じじぃの「胸腺・T細胞・感染症へのかかりやすさ!マンガでわかる免疫学」

腸と胸腺 新旧二つの免疫組織の話 健康講話2009/3 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=liV78zX53Sc
胸腺 (e-kudamonoya.com HPより)

免疫 T細胞,B細胞が抗体を作るまで (4.bp.blogspot.com HPより)

インフルエンザ*予防接種がもう1つ効かない理由 いきいき! エバーグリーンラブ
樹状細胞がインフルエンザウイルスを食べてからB細胞が抗体を作るまでをイラストにしました。
http://www.evergreenlove.net/2014/10/blog-post_15.html
『マンガでわかる免疫学』 河本宏/著、しおざき忍/作画 オーム社 2014年発行
感染症へのかかりやすさ (一部抜粋しています)
【生徒】
先生、1つ質問していいですか。風邪をひきやすい人とか、お腹をこわしやすい人っていますよね。どうしてそういう差ができるんですか?
【先生】
OK、ちょっと俗な質問だけど、免疫を考えるのに重要ですね。
これには大きく分けると
①粘膜や皮膚のバリア機能の強弱
②免疫細胞の数と機能
③獲得した免疫能の差
④MHC分子の多型性
の4つの要因があります。
まず、①粘膜や皮膚のバリア機能の強弱ですが、例えば粘膜は乾燥すると、そのバリア機能が落ちます。したがって、粘膜が乾燥しやすい人は風邪をひきやすい傾向があります。つぎに、②免疫細胞の数と機能ですが、例えば高齢者では免疫細胞数が減って免疫能が弱まります。また、若い人でも、ストレスがあると、免疫細胞の数や機能に大きな影響を及ぼします。
【生徒】
ストレスがあると風邪をひきやすくなるとか、よく耳にしますね。でも、どういう仕組みなんですか?
【先生】
これは、動物が天敵に遭遇したときのことを想像するとわかりやすいですよ。交感神経系が優位になり、副腎からアドレナリンやステロイドホルモンなどが放出されます。交換神経やアドレナリンの働きにより心拍数、血圧が上昇し、戦闘能力が増すんです。一方で、ステロイドは、免疫能を全般に強力に抑制します。捕食者とたたかっている最中は炎症反応を起こしている場合ではないので、臨戦状態のときは免疫反応は抑制されるんです。
【生徒】
なるほど、理にかなっていますね。
【先生】
ヒトの場合でも、緊張するような場面では同じようなことが起こっていて、そういう状態が慢性化すると、免疫能が常に抑制されてしまいます。ストレスの他にも免疫細胞の数や機能に影響する要因はあります。例えば歳をとると胸腺でつくられるT細胞の数が激減し、それに伴い免疫能は落ちます。また、栄養状態が悪くても免疫細胞数や機能が低下します。どの栄養素も大事ですが、特に各種ビタミン類や亜鉛が免疫に深く関与しています。
【生徒】
免疫能を上げる食べ物ってあるんですか?
【先生】
よくそういうことをいう人がいますが、特にそんなものはないですね。むしろいろいろなものをバランスよく食べるのがいいです。

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どうでもいい、じじぃの日記。
暇なもので、病気に関する本をよく見ている。
歳をとるとなぜ、免疫力は落ち込んでしまうのか?
「胸腺」は、心臓の上方にある器官で、主にT細胞を作っています。
胸腺は高齢になると、「脂肪の塊」となって、その機能を果たさなくなるのです。
脂肪の塊とは、イヤーな言葉ですねえ。