じじぃの「イグ・ノーベル賞・アレルギー・アトピーはキスで治せる!ヒトの進化」

The 25th First Annual Ig Nobel Prize Ceremony 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?t=4&v=MqVCl2VoZqU
love kiss

動物って笑うの? (追加) 2015.06.17 ナショナルジオグラフィック日本版サイト
最新の研究で、チンパンジーが声を出さずに「微笑む」ことが新たにわかった。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/b/061600012/
【速報】「キスは、アトピーに効果あり。」日本人医師がイグ・ノーベル賞を受賞 2015年9月18日 TABI LABO
日本人医師、木俣肇氏がイグノーベル賞を受賞した。
この賞は「笑える」「考えさせられる」研究が対象に選ばれるノーベル賞のパロディ版。一部の人々にはノーベル賞以上に注目されており、奇抜な研究がユーモアあふれる授賞式で発表される。
http://tabi-labo.com/185658/ig-nobel/
『この6つのおかげでヒトは進化した―つま先、親指、のど、笑い、涙、キス』 チップ・ウォルター/著 梶山あゆみ/翻訳 早川書房 2007年発行 (一部抜粋しています)
プロローグ
私たちはどのようにして人間になったのだろうか。どんな生き物も独特の特徴を備えている。進化をおし進めた原動力がそういうふうに作ったからだ。進化がそれぞれの生物をかみそりの刃のように研ぎすまし、その生物にしかないいくつかの特徴を与えた。ゾウには長い鼻がある。ヘッピリムシ(ホソクビゴミムシ)は熱い毒物で体内を作り、それを尻から文字どおり噴射させる。ハヤブサは時速110キロものスピードで空を飛びながら、正確に獲物を捕えることができる。こうした性質がそれぞれの生物を特徴づけ、彼らの行動の仕方を決めている。では人間らしさを決める人間だけの特徴とは何だろうか。
本書ではそれを6つに絞った。足の親指、手の親指、変わった形をしたのど、笑い、涙、キスの6つである。どれも人間にしか見られない特徴だ。
唇の言語
唇を固く合わせた、いつまでも終わらない魅惑的なキス。それを嫌う人がいるだろうか。私たちがキスを愛するのは、唇の皮膚が人体でいちばん薄いからであり、唇と舌と口に集まった神経が、「快感」という言葉が意味するところを脳に伝えるからである。唇、舌、口を動かすための神経に、脳は広い面積を割いている。何を隠そう、胴体全体を動かすのに必要な面積より広い。これほど触角に敏感な部位は、体のどこを探してもない。唇の役割は、感覚を得ることがすべてに思える。だから私たちはキスをする。ときに密かに、ときにみだらに、ときに恥ずかしげに、ときにむさぼるように、ときに熱狂的に。儀礼にキス、愛情のキス、社交上のキス、危険なキス、命を吹きこむキス、激情にとらわれたとき、私たちは固く唇を合わせ、体液と息と、においと味を交換する。それだけではない。魂、心、気持ち、秘密、強い感情なども交換している。これらは、言葉を拒み、言語の規則を置き去りにするものだ。キスをするとひとつの回路ができあがって、ふたつの心から流れる電流が溶けあい、まったく新しい何かが生まれるかのようだ。ある意味ではそのとおりなのである。
魂を求めるような情熱的なキスを交わしているとき。気づいていないかもしれないが、私たちの心拍数と血圧は上昇し、瞳孔が広がり呼吸が(うまくできていればの話だが)普段より深くなっている。キスをすると。虫歯になる確率が下がり、ストレスが軽減し、カロリーが消費され、自尊心が高まる。自尊心が高まる理由のひとつは、唇と唇が合わさると、神経伝達物質ノルアドレナリンドーパミン、フェルニチルアミン(PEA)がたお量に分泌されあ、脳内の快感レセプターに結合して多幸感を生みだすからだ。この多幸感は、笑ったり、激しい運動をしたり、コカインやヘロインといった気分を高揚させる薬物を摂取したりしたときに感じるものと変わらない。キスをしているときに憂鬱になることがほとんどないのはこのためである。
キスをするためには顔をたくさん動かす必要もある。性・ジエンダー・生殖に関するキンゼイ研究所のマーガレット・H・ハーターによると、挨拶のためにごく普通の軽いキスをするだけでも、唇の30個の筋肉が仕事をしている。その間、唇、舌、頬、鼻と脳を結ぶ神経が、キスをしている本人に温度や味、におい、動きを感じさせ、その感覚が、快楽を生む神経伝達物質の生産を促す。
脳機能に影響を与える脳神経は全部で12本あるが、キスをしているときにはそのうちの5本が活動している。私たちひとりひとりが自分の心の空模様を作りだしているとしたら、キスはその空模様を察知する優れたバロメーターと言えるのかもしれない。
もちろん私たちは、接吻(キスを表わす専門用語)をするためにそうした神経や筋肉を発達させたわけではない。それらはもともと食物を食べるために進化したものである。進化の圧力が神経や筋肉を精緻なものに改良して、食べ物の風味、舌ざわり、味を敏感に感知できるようにした。おかげで、おいしいおやつにありつけるか、毒に当たって悲惨な死を遂げるかを区別できるようになった。哺乳類のなかで、ヒトだけが外側にめくれた赤い唇をもっているのはこのためでないかとの説もある。一方、デズモント・モリスのように、私たちの唇が赤くふっくらとしているのは女性の陰唇部を再現しているからだという考えもある。雄マンドリルの顔の赤と青の模様が、生殖器の性的合図を模しているのと同じだ。たしかにの陰唇部も顔の唇も、性的に興奮して血液が集まってくると、赤さが増して膨らんでくる(とくに女性の唇は肉付きがいいのでその傾向が強い)
ふっくらした唇だけでも興奮をかき立てるものだ。だからこそ、昔からさまざまな文化で男性はそれを魅力的と感じ、女性もそばしばその魅力を高めようとしてきた。古代エジプトの女性は、褐藻アルギンという植物染料で唇を赤紫色に塗った。
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人間の唇がどのようなプロセスで独特の形になり、並外れた感覚能力を得たのかはさておき、キスにおいては唇に新しい用途が生まれた。唇が形作るどんな言葉よりも劇的なメッセージを送り、口が取りこめるどんな食べ物よりも飢えを満たすようになったのである。女優のイングリッド・バークマンはかってこう語った。「キスとは、言葉が不要になったときに話をやめるための、自然が作った素敵なトリックである」。フランスの詩人、エドモン・ロスタンはこう表現した。「キスとは、耳のかわりに口に囁く秘密の言葉である」
こういう視点で見ると、キスもまた、人間の得意な能力のひとつであるのがわかるだろう。そう、コミュニケーションだ。笑うことや泣くことと同じで、キスも私たちの遥かなる過去に手を伸ばし、人間の古い部分を新しい部分と結びつけて人間にしかできない新しい行動を生み出した。私たちがキスをするとき、この優しく、激しく、見事までに人間的な行為全体に、人類の歴史と進化――私たちを動かす車輪とギアと化学反応のすべて――が塗られているのである。

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どうでもいい、じじぃの日記。
2015年のイグ・ノーベル賞に日本人医師が「キスの効能」で受賞した。
受賞理由は、キスが皮膚のアレルギー反応を抑えることを実証したということだった。
アレルギーを発症しやすいのは免疫力が低い人が多い。キスをすることで免疫力を上げる効果があるようだ。
そういえば、ミミクリーペット 3024円。
独居老人、「キスする?」
ミミクリー、「キスする?」