じじぃの「科学・芸術_49_人類創世(映画)」

Quest For Fire (1981) with Ron Perlman, Nicholas Kadi, Everett McGill Movie 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=_4Qm5Ejv5bs
地球ドラマチック 人はなぜ調理するのか 11月29日 動画 Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=Vul4tMFrPek

地球ドラマチック 「“食”を科学する!〜人はなぜ調理するのか〜」 2014年11月29日 NHK Eテレ
【語り】渡辺徹 (2012年 アメリカ)
欧米の食卓を飾る七面鳥の丸焼き。オーブンで長時間焼くため、肉がパサパサになりがちだ。どうすればしっとり焼けるのか?肉が焼ける時の化学反応を分析し、おいしく焼く方法を紹介。
そもそも人はなぜ調理するのか?調理によって消化に必要なエネルギーを抑え、脳の発達を促してきたとする研究者もいる。肉はなぜこんがり焼けるのか?玉ねぎを切るとなぜ涙がでるのか?「食」の素朴な疑問を実験で検証する。
類人猿は生ものを食べるので噛むのに時間がかかる。
人間の脳の進化は約180万年前から始まった。しかし、人間が調理をしたという証拠は最も古いものでも40万年前のものしかない。
人は調理のために、より高度な道具を使うようになり、火を扱うようになったと考えられている。火を通すことで、消化にかけるカロリーをセーブすることができ、カロリーを大量に消費する「脳」に回すことができる。調理の恩恵を受け、人間の脳は3〜4倍大きくなった。
また、たき火を囲んで調理をする間、仲間と話をするようになり、コミュニケーション能力を高め、より多くの子孫を残す時間ももたらした。
調理によって人間の生き方はがらりと変わりました。
https://bh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=601-20141207-35-23361
『世界史映画教室』 家長知史/著 岩波書店 1997年発行
人間の誕生 「人類創世」 1981年 カナダ・フランス (一部抜粋しています)
2本足で歩き始めてから現代人の直接の祖先である新人クロマニョン人にいたるまでに、人類は道具を製作し、火を使用し、さらには言葉を使うようになっていきました。その長い過程には猿人アウストラピデクス(400万〜200万年前)をはじめ、さまざまな人類が登場するわけですが、旧人ネアンデルタール人(20万〜3.5万年前)から新人クロマニョン人(4万〜3万年前)へとやがて入れ代わっていく時代の人類の生活を、ドラマチックに描いた映画があえいます。それがこの「人類創世」です。
紀元前8万年の昔、ナオ(エヴァレット・マクギル)たちの部族は洞窟に住んでいました。彼らはヤリなどの道具を作り、火を使い、言葉(といってもうなり声に近い短い言葉)をしゃべっていました。ところがある日、旧人ネアンデルタール人の部族がナオたちの部族の火を奪おうと襲ってきました。壮絶な戦いをへて、ナオたちは洞窟を逃れますが、大切にしていた火が消えてしまいました。彼らはまだ火の起こし方を知りません。
寒さにふるえ、外敵の危機にさらされている仲間たちのために、長(おさ)の命によりナオ、アムーカ、ゴウの3人の若者が火を求めて旅立つことになりました。森をぬけ、草原をあるていると、突然3人の背後にサーベルタイガー(剣歯虎)が出現! ナオたちは必死になって走り、木の上に登ってあやうく難を逃れることができました。
危険が去ると、今度は空腹が3人を襲ってきました。ようやく鳥の巣を見つけて卵を手に入れますが、卵をめぐってアムーカとゴウがけんかを始めます。そんなとき、ナオが丘のかなたに煙が立ちのぼるのを発見します。火だ! ナオたちはすぐにかけつけますが、すでに火は消えており、たき火の跡があるだけでした。3人はくやしがりますが、アムーカがたき火の後の灰の中から人間の頭蓋骨を見つけました。ナオたちが火を得るために立ち向かわなければならない相手は、人を食べる部族だったのです。さあ、ナオたちは無事に火を手に入れて、仲間のもとに持ち帰ることができるのでしょうか……。
映画では原始の人びとがどんな姿をし(毛皮を身にまとい)、どんなところ(洞窟)に住み、どんなもの(焼いた獣の足など)を食べていたのか具体的に示されています。教科書を読んでも、授業を聞いても「こんな大昔のこと、実感がわかないな」という思いをしたことはありませんか? そんな人もこの映画を見ると、原始時代の人びとの生活に対して感想や疑問が次々に出てくるようです。高校生の感想や疑問を少し紹介しましょう。
「想像もつかないような姿、かっこうでびっくりした。戦いも手製のヤリなどで戦っていてすごかった。生きることが大変だと思った」「すごく火を大事にしていたんだなあと思った。洞窟でみんな寒いから寄り集まって寝て、寝苦しくないのかなと思った」「本当に人間とサルの間そのものだった。言葉はまだちゃんと使えるかどうかわからない感じだった」
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歴史を学ぶ上で、「どうなっているのかな」「何でかなあ」という疑問を持つことはとても大切なことです。こうした歴史への問いかけが歴史学習の原動力になるのですから、さて、あなたはこの映画を見てどのような感想や疑問を持つでしょうか?