じじぃの「エレクトゥス・火の使用・調理を始めた人間!禁断の進化史」

The Discovery of Fire - Journey to Civilization #01 - World History - See U in History

動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=zfqf5iyY2YY

Human Use of Fire


チコちゃんに叱られる!

2020年1月3日 NHK
【MC】岡村隆史、チコ、塚原愛 【ゲスト】長谷川博己門脇麦堺正章 【声】木村祐一 【語り】森田美由紀
【解説】明海大学歯学部教授 村本和世 先生
●なぜ人間だけが料理をする?
この中で一番料理が上手すぎるステキな大人ってだーれ? チューボーですよ!で長年料理番組をされていたという事で堺正章さんが解答者。 チコちゃんの疑問は、なぜ人間だけが料理をするの?

答えは、顔が平だから。
巨大な小惑星が6600万年前に、現在のメキシコに落ち恐竜が絶滅した。
昼間から食料を探せるようになった我々の祖先は、視覚が発達、嗅覚は次第に退化していった。
それとともに骨格に変化が起き長かった鼻部分が短くなり、顔が平らになった。
我々の祖先は直立二足歩行するようになり、体が垂直に起き上がると喉頭が他の動物と比べて下がった。
すると、食べ物の香りが広がった喉の空間を通してより嗅上皮に届きやすく風味を感じやすくなった。
https://www4.nhk.or.jp/chikochan/x/2020-01-03/21/4362/1490075/

『禁断の進化史 人類は本当に「賢い」のか 』

更科功/著 NHK出版新書 2022年発行

第1部 智慧の実はどこにあったのか より

第7章 類人猿を超えて

火を使うことのメリット

ホモ・エレクトゥスの腹部は、以前の人類に比べて細くなっていた。それは、腸が短くなっていたことを意味する。

私たちは食物を食べて栄養を吸収するときには、食物を消化する必要がある。「消化する」というのは「小さくする」ことだ。たとえば、タンパク質はアミノ酸がたくさんつながったものだが、このままでは腸壁を通らない。そこでタンパク質を分解して、バラバラのアミノ酸にする。そうしておいてから、アミノ酸を1つずつ、腸壁を通過させるのである(ただし、アミノ酸が3つぐらいまでなら、何とか通過できるようだ)。

火で調理することによって、食物は軟らかくなることが多い。すると、消化するのが楽になるので、腸が短くてすむのである。腸が短くなれば、腸を動かすためのエネルギーも少なくてすむ。すると、そのエネルギーを脳に回すことができる。葉を食べるサルより果実を食べるサルのほうが脳を大きくできたように、生の肉を食べる人類よりも調理した肉を食べる人類のほうが脳を大きくできたに違いない。

さらに、火で調理することによって、寄生虫などを殺すこともできる。生の肉を食べるより火で調理した肉を食べるほうが衛生的なので、火を使ったほうが健康で長生きで、子孫も増えていっただろう。

また、消化の第1段階は歯で噛むことだが、火で調理することによって、この咀嚼(そしゃく)する時間を大幅に減らすことができる。
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ホモ・エレクトゥスは、これらの火を使う人類の特徴を備えている。火で調理した肉を食べていたと考えれば、腸が短くて顎の筋肉も小さくなっていることを説明できる。火を焚いて身を守ったり暖を取ったりして夜も草原で寝ていたと考えれば、木登りに適した特徴を失っていることを説明できる。そして、火で調理した肉を食べて多くのエネルギーを得たり、焚き火を囲んで社会的な交流が促進されたりしたと考えれば、大きな脳が進化し、かつ維持されていたことを説明できる。

ホモ・エレクトゥスの最古の化石はおよそ200万年前のものなので、だいたいそのころに日常的な火の使用が始まったのだと考えられる。

ところで、火を使うことによって、社会的な交流が促進された可能性があると述べたが、霊長類では群れのサイズが大きいほど、知能が高くなるという研究がある。群れのなかで多くの固体を識別したり、群れのなかの順位のような社会構造を理解したりすることが知能の発達を促したというのである。

これを社会脳仮説というが、この仮説は類人猿には(したがって、おそらく人類にも)当てはまらないようである。なぜなら、だいたい同じサイズの群れをつくっていても、類人猿の脳は他の霊長類の脳よりずっと大きいからだ。さらに言えば、単独でくらすことが多く、滅多に他の個体と交流しないオランウータンが、あれほど高い知能を持っていることも説明できない。類人猿や人類の脳が大きくなったことに関しては、群れの大きさは(無関係ではないにしても)あまり効いていないのだろう。

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どうでもいい、じじぃの日記。

人間の脳が飛躍的に大きくなったのは「調理」を始めたからというのが一般的だ。

2014年11月、NHK Eテレ地球ドラマチック』で「“食”を科学する!~人はなぜ調理するのか~」を観た。

こんなことを言っていた。
肉を焼くとアミノ酸と糖が化学反応を起こして結合することで新しい分子になります。
おいしそうな茶色の焼き目が出来、香ばしい匂いを発生する。肉に限らずコーヒー豆やチョコレートも同様です。
肉の大部分は水分。長時間焼くことで水分がなくなり、パサパサになる。肉を一晩塩水に漬け、焼く前にたっぷりと水分を含ませることでしっとりとした仕上がる。

火を通すことで唾液の消化酵素で固い肉も分解できるようになり、甘味が増すようになった。

同時に、焼いた時に立ち昇る「香り」が感じるようになった。

人は調理のために、より高度な道具を使うようになり、火を扱うようになったと考えられている。火を通すことで、消化にかけるカロリーをセーブすることができ、カロリーを大量に消費する「脳」に回すことができる。調理の恩恵を受け、人間の脳は3~4倍大きくなった。

とか。

2020年1月、NHKチコちゃんに叱られる!」で「なぜ人間だけが料理をする?」を観た。

我々の祖先は直立二足歩行するようになり、体が垂直に起き上がると喉頭が他の動物と比べて下がった。
すると、食べ物の香りが広がった喉の空間を通してより嗅上皮に届きやすく風味を感じやすくなった。
香りの成分が強烈な刺激として脳に伝達する。

とか。

人間は五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のうち、脳に入る「視覚」が他の感覚と比べ著しく発達した。

一方、嗅覚は脳にいち早く情報が伝わるため、記憶や情動と密接に結びついているといわれる。
人の印象を決定づける一番の要因が匂いなのです。

私は「空気をよめない」人間です。

トホホのホ。