じじぃの「プレバイオティクス・ウイルス感染予防と腸内細菌叢の関係!夕刊フジ」

感染症対策には腸活!プレバイオティクスで腸活しよう!

2020年2月21日 オガライフ
腸内細菌を活性化する餌として第一に挙げられるのが、食物繊維やオリゴ糖です。食物繊維やオリゴ糖は小腸で吸収されにくいため、大腸に届きやすいという特徴があります。
これらの腸内細菌の餌になるものを、『プレバイオティクス』と呼びます。
https://ogalife.com/20200221-1/

夕刊フジ

2020年8月8日発行

【食と健康 ホントの話】「ウイルス感染予防」と「腸内細菌叢」の関係 より

近年、腸内細菌叢(さいきんそう=フローラ)と免疫との関係が分かってきた。中でも腸内細菌と、眼・鼻・喉や消化管などの外界と接する粘膜組織で、外界からやってくる病原体等と戦う粘膜免疫系が影響し合うことによる、免疫系の活性化に注目が集まる。
まずは、免疫系の基本のおさらいから。病原体やがんなどの外敵から体を守る免疫は、骨髄や胸腺で作られた免疫細胞(白血球)が担当する。そしてヒトの体には、先天的に持っている「自然免疫」と、病原体に出会って出現する後天的な「獲得免疫」がある。
自然免疫は、病原体などを食べる好中球やマクロファージなどの貪食細胞と、ウイルスに感染した細胞を傷害するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が主体となる。
一度記憶した抗原(病原体やがんなど)に対して持つ免疫が、獲得免疫だ。その主役を担うのは、T細胞やB細胞などのリンパ球。B細胞は抗体を産生し、抗原(病原体など)が侵入したときにその抗体が抗原を排除する。細胞障害性T細胞(キラーT細胞)は、再度出現した病原体に感染した細胞やがん細胞などを攻撃する。
次に、腸内細菌叢について。善玉菌、日和見菌、悪玉菌の割合が、2:7:1であるとバランスがよいとされる。その割合を正常化したり改善したりする目的で使われるのが、プロバイオティクス(善玉菌)とプレバイオティクスだ。プロバイオティクスは、ヒトに有益に働く生きた細菌や製剤のこと。乳酸菌やビフィズス菌酵母などが知られている。
プレバイオティクスは、腸内細菌の善玉菌を増殖させるか、悪玉菌の増殖を抑制することで、ヒトに有益な効果をもたらす、難消化性食品成分のこと。つまり善玉菌のエサで、オリゴ糖や食物繊維などがそれに当たる。
その両者を併用することを、シンバイオティクスという。プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することで、プロバイオティクスの増殖を促し、消化管内での高い菌数を維持して、ヒトへのより強い効果を期待するものだ。
プロバイオティクスには、腸管粘膜での免疫を介して、宿主の自然免疫および獲得免疫に働きかけ、感染症の発症や重篤化を抑える作用などがあると考えられている。
例えば、消化器症状を呈する感染症の例として、ほとんどの子どもが感染し、下痢を起こすロタウイルス感染症がある。これに対してのプロバイオティクスの効果について、外科医であり、周術期感染症と栄養の研究者でもある田無病院(東京都西東京市)の丸山道生院長に説明してもらった。
ロタウイルス感染の防御には、分泌型IgA(免疫グロブリン=粘膜表面に分泌される抗体)が消化管内のロタウイルスと結合し、消化管上皮への吸着を阻止することで、発症を抑制できると考えられています。現在まで、乳酸杆菌やビフィズス菌をはじめ、いくつかのプロバイオティクスの効果が認められており、下痢期間の短縮や、血中の抗ロタウイルスIgA産生細胞の増加、便中のロタウイルス検出率の減少などが認められています」

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どうでもいい、じじぃの日記。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は腸管の免疫機能を高めてくれるといいます。
「プロバイオティクスには、腸管粘膜での免疫を介して、宿主の自然免疫および獲得免疫に働きかけ、感染症の発症や重篤化を抑える作用などがあると考えられている」
何と、ヨーグルトには感染症の発症や重篤化を抑える作用もあるのだそうです。