じじぃの「人類の大躍進(7万年前)・言語が先か音楽が先か?知の逆転」

地球ドラマチック 人はなぜ調理するのか 2014年11月29日 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Vul4tMFrPek
顎関節と咀嚼筋 (huhp.hokudai.ac.jp HPより)

人類を絶滅寸前に追い込んだ「トバ火山」 噴火の原因が明らかに 2017年02月09日 Huffington post
今から7万3000年ほど昔、超巨大火山(スーパーボルケーノ)の「トバ火山」が噴火し、インドからインドネシアにかけての上空に、2800立方キロメートル以上もの火山灰が噴出した。
「トバ火山の噴火によって人類は絶滅寸前まで追い詰められました」と、スウェーデン・ウプサラ大学のバレンティントロール教授は語った。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/08/super-volcano_n_14647174.html
なぜヒトだけが氷河期を生き延びたのか? 2014.2.6 ダイヤモンド・オンライン
回答
●衣服が人類を生き延びさせた。
ではヒトは一体いつ頃から衣服を着るようになったのでしょうか? 衣類は化石では残りにくいので、この問いに答えるのは意外と難しく、長い論戦がありました。
2003年、ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所のキットラー博士らが「約7万年前から」という答えを出しました。それは最終氷河期であるウルム氷河期がちょうど始まった頃でした。
研究に使ったのはシラミ40匹。世界中の12ヵ所からヒトにのみつくアタマジラミとコロモジラミを採集し、チンパンジーのシラミも含めてミトコンドリアのDNA解析を行いました。
http://diamond.jp/articles/-/48243?page=4
『知の逆転』 ジャレド・ダイアモンドノーム・チョムスキーオリバー・サックスマービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン/著、吉成真由美/編 NHK出版新書 2012年発行
――言語、音楽、アートの起源についてはどのように考えておられますか。また言語が先か音楽が先か。 より
チョムスキー このことについては実に多くの文献がありますが、みな根拠のないものばかりです。卓越した進化生物学者も、現時点でわかっている手法については論じることができるけれども、本質的な起源については皆目わかっていない。これについての最も精密な議論は、元ハーバード大学教授のルチャード・ルウォンティンのものでしょう。
 わかっていることとしては、約5万年前、ごく小さなグループの人間が東アフリカを出れ、急速に全世界に広がっていったということ。それ以来、知る限りにおいて、認識能力の進化は起こっていないのです。つまり、たとえばアフリカを出てから全く他の人種との接触のなかったパプア・ニューギニアやアマゾンの原住民の子供たちと、われわれの子供たちとは、認識能力に全く差がないということです。そういう原住民の子供をボストンに連れてきて育てれば、私の孫たちとなんら変わらないでしょう。種族間の遺伝的な差異は見つかりません。
 同じ種族の中での差異はありますよ。たとえば、病理学上の違いとか。でも基本的には認識能力に差はない。ですから、過去5万年の間に、進化上の変化は全くなかったと言っていいでしょう。たとえば髪の毛の色といった表層的な変化はありましたが、認識能力上の変化は起こっていない。
 考古学上の資料によれば、約5万年前から10万年くらいの周期で、重要な想像力の爆発があるといいます。ですからそれくらい前に人類学者が「大躍進」(great leap forward)と呼ぶような何かが起こったらしい。その頃、記号を使った行動や表記が始まり、天体の記録や複雑な社会構造が生まれ、考古学上の記録だけでも、人間能力の突然の進展や向上が見られるわけです。それ以前にも萌芽はあったけれども、この頃に急激な変化が起こった。
 それが言語の出現だったと考えられています。これらのことが言語の能力なしに起こったとは考えられない。ですから、進化上、言語というものはほんの一瞬にして発達したことになります。つまり視覚の発達のように何億年という時間をかけて起こったのではないということです。
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 音楽はどうか。わかっているのは、人間の全ての種族がある種の音楽、ダンス、アートというものを持っているということです。ですからこれら全ては人間の特有の能力なのです。この時期(大躍進)以前にもそれらがあったかどうかは定かではない。音楽やダンスの考古学的記録は残っていませんから。ではアートの記録は残っているかというと、これも実はそうでもない。大躍進時代の砂絵などももちろん残っていませんし、ラスコーの壁画はずっと後になります。わかっているのはこれくらいです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2014年11月、NHK Eテレ地球ドラマチック』で「“食”を科学する!〜人はなぜ調理するのか〜」を観た。
 肉を焼くとアミノ酸と糖が化学反応を起こして結合することで新しい分子になります。
 肉の大部分は水分。長時間焼くことで水分がなくなり、パサパサになる。肉を一晩塩水に漬け、焼く前にたっぷりと水分を含ませることでしっとりとした仕上がる。
 調理は人類の進化に欠かせなかった。調理された生ものは消化しやすくなり、そのことが人類の進化に影響を及ぼした。人間だけが調理する生き物である。
 人間の脳の進化は約180万年前から始まった。しかし、人間が調理をしたという証拠は最も古いものでも40万年前のものしかない。
 人は調理のために、より高度な道具を使うようになり、火を扱うようになったと考えられている。火を通すことで、消化にかけるカロリーをセーブすることができ、カロリーを大量に消費する「脳」に回すことができる。調理の恩恵を受け、人間の脳は3〜4倍大きくなった。
人とチンパンジーを比較した場合、ゲノムの違いはほとんどない。
しかし、顔の顎を比較すると大きな違いがある。人では下顎を動かす頭蓋骨と下顎を結ぶ咀嚼筋がチンパンジーより少なく、そのため噛む力も弱くなっている。
人は約100万年前頃から、石を砕き鋭利な形に磨き、その石で獲ってきた獲物を解体するようになった。また肉を焼いて食べるようになり、歯に負担がかからなくなり、顔や頭蓋骨も変形していった。
人は一体いつ頃から衣服を着るようになったのか?
今から7万3000年ほど昔、超巨大火山「トバ火山」が噴火した。
人々は、この頃から衣服を着るようになった。
約7万年前というと、小さなグループの人間が東アフリカを出れ、全世界に広がっていった時期と重なる。
そして、約7万年前頃、言語が出現した。
人間の進化上で言語が先なのか、音楽が先なのか?
顎の咀嚼筋が緩くなると、人は、火の周りで、「アー」、「イー」、「ウー」、「エー」、「オー」とか唸り声でコミュニケーションをとるようになった。
ついに、人間は「ア〜ア、アー!」と声帯を震わせながら、新天地へと向かったのです。
ほんとかな。