Introduction to MRI 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=lZVYF2zgmII
MRI Helium Fill Ice 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=emCi27Xsraw
世界医療機器市場動向と優良企業の経営戦略 ブーズ・アンド・カンパニー 2009年 より
MRI装置の世界シェア
GE 44%
シーメンス 25%
フィリップス 19%
東芝 7%
日立 5%
http://www.booz.com/media/file/0908HealthcareBrochure.pdf
『ニッポンの「世界No.1」企業』 日経産業新聞/編 日本経済新聞出版社 2012年発行
マイナス269度を維持する冷凍機――住友重機械工業 (一部抜粋しています)
磁場と電波を使って体内の画像を撮影する装置「磁気共鳴画像装置(MRI)」。このMRIの基幹装置「冷凍機」の世界シェアをほぼ独占するのが住友重機械工業だ。磁場を発生させるコイルを冷やし続けるため、気化したヘリウムガスを摂氏マイナス269度以下の極低温で維持する技術が強みとなった。欧米の競合企業にない「独創的な発想」を実用化したことが後発企業ながら、世界首位に躍り出た理由だ。
MRIの超電導コイルが高い磁場を発生させるには、極低温を維持する必要がある。そこで使われているのが液体ヘリウム。ヘリウムはマイナス269度より高い温度になると気化してしまうため、コイルを液体ヘリウムに漬かった状態にして冷やし続けなければならない。
従来は世界的に欧米メーカーがこの分野で強く、技術的にはマイナス263度程度に冷やして蒸発する量を減らすという発想だった。蒸発したヘリウムガスは少しずつ装置外に排出していくため、1年に1〜3回程度ヘリウムを充填しなければならない。極低温のガスや液体を扱うため、充填には手間がかかり半日から1日かかるとされる。充填中はMRIを使えないため、病院の負担は大きい。
住友重機は「独創的な発想」で勝負を挑み、1997年に新しい冷凍機を実用化し、シェアを根こそ奪った。
それは「マイナス269度以下に冷やし続ければ、ヘリウムを減らさずに装置内で再利用し続けることができる」(田中利治・精密機器事業部長)ということだった。気化してしまったヘリウムを極低温で再び液体に戻すことができれば、再充填を考えずにすむ。
たった6度の温度差だが技術面でのハードルは高かった。それでも住重は液体窒素や液体ヘリウムなど、極低温液体を扱ってきた50年の歴史と技術的な蓄積を生かした。世界市場で高いシェアを確保した欧米大手とは違う角度から製品化に挑み、顧客ニーズに対応して事業を拡大してきた。
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現在でも年3000台弱は出荷があるという冷凍機。置き換え需要なども含めて年5%程度の成長は見込めるという。
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どうでもいい、じじぃの日記。
日経産業新聞/編、『ニッポンの「世界No.1」企業』を見ていたら、「マイナス269度を維持する冷凍機――住友重機械工業」というのがあった。
「このMRIの基幹装置『冷凍機』の世界シェアをほぼ独占するのが住友重機械工業だ」
MRI装置の世界シェアでアメリカのGE、ドイツのシーメンスの2社で約70%を占めている。しかし、このMRI装置の心臓部である「冷凍機」は住友重機械工業がほぼ世界市場を独占しているのだ。すごいなあ。
内視鏡なんかでは日本が世界市場をほぼ独占しているのだそうだ。
MRI装置の世界市場で、東芝、日立も頑張れ!
ちなみに、CT装置の世界シェアでは東芝が24%、日立が2%を占めている。