じじぃの「科学・芸術_31_ヒラム・アビフ伝説(ソロモン神殿)」

FREEMASONRY SECRETS REVEALED Mystery of the Widow's Son The Legend of the Craft 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=LlfoyybN-rU
Holy Bible vs. Mason Bible - B.Huldah & Company
http://www.officialbhuldahcompany.com/holybiblevsmasonbible.htm
『面白いほどよくわかる 世界の秘密結社』 有澤玲/著 日本文芸社 2007年発行
「ヒラム・アビフ伝説」とは何か ソロモン神殿とフリーメイソンリーの隠された関係
フリーメイソンリーの中隔をなす伝説──。それが、いわゆるヒラム・アビフ伝説だ。
旧約聖書の「列王記・上」と「歴代誌・下」によると、古代イスラエルのソロモン王は神殿を建設するに当って、ティルス(古代フェニキア港湾都市)の王ヒラムに技術援助を求めたという。ヒラム王はこれに応え、ヒラム・アビフという名前の、腕の立つ技術者を派遣した。
一方、メイソンたちが語り継いできた伝説によれば、ヒラム・アビフはソロモン神殿の造営を監督した最高責任者である。彼は労働者を従弟、職人、棟梁の3階級に分け、秘密の合い言葉や符牒を用いて巧みに統率していたという。
ある日の正午どろ。棟梁への昇格を高望みしていた3人の邪悪な職人がヒラム・アビフを恫喝し、合い言葉を教えるよう迫った。ヒラム・アビフが頑として口を割らなかったため、職人たちは彼を殺害し、とある山腹に遺骸を埋めた。
このとき、職人たちは目印として、アカシアの小枝を埋めた場所に挿しておいた。おかげで、ソロモン王の派遣した捜索隊は。ヒラム・アビフの亡き骸を何とか発見することができたのである。その亡き骸は、ソロモン王の命により手厚く葬られたとも、奇蹟によって復活したともいわれている。
フリーメイソンリーの「儀礼」とは何か 位階の数は際限なく増えていった!
フリーメイソンリーの基本となる位階は、従弟、職人、棟梁の3つである。
だが、18世紀にフリーメイソンリーが爆発的なブームを巻き起こすと、棟梁で打ち止めになるシステムでは誰も満足しなくなってしまった。より高い地位や大げさな肩書きを求める人間の虚栄心、名誉欲には、限界などないからだ。
結果として、フランスやドイツといったヨーロッパの大陸部では、棟梁よりも上の位階が次からつぎへと発明されることになった。これらの位階は総称的に、上位位階(高位階)と呼ばれる。一説によると、その総数は、1400をゆうに超すという。
さまざまな上位位階を一定の順序に並べて、互いに関連づけたシステムを儀礼(ライト)と称する。もちろん、「儀礼」という言葉を本来の意味で用いる場合もあるので、混同しないように注意しなければならない。
18世紀、19世紀には、夥(おびただ)しい数に上る儀礼が考案された。中には、97位階あら成る「メンフィスの東方儀礼」のように、おおよそ実用的とは言いがたいシステムもある。また、同じロッジや分派が複数の儀礼を運用することも。まったくもって珍しくはなかった。しかしながら、現在でも生き残っている儀礼の数は、さほど多くはない。