じじぃの「夢の素材・摩擦ゼロの物質は可能か?21世紀アッと驚く大予言」

Low temperature physics helps to explain the mysteries of nature 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_lt7hxoJ4is

超固体:物理学者が物質の新しい状態を創り出す 2017/3/7 kagakumatome
物理学者の2つの研究チームが別々の方法で物質のミステリアスな新しい状態を創り出した。この状態は超固体として知られており、固体と超流動の性質を併せ持つ。
1つ目のチームはMIT(マサチューセッツ工科大)のWolfgang Ketterle教授が率いるチームで、レーザ冷却と気化冷却を組み合わせた方法でナトリウム原子をナノケルビンの温度まで冷却することによって超固体を実現。
2つ目のチームはETH(チューリッヒ工科大)のTilman Esslinger教授率いるチームで、ミラーを用いることによってボースアインシュタイン凝縮を導入し、超固体を観測。(物質はルビジウム
どちらの研究チームも極低温・低圧のチャンバー内での物性実験である。
https://kagakumatome.com/2017/03/07/post-247/
『21世紀アッと驚く大予言 2030年までに暮らしはこう変わる』 金子隆一・望獲つきよ/著 二見WAi-WAi文庫 2000年発行
無摩擦物質――物の移動に革命を起こす夢の素材 より
ふだん、われわれは、そのありがたみを感じることなどまずめったにないが、もしも「摩擦」というものがこの世からなくなってしまったら、これはえらいことになる。
摩擦がなければ、われわれは立って歩くこと、物をつかむことができず、車は路面を、電車は線路を足ることもできない。地球上のあらゆる物体は、少しでも低い場所を目指してとめどなく滑り落ち、地表は完全に平らになってしまうだろう。
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たとえば、摩擦のない物質で内張りし、内部を真空にしたチューブのなかに運びたいものを入れ、一方の端からどんと押してやるだけで、荷物はそれ以上何のエネルギーも要することもなく目的地まで送り届けられる。まあ、途中で登り下がりがないよう、チューブの敷設に十分注意をはらうか、あるいは、どうしても登りがある所は、その分まで計算して最初に力を加えてやらなければならないが、そんなことはこの際ささいな問題だ。これでどれほどのエネルギーが助かるか、考えただけでもうっとりする。
しかし、とはいうものの、そんな都合のいい物質など、この世にありうるのだろうか。
それが、どうやら不可能ではないらしい。物性物理学の研究者たちは、原理的には「無摩擦物質」というものも存在しうると考えている。
物質どうしの摩擦というものは、いちばん大本をとどってみれば、分子、あるいは原子のあいだに働く引力によって生じる。そして、その引力は、互いの原子核のまわりを回る電子どうしがたがいに共鳴し、おなじような振動を起こすことから生じる。気体が冷えて原子の振動が弱まると、電子どうしの共鳴が始まるため、原子がたがいに引きつけあって液体になり、さらに冷えると、固体になるのだ。
ヘリウムという物質は、電子を2つもつが、この2つは固く結びつきあって、他の原子のもつ電子と共鳴しない。そのため、ヘリウムはガスという形でしか存在せず、これを極度の低温まで冷やすと、ついには、きわめてさらさらしていて、まったく摩擦をもたない奇妙な液体に変わってしまうのだ。
極低温の液体ヘリウムの入ったビーカーを傾けると、液体はその勢いで勝手にビーカーの壁を這い登って流れ出してしまうという。
そこで、もし仮に、すべての原子核をめぐる電子の振動が完全に同調した物質が固体として存在すれば、この物質は、それに触れるどんな物とも摩擦を起こさない可能性が高い。
実は、1998年、マサチューセッツ工科大学の研究チームは、水素原子を超低温に冷却して、ごく少量ではあるがこのような状態にもっていくことに成功している。これが常温で大量にできるようなら、無摩擦物質の実用化も近いだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。
ちょっと古い本だが、『21世紀アッと驚く大予言 2030年までに暮らしはこう変わる』という本に「無摩擦物質」というのがあった。
「摩擦ゼロ」の物質など、あるのだろうか。
常温の世界では、物質の分子、または原子がぶつかり合うために摩擦ゼロの物質は存在しないといわれている。
ところが、極低温(絶対零度 セ氏零下273.15度)では、超伝導超流動現象などが現れる。
ネットで「摩擦ゼロ」をキーにして検索したら、それに成功したチームがあるらしい。
将来的には、サハラ砂漠で得られた電力を、ロスなく日本に送るということも可能らしい?