じじぃの「科学・芸術_228_フランス人気質」

フランス史上最年少となる39歳 マクロン氏が新大統領に決まる 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=6jyYWnFXdlM

マクロン大統領夫人の前夫なんて知らない──フランス人の価値観を思う 2017/05/28 GQ JAPAN
フランス新大統領のマクロン夫人、ブリジットの前夫とはどんな人物なのか?
しかし、そこに好奇の目を向ける者はフランスにはいない。日本とは大違いである。
https://gqjapan.jp/culture/column/20170528/brigitte-ex
『フランス人のまっかなホント』 ニック・ヤップ、ミシェル・シレット/著、 桜内篤子/訳 マクミランランゲージハウス 1999年発行
5,500万人の哲学者 より
フランス人はなんでも真剣に論じる。文学や自由、特権、プライバシーなど、ありとあらゆるテーマで議論が大まじめに繰り広げられるのがフランスだ。
フランス人は現代生活のあらゆる側面を哲学的に検証するのが好きだ。1992年にマーストリヒト条約をめぐる国民投票が行われたときは、条約の条文がすべての有権者に配られた。それだけでもすごいが、みんなそれを読んで投票に臨んだのだからもっとすごい。
フランス人は、自分がどう感じるか、どう考えるかにこだわる。それだけに、権威を抵抗なく受け入れる傾向のあるドイツ人や、文句は言いながらも従うイギリス人より扱いにくい。欧米社会はどの国も失業の問題を抱えているが、アメリカやスペイン、オランダ、デンマーク、イタリア、イギリス、ドイツ、ベルギーでは経済問題としてのみ論じられるのに対して、フランスでは文明の問題として仰々しく論じられる。ナントでもナンシーでも、カンヌでもカレーでも、若き哲学者たちがワープロの前で新しい説や概念を生みだしている。5,500万人の哲学者が手ぐすねをひいて議論の相手を待っているのだ。
フランス・ワインは世界一 より
フランス人は一人あたり、純粋なアルコールに換算して年に15.5リットルを消費している。彼らよりアルコールの消費量が多いのはルクセンブルク人くらいだ。相当な数のフランス人が慢性的に二日酔いに悩まされている計算になる。
ノルマンディーやブルターニュでは、大量のリンゴ酒がフランス人の喉を通り肝臓に入っていく。ビールも各地で人気がある。金持ちはウィスキー、とくに高級とされているモルト・ウィスキーを好む。外国からの観光客が多いフランス南西部沿岸のバーでは、昔ながらにジン・フィズが出されていて懐かしい。パスティスやバーと呼ばれる食前酒の愛好者もいまだにいる。
しかしなんといっても、フランスのお酒といえばワインである。フランス人はワインにやたらと詳しい。なにしろ、小さい頃から水で薄めて飲んできたのだから無理もないが。
スペイン人、ドイツ人、オーストラリア人、カリフォルニア人がいかに地元産のワインを自慢しようが、フランス人はフランスのワインが世界一だと信じて疑わない。ボルドーにあるワイン博物館やシャトー・スーズ・ラ・ルースにあるウィン大学には、ノートルダム大寺院を思わせるような厳粛な雰囲気が漂い、訪れた人々がおごそかに展示物を見て回っている。
あるベジタリアンの家族がボルドーの家庭に招待され、7コースからなる食事をごちそうになった。7コースはすべてチーズだったが、それぞれ違うチーズで、パンとワインも毎回違うものが出た。それぞれのコースには違った味わいがあり、非常に美味であった。高級ワインもあれば、名の知られていない地元のワインもあった。相当飲んだにもかかわらず、翌朝はすっきりと起きられたという。