探し物をするお猿がまるで人間 Bushbaby the Pizzatoru / ショウガラゴのピザトル
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ショウガラゴの二足歩行
果物カゴの前のおサルさん
ショウガラゴのピザトル PIZZATORU
二足歩行で怪しい動き…
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『禁断の進化史 人類は本当に「賢い」のか 』
更科功/著 NHK出版新書 2022年発行
第1部 智慧の実はどこにあったのか より
第3章 木の上で知性は育った
葉食の霊長類は知能が低い
中世代の哺乳類の多くは昆虫などを食べていた、と考えられるが、そのなかで果物を食べるように変化したものが霊長類に進化した、考えられることをさきほど述べた。
たしかに大きな流れとしては、そのように言える。とはいえ、昆虫を食べていた哺乳類の1種が、果実を食べるように変化したせいで霊長類となった、というような単純な話ではないようだ。昆虫食から果実食への過度期には雑食の時期があった、と考えられるし、それ以外にも複雑な進化が起きたらしい。
そもそも、おもに果実を食べる霊長類でも雑食性を示すことはふつうだし、現在でも昆虫や葉を食べる霊長類はたくさんいる。ガラゴは果実なども食べるけれど、よく食べるのはバッタなどの昆虫で、昆虫さえ食べていれば十分なエネルギーが得られるようだ。しかし、もっと大型の霊長類だったら、そうはいかないだろう。
果実が脳を発達させた
いっぽうで、多くの霊長類は、果実を食べるように進化した。植物にとって、葉は食べられたら困るけれど、果実は食べてもらいたい。そこで、果実には、エネルギー源となる糖がたっぷり含まれているし、基本的には毒など入っていないし、消化もしやすい。
したがって、葉を食べるよりも果実を食べるほうが、ずっとよさそうだ。しかし、そのためには、ある問題を解決しなければならなかった。それは、果実が実るのは限られた時期の限られた場所だけだと、ということだ。
熱帯雨林なら、葉はいつでもどこでも手に入るけれど、果実は植物が生殖する時期にしかつくられない。そして、その時期は、植物の種類によって異なる。つまり、熱帯雨林のなかで果実はところどころに点在しており、さらにその位置は季節によって変化する。果実を見つけるのは難しいのだ。
果実を食べるためには、どこに果実を実らせる木があるかを記憶して、いつ果実が熟するかを予測しなければならない。このような空間的かつ時間的な地図を頭のなかにつくるには脳に大量の情報を蓄えるだけでなく、それを処理しなくてはならない。つまり、果実食によって、知能の発達が促された可能性が高いのである。
おそらく、これは私たち人類が、まだ人類になる前にたどってきた道だろう。私たちの知能は1つの理由だけで発達したわけではない。いくつもの理由が重なって私たちの大きな脳は進化してきたのである。その理由のなかでも、果実食は大きな影響力があったものの1つだろう。
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どうでもいい、じじぃの日記。
更科功著『禁断の進化史 人類は本当に「賢い」のか』という本に「果実が脳を発達させた」があった。
旧約聖書の一節の中には、アダムとイブは神の命に背いて「禁断の果実」を口にしてしまったために、エデンの園から追放された、と書かれている。
これを言葉通りに解釈すれは、人間は木の実を食べることで利口になったと解釈できる。
人間の脳が飛躍的に大きくなったのは「調理」を始めたからというのが一般的だ。
2014年11月、NHK Eテレ『地球ドラマチック』で「“食”を科学する!~人はなぜ調理するのか~」を観た。
こんなことを言っていた。
肉を焼くとアミノ酸と糖が化学反応を起こして結合することで新しい分子になります。
おいしそうな茶色の焼き目が出来、香ばしい匂いを発生する。肉に限らずコーヒー豆やチョコレートも同様です。
肉の大部分は水分。長時間焼くことで水分がなくなり、パサパサになる。肉を一晩塩水に漬け、焼く前にたっぷりと水分を含ませることでしっとりとした仕上がる。
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また、類人猿は生ものを食べるので噛むのに時間がかかる。
人間の脳の進化は約180万年前から始まった。しかし、人間が調理をしたという証拠は最も古いものでも40万年前のものしかない。
人は調理のために、より高度な道具を使うようになり、火を扱うようになったと考えられている。火を通すことで、消化にかけるカロリーをセーブすることができ、カロリーを大量に消費する「脳」に回すことができる。調理の恩恵を受け、人間の脳は3~4倍大きくなった。
また、たき火を囲んで調理をする間、仲間と話をするようになり、コミュニケーション能力を高め、より多くの子孫を残す時間ももたらした。
調理によって人間の生き方はがらりと変わりました。
肉を焼くとメイラード反応(アミノ酸と糖で起こる化学反応)が起きます。
食べ物の大半は水でできています。ステーキを焼くと肉の中では水が沸騰しているんです。
とか。
「いっぽうで、多くの霊長類は、果実を食べるように進化した。植物にとって、葉は食べられたら困るけれど、果実は食べてもらいたい。そこで、果実には、エネルギー源となる糖がたっぷり含まれているし、基本的には毒など入っていないし、消化もしやすい」
霊長類や鳥(カラスなど)が、果実を食べるようになって、脳が発達した。
脳は本質的に甘いものを欲しがっている。
まあ、人間の場合は直立二足歩行によって、手が自由になり、手の発達で道具を作るようになったからという、説も有力だ。
霊長類の一種「ガラゴ」も、ときどき二足歩行するそうです。