じじぃの「発声器官・どんなふうに喉(のど)は進化したのか?ヒトの脳だけ大きくなった」

赤ちゃんのことばの獲得から脳とこころにせまる 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=s2hoSjJX6Bg

何で二足歩行をした人間は脳が発達したんですか? 2011/3/18 Yahoo!知恵袋
回答
ヒトの脳は下記の流れで発達したと考えられています。
①直立二足歩行→ ②喉頭下降→③気/食切替⇔④脳発達→⑤言葉発達⇔⑥脳発達→ ヒト
いずれにしましても、人類の先祖は直立二足歩行を開始して2〜3百万年の間に、まず、起きている間は常に下向きの重力を受けている喉頭がずり下がり、それに対応せねばならない脳、神経、筋肉が徐々に進化してきたと言うわけです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1257974197
『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか―人類進化最大の謎に挑む』 濱田穣/著 ブルーバックス 2007年発行
言語コミュニケーションを行う発声器官の進化 より
「のど」と言えば、「のど自慢」が連想されるように、歌をうたい、声を作る部分であると認識されている。この「のど」の解剖学は、いくらかややこしい。「のど」は、鼻腔(鼻の奥)や口腔の奥から食道や気管までの部分である。急いで食べているさいちゅうに「のどに物が詰まった」場合、のどの最奥部、食道の入り口付近に食物がひっかかった状態で、すぐさま反射(無意識の神経作用による運動)が働くので、結構おおごとに感じてしまう。
「のど」は漢字で「咽」と「喉」と書き表されるように、この「管」がいくつかの部分に分けられている。まず「喉」の方だが、これこそ音を作り出す部分だ。大人の男性の場合、前方部分に飛び出している「のどぼとけ(喉仏)」が喉頭である。女性でも相当する部分に、少し前尖りになった硬いものに触るが、それである。この喉頭より上が咽頭であり、それは鼻腔の奥(上咽頭)、口腔の奥(ノドチンコやその両側にある扁桃腺の膨らみがある、中咽頭)、そして中咽頭から奥まで、喉頭まで下がっていく部分(下咽頭)の3つに分けられている。下咽頭では、喉頭の後方と側方で管が膨れ、そこから消化管、つまり食道が下へ伸びる。喉頭から下の管は、肺に通じる気管、すなわち空気の通り道となっている。このように、食道は気管よりも背中側にある。食物がつかえた時、背中をさすって食道に刺激を与えるのは、その位置関係によるものである。
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ヒト祖先の進化過程においても、個体発生と同様、喉頭の位置が下がっていったはずである。古人類学者は、その過程を化石形態に見出そうと務めているが、喉頭器官が軟骨・筋・靭帯などの柔らかい組織で構成されているだけに、確かな証拠は得られていない。そこで関係がありそうな頭蓋底部の形状から、「下降程度」を推測することが考えられた。頭蓋底は硬い骨でできているので、化石として残りやすい。推測が可能だとすれば、喉頭下降の歴史が記述でき、言語の進化も再構築できることになる。
この仮説の主唱者はブラウン大学のP・リーバーマンとイェール大学のE・クレリンで、それを発展させたのがニューヨーク市立大学マウント・サイナイ医学校のJ・T・レイトマンである。頭蓋骨を左右まっぷたつに切り分けたとしよう。その断面で、脳の入っている部分の下方が「頭蓋底」である。そこの輪郭線に、現代人類に特有の屈曲がある。チンパンジーでは屈曲のないまっすぐな頭蓋底となっている。現代人の胎児もチンパンジーと同じ頭蓋底形状をしているが、出生後の発達とともに、頭蓋下降と並行するように、折れ曲がっていく。
イトマンらは、人類進化の過程でも、この頭蓋底屈曲とともに、喉頭が下降したしたと主張した。そして、南アフリカのシュテルクフォンテインで発掘されたアウストラロピテクス・アフリカメスNo.5頭骨化石では、頭蓋底屈曲程度がチンパンジーなみであったから、喉頭レベルも同様に高く、現代人類なみの音声言語は到底話せなかったと断定した。さらにヨーロッパの古典的ネアンデルタール人でも、頭蓋底屈曲程度は現代人で言えば2〜11歳なみだったので、上手にしゃべれなかっただろうと推測した。そうすると、現代人のような複雑・高度な発声は、非常に最近になって進化したことになる。
それへの反論がジョージ・ワシントン大学人類学科のD・E・リーバーマンから出された。「頭蓋底屈曲喉頭下降説」を提唱したP・リーバーマンの息子である。彼は現代人の胎児期から出生後までの頭頸部のX線写真を詳細に分析した結果、頭蓋底屈曲と喉頭下降の間の関係に疑いを投げかけることになった。屈曲と下降は必ずしも関連しあって発達変化していないのだ。

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どうでもいい、じじぃの日記。
人もチンパンジーも産まれた直後の喉の形はほとんど同じなのだそうだ。
ところが人だけが1〜9歳にかけて、喉頭が下がっていく。これは直立二足歩行(重力)による影響なのではないかという。
人の進化に関して諸説あるなかに、「おばあちゃん仮説」というのがある。
動物の中では、年寄りというのは存在しない。老化にともない、他の動物の餌食となるからだ。
このおばあちゃん仮説というのは、子供の子育てに重要な役割を担っていたのではないか、というもの。
人は約100万年前頃から、石を砕き鋭利な形に磨き、その石で獲ってきた獲物を解体するようになった。また肉を焼いて食べるようになり、長生きする人も出てきた。
産まれたばかりの赤ん坊はおばあちゃんのそばで、はいはいしながら、
、「アー」、「イー」、「ウー」、「エー」、「オー」とか唸り声をあげていたが、おばあちゃんが「ヨシヨシ」とあやすと、そのうち赤ん坊は「バァバァ」とか言い始めた。
ほんとかな。