じじぃの「三位一体説・ヒトの脳のなかに爬虫類の脳がある?動物心理学」

2016年1月28日、フジテレビ 「奇跡体験!アンビリバボー アニマル映像スペシャル」 より
●車載カメラが捉えた奇跡の動物愛
車載カメラが捉えたアンビリバボーな瞬間。 前方の2匹のイヌにご注目いただきたい。 よく見ると、前のイヌのしっぽを後ろのイヌがくわえている! 危ない場所にいたイヌを引き戻していたのだ!
Sometimes dogs know better 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=bE3I8gKgneA
 脳の構造

『動物たちは何を考えている? 動物心理学の挑戦』 藤田和生/編著 技術評論社 2015年発行
ヒトの脳のなかに動物の脳がある? (一部抜粋しています)
日常的な感覚にしっくりくる有名な説があります。それはアメリカの国立精神衛生研究所のマクリーンによる「脳の三位一体説」と呼ばれるもので、私たちの脳は、一番内側に「爬虫類脳」、その外側に「古哺乳類脳」、さらにその外側に「新哺乳類脳」、というように3つの脳部位が入れ子型になっているという説です(画像参照)。
爬虫類脳というのは「大脳基底核」と呼ばれる脳の領域に相当し、いわゆる本能的な、遺伝的に固定された行動をつかさどると考えられてきました。生物の進化のなかで爬虫類の出現とともに大きく発達した古い脳という意味で「爬虫類脳」というわけです。
古哺乳類脳というのは「大脳辺縁系」と呼ばれる脳の領域に相当し、情動・感情をつかさどると考えられてきました。爬虫類から分離したばかりの初期の哺乳類の出現とともに発現したという意味で「古哺乳類脳」と名づけられました。
新哺乳類脳というのは「大脳新皮質」と呼ばれる脳の領域のことで、より高度な認知能力、例えば推論や洞察、言語や理性などをつかさどると考えられ、テレビなどでは「人間脳」と呼ばれることもあります。このように進化史的には比較的最近出現したと考えられる脳部位の存在こそヒトの脳の特徴である、というわけです。
マクリーンの三位一体説は、元来の仮説の域を超えて、独り歩きをする傾向があるようです。
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大脳についていえば、確かに「大脳新皮質」と呼ばれる部分は、哺乳類の出現とともに新たに大脳につけ加わるようになり、いわゆる高度な認知機能を担っているといわれています。そのため、新皮質をもたない、魚類、両生類、爬虫類、鳥類は、哺乳類と比べて低い知能しかもたないと考えられていました。しかし、例えば鳥類では2004年の比較神経科学誌に、アメリカにあるテネシー大学のレイナーら鳥類脳命名フォーラムのメンバーが論文を発表し、これまで哺乳類特有と考えられてきた大脳新皮質の働きが、鳥類では新皮質ではない部位で実現されていることを明らかにし、それら鳥類の脳部位の新しい名前を提案しました。

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どうでもいい、じじぃの日記。
「脳の三位一体説」というのは、生き物の進化を説明するうえで分かりやすい。
ヒトの脳は原始的な脳の上に、より進化した脳が被さり、その上にヒトのヒトたる知能が被さっている。
原始的な脳は本能をつかさどる脳で、大脳新皮質はヒトを含む哺乳類にしかない。
単純にそうは言えないことは分かっているが、少しはそうかなとも思う。
あなたは、「三位一体説」をどう思いますか?