はメスに選ばれるため。
ところが生物学者の黒岩麻里さんは、極端にオスが大きいなど特徴が強くなると、種の存続にとってリスクになるという。
ヒトの性別に関わってくるのは、46本ある染色体のうち最後の2本の性染色体XとYです。 両親から1本ずつ受け継いだ結果がXXであれば女性、XYであれば男性です。父親からしかもらえないY染色体が男性を作る鍵です。
このY染色体、退化が進んでいて、いつか消えてなくなるかもしれないという局面に立っています。 潜性遺伝のため常に1本しかないY染色体は、傷や突然変異が起きても、X染色体のように組み換えで修復することができません。
有害な部分を取り除くばかりでどんどん「欠失」していき、既にX染色体よりもかなり短くなってきたことがわかってきました。
3億年かけて欠失してきたY染色体は、残り500〜600万年ほどで消えてしまう可能性があります。
「ミズオオトカゲ」はオスがいない状態に置かれると、単為生殖でオスが生まれます。
http://www4.nhk.or.jp/heureka/x/2018-08-15/31/2096/1426009/
『ヒトはなぜ病み、老いるのか―寿命の生物学』 若原正己/著 新日本出版社 2017年発行
iPS細胞から生殖細胞をつくる より
精子卵子などの配偶子のもとになる細胞は始原生殖細胞と呼ばれ、生殖腺の中に出現する。この始原生殖細胞は、名前に生殖細胞という字が入っているが原理的には体細胞だ。生殖腺の中で、始原生殖細胞がさまざまな段階を経て最終的に減数分裂をおこない、完成した配偶子(精子卵子)が出来上がる。
もしiPS細胞から始原生殖細胞を作り出すことができれば、死ぬべき細胞である体細胞と不死の細胞である生殖)細胞の壁の1つが乗り越えられることになる。
京都大学の斎藤通紀教授のグループは、マウスのiPS細胞から精子卵子のもとになる始原生殖細胞を作り出した。さらに、作り出された始原生殖細胞をもとに精子卵子を作り出すことにも成功している。その精子卵子を受精させマウスのES細胞と混ぜて子宮に戻すときちんとしたマウスが生まれてきた。2016年には、マウスの体細胞から作られたiPS細胞から大量の卵細胞がつくられ、精子と受精させて借り腹のマウスにいれることにより、多くのクローンマウスを作ることにも成功している。
ひとことで言えば、体細胞から新個体を作り出したということなので、これは実に驚くべき新技術なのだ。
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iPS細胞から機能的な配偶子(精子卵子)を作り出すことができれば、理論的には同性婚による子作りも可能になる。こうした事態が生まれれば、私たちが古くからもっていた性という概念が大きく変わらざるを得なくなる。
たとえば、男性同性愛(ホモ同士)の組み合わせで実子が欲しい場合、自分の体細胞からiPS細胞をつくり、それをもとに精子をつくる。同じようにして相手の細胞から卵子を作り、それを受精させれば同性同士の実子ができる。もっとも、現在では人工子宮がないので、こうして作られた受精卵はほかの女性の子宮を借りて(借り腹)妊娠させなければならない。すでに欧米では合法的に借り腹が実施されているので、技術的には可能な時代になるだろう。
こうしてできた子どもは遺伝的には同性同士の組み合わせだ。有性生殖が始まって以来、同性同士の生殖はあり得なかったが、iPS細胞の出現でこうしたこともできるようになる。科学が進歩するに従い、人類は自然にない事柄を手に入れてきたが、同性同士の有性生殖は生物進化史上ありえなかったことを引き起こすことになり、まさに前代未聞の現象と言っても過言ではない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
8月15日、NHK Eテレ 又吉直樹のヘウレーカ!「“男はつらい”ってホント?」を観た。
女の体細胞の性染色体構成はXX型で、男の体細胞の性染色体構成はXY型だ。
しかし、性に関する生物の進化はさまざまだ。
集団で生活する「カクレクマノミ」は、集団の中で最も大きい個体がメス、2番目に大きい個体がオス、3番目以下は性的に成熟しない状態。 メスが死んだり集団からいなくなった場合、今までオスだった個体がメスに性転換する。
「ミズオオトカゲ」はオスがいない状態に置かれると、単為生殖でオスが生まれる。
実は、今まで2元(陰陽)で捉えられていた性別を、今ではグラデーション(多様性)で考えている研究者もいるのだとか。
もともと、X染色体にはY染色体よりも多くの遺伝子があり、Y型がなくなっても生殖は可能なのだそうだ。
どうも、”男はつらいよ”はホントらしい。