じじぃの「人の死にざま_1719_J・M・バリー(童話作家・ピーターパン)」

Aphorisms Peter Pan Syndrome 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=QRmQxSY6P0E
ピーター・パン

本当は恐いピーター・パン

5月9日、ジェームス・マシュー・バリーの誕生。(1860年 美幌音楽人 加藤雅夫
http://masaokato.jp/2014/05/09/025917
衝撃!ホントは怖い!? 常識大逆転スクープTV 2016年3月12日 TBS
【司会】宮迫博之
誰もが普段何気なくやっている行動には意外な危険性が潜んでいた! 日常生活に隠れた 「本当は怖い話」を紹介! 知られていない恐怖の雑学をお届けする知的恐怖バラエティ。
●本当は恐いピーター・パン
ピーター・パンはディズニー映画にもなっているので、物語を知っている人は多いだろう。
ネバーランドという子供たちだけの世界に生きるピーター・パンが、現実の世界から連れて来られたウェンディたちと大冒険するストーリーである。
なんと、ネバーランドに子供しかいない背景は、ピーター・パンがネバーランドに暮らす子供たちが大人になる前に殺してしまっているからである。
その根拠は、原作の「ピーター・パンとウェンディ」に書かれた2つの文章。
「ピーターは執念深く、できるだけ速く大人たちを殺そうとしていた」
「子供たちが大人になったようなときには、それは規則違反なので、ピーターは彼らを間引いた」

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『ピーター・パン シンドローム―なぜ、彼らは大人になれないのか』 ダン・カイリー/著、小此木啓吾/訳 祥伝社 1984年発行
ピーター・パン人間の誕生 (一部抜粋しています)
私たちは誰でも、あの陽気なピーター・パンが出てくるワクワクするようなおとぎ話を思い出す。ソフトで繊細で、けっして成長しない少年の話だ。彼は私たちに永遠の若さを教えてくれた。フック船長をまごつかせたのも彼だからできたこと。彼の歌と踊りにつれられて、残酷なフック船長すら、船べりからお腹をすかせたワニの大きな口の中へ、落ちてしまったほどだ。
ピーター・パンは、若々しさのエッセンスのシンボルである。歓びである。そして、疲れることを知らない精神の持ち主である。ピーターがフック船長の海賊旗を分捕り、ティンカー・ベル(妖精の女の子)とはしゃぎまわるところを想像するだけで、私たちの心に潜む子ども心を目覚めさせる。誰もが、どうしようもなく、彼に惹かれてしまう。彼はほんとにすてきな男の子だ。彼は私たちの永遠の遊び相手であり、私たちのハートに触れ、みんなの魂を若さの泉で満たしてくれる。
しかし、J・M・バリーが創り出したピーター・パンに、もうひとつの面があることを、どれだけの人が気づいているだろうか。この魅力的な物語を、なぜ、もっと深く突っこんで考える懐疑的な人はいなかったのだろうか。なぜ、ピーターはいつまでも若いままでいたいと望んだのか、その理由を考え、不思議だと思った人はいないのだろうか。
たしかに、大人になるのはいろいろ大変なことだが、ピーター・パンは絶対にいやだ、と言い張った。なぜ、彼はあれほどまでに大人の世界を拒否しようとするのだろうか。
彼は何に夢中になっているのだろう。単なる気まぐれ、と見過ごしていいものだろうか。ピーターの若いままでいたいという願望は、大人になることに対する、何かもっと戦闘的な拒絶だったのではなかろうか。もしそうだとすれば、彼は何を悩んでいたのだろうか。いや、きっと、いくつもの悩みをかかえていたに違いない。
バリーの書いた原作を、そういう目でもう一度注意深く読み直すと、恐るべき事実が見えてくる。こんなことは私も信じたたくないが、ピーター・パンは、とても淋しい少年なのだ。彼が住んでいる世界は敵意に満ちあふれた厳しい世界だ。一見、陽気に振る舞ってはいるけれど、問題だらけで、苦悩の連続の毎日である。彼は、なりたくない大人と、もはや、そうではいられなくなった少年との狭間(はざま)の混沌の中で、身動きできなくなっている。
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ピーターにうつつをぬかしていた若く血気盛んな男性が、ある時から急に生気をなくすことがある。彼らは私たちと同じように、永遠の青春の歓喜の中でスタートするのだが、いくつかの理由が重なって、「ないない鳥」でのデイドリーム(白昼夢)が、見るも無惨な悪夢になる。なかには、それでもちゃんと立ち直る者もいるが、そのままダメになってしまう若者も多い。もしかしたらあなたの息子が、そういう男性の一人かもしれない。それとも、あなたの夫がそうかもしれない。
ピーター・パンを、そっくりそのまま真似して大きくなった子どもたちは、心理的欠陥人間になるために、たいていは社会にうまく適応できない。情緒面に欠陥がある者が多いし、対人関係が下手だ。いっも、自分だけ疎外され、失敗ばかりしているように思う。子どもじみた行動に走る。しかも、彼らはなぜ最悪の気分なのか、その理由がわからない。どうせ一時(いっとき)の気分だろう、と、つとめて忘れようとする。ところが、事態はますます悪化していく。
問題が、たまたまピーター・パンという古典的なヒーローの架空の人生をよく映しだしているので、説明と理解を容易にするために、この状態を私は”ピーター・パン・シンドローム(略してPPS)”と名づけることにした。