じじぃの「言語能力の発達・人間だけに起こる食道と気管のリスク!進化大全」


ネアンデルタール人のDNAが我々の「身長と統合失調症」に関連か!? 遺伝子「ADAMTSL3」の最新研究が面白い! (追加) 2017.03.13 TOCANA
ネアンデルタール人由来の統合失調症のリスクを減らす遺伝子「ADAMTSL3」
最新の研究ではRNA配列データセットに着目。対立遺伝子に特有の発現を定量化するプロジェクトを立ち上げて調査を開始し、ネアンデルタール人由来の遺伝子と現代人の遺伝子とがそれぞれ52の異なる組織においてどう発現しているのかを検証した。
その結果、両者間にはおよそ25%に違いが見られたといい、特にネアンデルタール人由来の脳と精巣に関わる対立遺伝子に下方制御がはっきり見てとれたという。これにより70万年前頃にネアンデルタール人ホモ・サピエンスの系統が分岐した後に、脳と精巣に急速な進化があった可能性があり、両系統の違いが生まれたのではないか、と研究チームのメンバーである前述のジョシュア・エイキー氏及び同大学のラジブ・マッコイ氏はコメントしている。
http://tocana.jp/2017/03/post_12570_entry_2.html
言語の獲得 コトバンクより
言語の獲得(origin of speech)
ヒトの文化的活動にとって重要な音声言語が、人類進化の過程でいつ獲得されたかについては、意見が分かれる。
発声器官としての声道に関しては、ヒトでは喉頭が頸の中程にあるために咽頭が長く、声帯で作られた声を調整できるが、チンパンジーでは喉頭が口腔の後ろにあるために咽頭が短く、声を調整できない。人類では、歯列の後退と頸部の直立により、口腔の後ろのスペースが狭くなり、喉頭が下降したと考えられるが、それがいつ起こったかに関しては、化石の証拠からは解釈が難しい。
言語を組み立てる論理としての大脳の発達に関しては、チンパンジーでも簡単なサイン言語を使えるので、原人なら十分と考えられる。しかし、言語と同様に象徴的思考活動である芸術活動が本格的に出現するのは新人になってからなので、言語に必要な大脳の質的な完成は新人になって初めて起こったと主張する研究者も多い。

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進化大全――ダーウィン思想:史上最大の科学革命 カール・ジンマー/著、渡辺政隆/訳 光文社 2004年発行
言語の獲得 (一部抜粋しています)
プリンストン高等研究所のマーティン・ノアクの数理モデルでは、個々の個体はベルベットモンキーに似た単純なコミュニケーションシステムを授けられている。語彙は音声の集合で、個々の集合で、個々の音声がそれぞれ外界の個別の事項に対応している。繁殖が行われる際に突然変異が生じ、突然変異体の子供は話し方が変化する。そうした突然変異体のなかには、祖先よりも豊富な語彙を操れる個体がいる。ノアクのモデルでは、そうした個体が繁殖上の成功を勝ち取る。
ノアクが行なったシミュレーションでは、結果はいつも同じところに収束した。最初のうち、個々の個体は互いに少数の異なる音声でコミュニケーションしている。そして新しい音声が加わるにつれて、言語はしだいに複雑化していく。しかし語彙が増えるにつれて、古い音声と新しく獲得された音声を区別することがむずかしくなる。音声が似ているほど、混同しやすくなるからだ。
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ノアクの数理モデルは単純なものではある。しかし、複数の単純な信号から言語が徐々に進化しえた秘訣を教えてくれている。ニカラグア式の手話を発明した子供たちは、信号から単語へ、単語から統語法へという進化を再現して見せてくれたのかもしれない。ノアクが行なったシミュレーションは、他の動物が陥ったコミュニケーション上の罠から、人類の祖先が抜け出せた理由も説明している。どうしてか、人類の生活は複雑となり、自分たちのことを表現するための複雑なコミュニケーション手段が必要となったのだろう。
そうした複雑さをもたらした原因の有力候補は、リヴァプール大学の心理学者ダンバーらが主張しているように、人類が進化させた社会生活だった。ただし、100万年前の人類では、たとえ言いたいことがあったとしても、発話するための構造を備えていなかった。現代人は、会話をするために、生きている哺乳類としては他に類例を見ない、きわめて特殊な喉の構造を使用している。
チンパンジーを含めて、他の哺乳類の喉頭は、喉の上のほうに位置している。そのおかげで、食べたり飲んだりするあいだも、呼吸ができる。気道と食道が分離されているからである。ところがそのせいで、喉頭と口のあいだには、ほんの小さな声道しかない。声道が小さいと、舌を自在に動かすことで複雑な音声を生じることができないのだ。
人類はその進化のある時点で、喉頭の位置を下げ、今のような喉の構造を作り出さなければならなかった。この構造は、危険を伴うものでもある。食物や水が気道に入りやすく、最悪の場合には窒息死を招いてしまうからである。しかし、喉頭の位置が下がったおかげで舌を自由に動かせるスペースが生まれた。そうでなければ、言語を発話するための多種多様な音声を出すことはできなかったはずである。
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ダンバーが主張する15万年前という数字でさえ、言語の起源ととしては古すぎるという意見もある。完全な形をみた言語が登場したのは、ほんの5万年前のことだというのだ。人間の精神が目を見張るほど開花したことが化石から読み取れるのはその時期になってからのことであり、その時代になってはじめて、人間は己自身と周囲の世界を、祖先には想像もできなかった形で理解できるようになったからだというのだ。そのとき、現在のような人間の心が誕生した。そしてその誕生に際しては、言語が決定的な役割を果たしたというのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
最近、竹内久美子佐藤優著 『佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』という本を読んだ。
竹内さんが、人類が言葉を発達させたのは浮気のせい、のようなことを書いている。
スペインの「アルタミラ洞窟」の壁画は、約15000年前に描かれたらしい。
こんな壁画を見たら、人類は5万年前頃から本当に進化しているのだろうかと思ってしまう。
もしかしたら、5万年前、裸のオスザルが突然生まれ、そいつが美男子で、声がでかく、メスザルたちはその裸のオスザルの声にうっとりした。
メスザルたちの浮気の相手はターザンだったのだ。ア〜ア、アー!