じじぃの「僧帽筋・デスクワークを始めたチンパンジー?新しい人体の教科書」

ゴリラの二足歩行 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=OlEpC503kT4
ラングが撮影したチンパンジーの赤ん坊と大人の写真

  僧帽筋

『進化の存在証明』 リチャード・ドーキンス/著、垂水雄二/訳 早川書房 2009年発行
失われた人だって? もはや失われてなどいない より
古生物学は、他の科学分野よりもはるかに、ライバル争いに悩まされている――あるいは活気づけられているのか?――ことで悪名高い。直立して歩く類人猿アウストラロピテクスと、人類とチンパンジーが共有する(おそらくは)四足歩行をしていた祖先とをつなぐ化石記録が、依然として乏しいことは認めなければならない。人類の祖先がどのようにして後ろ脚で立ち上がったのかわかっていない。もっと化石が必要である。しかし、少なくとも、私たちには――ダーウインとちがって――チンパンジー大の脳をもつアウストラロピテクスから、風船のように丸い頭骨と大きな脳をもつ私たち現代型ホモ・サピエンスに至る進化的な移行を示してくれている、りっぱな化石記録があることを、すなおに喜ぶことにしよう。
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上図(画像参照)に示した頭骨は誕生直前のチンパンジーのものである。明らかにこれは、大人のチンパンジーの頭骨とは完璧に異なっていて、はるかに人間(大人の人間だけでなく赤ん坊にも)に近い。あちこちに転載されているチンパンジーの赤ん坊と大人の写真があり、これは人類進化では幼形形質が大人まで待ちこされる(あるいは――かならずしもまったく同じことではないかもしれないが――体がまだ幼いときに性的に成熟してしまう)という興味深い考えを例証するためによく用いられるこの写真(画像参照)が本物であるにはあまりにもよくできすぎていると思い、同僚のデズモンド・モリスに専門家としての意見を聞くために送った。そして、これがインチキということはありうるかと、彼に尋ねてみた。あなたはこれほど人間によく似たチンパンジーの子供を見たことがあるか? とも。モリス博士は、背中と肩については疑わしいが、頭骨そのものについては納得している。「チンパンジーは特徴的な背を丸める姿勢をとるが、この写真はみごとな直立姿勢の人間の頸をもっている。しかし頭部だけをとりあげるなら、写真は信頼できる」。本書の図版担当者であるシェラー・リーは、この有名な写真のもとの出所が、アメリカ自然史博物館が実地した1909〜1915年にかけてのコンゴでの探検調査にあることを突き止めた。この動物は撮影されたときには死んでいたそうであり、彼女によれば、カメラマンであるハーバート・ラングは剥製師でもあったとのことだった。こうなると、赤ん坊のチンパンジーの奇妙に人間じみた姿勢は、剥製の詰め方が悪かったせいだと推測したくなる。

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『カラー図解 新しい人体の教科書 上』 山科正平/著 ブルーバックス 2017年発行
体幹の筋肉 より
からだは大きく体幹と四肢に区別される。そのうち、体幹とは胴体と頸部、頭部を指し、胴は背部・胸部・腹部に細分化される。そのため体幹の筋肉は体幹そのものの骨を動かす筋群と四肢を体幹に結びつける筋群とに分けて考えると理解が容易である。
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僧帽筋
上背部を覆う大きな三角形をなした筋肉で、左右を合せると菱形になる。この形がキリスト教で使用される頭巾つきの僧衣に似ていることが語源らしい。後頭骨後部および頸椎、胸椎の棘突起からはじまり、筋束は外方に向って肩甲骨の肩甲棘から肩峰に、一部は鎖骨にも付着する。左右の僧帽筋の収縮により、頭を後方へ反らせて、左右の肩を後方に近づける運動がおきる。 肩こり はこの攣縮によることが多い。

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どうでもいい、じじぃの日記。
リチャード・ドーキンス著 『進化の存在証明』という本に、チンパンジーの赤ん坊の写真が載っている。
コンゴでの探検調査に参加したというカメラマンが撮影したというチンパンジーの赤ん坊の写真だ。
人間の子どもが学校で授業を受けているような姿勢をしている。
動画でゴリラやチンパンジーが二足歩行しているのを見たことがあるが、人間のような直立歩行ではない。
背中の肩を覆っている筋肉に「僧帽筋」がある。
この筋肉は、人間がお猿さんの時代にデスクワークを始めたときに発達した筋肉らしい。
人間を人間たるものにしているのに「つま先」、「親指」、「のど」、「笑い」、「涙」、「キス」があるという。
もう1つ、人間を人間たるものにしているのに、「肩こり」があるのである。
ほんとかな。