じじぃの「人の生きざま_519_ラタン・タタ(実業家)」

Tata Group - Corporate Profile 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Uzw53AyyLnA
TATAナノに乗ってみた。 動画 YouTube
https://www.youtube.com/watch?t=34&v=aHSnxIGGFxU

タタ ナノ自動車

タタモーターズ、 “20万円カー”の「ナノ」に上級仕様…販売価格40万円 2014年01月14日 レスポンス
2008年、約11万3000ルピー(当時の為替レートで約21万円)で売り出し、世界一安い車として誕生した小型自動車『ナノ』。製造会社のタタモーターズがナノ・ブランドの新型で上級仕様にあたる『ナノ・ツイスト』を23万6000ルピー(約40万円)で販売を開始した。
http://response.jp/article/2014/01/14/214832.html
ラタン・タタ ウィキペディアWikipedia)より
ラタン・タタ(Ratan Naval Tata, 1937年12月28日 - )は、インドの実業家、同国最大の企業グループであるタタ・グループの会長。また、タタンは、タタ・スチール、タタ・モーターズ、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、タージ・ホテルズ・リゾーツ&パレスなど、タタ・グループ主要企業でも社長・会長を務めている。
【パールシー】
インドでは、ペルシャ人を意味するパールシー(ゾロアスター教の信者)と呼ばれ、数としては少ないが非常に裕福な層に属する人や政治的な影響力をもった人々の割合が多い。インド国内で少数派ながら富裕層が多く社会的に活躍する人が多い点は、シク教徒と類似する。インドの二大財閥のひとつであるタタは、パールシーの財閥である。

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『いま知っておくべき世界を動かす60人』  ニュースなるほど塾/編 KAWADE夢文庫 2011年発行
ラタン・タタ ”世界でもっとも安い車”の販売を実現させたインド巨大財閥の主 (一部抜粋しています)
経済成長の著しいインドにあって、経済の牽引役となっているのがタタ・グループである。
タタ・グループはインドの最老舗財閥。鉄鋼、自動車などの重工業から金融、不動産、IT、電力、そして食料品まであらゆる分野に手を広げ、インドのGDP国内総生産)の約3%に相当する220億ドルを稼ぎ出す。国内だけでなく海外にも進出しており、グローバル企業として飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続けている。このタタ・グループには「インドでもっとも尊敬される経営者」と呼ばれるトップがいる。それが5代目会長を務めるラタン・タタだ。
ムンバイに生まれたラタンは、アメリカ・コーネル大学を卒業後、IBMからの誘いを断って、タタ・グループの製鉄部門に入社。創業者の遠縁にありながら現場から徐々にキャリアを積み重ねていき、最終的に会長に就任した。グローバル化が進むなか、ラタンはこの超巨大グループを正しい方向へと導いている。
ラタンの凄さは、社会貢献の精神にもとづいていることにあるといえる。利益追求にとどまらず、インドをもっと豊かにしようという理念をもっているのだ。タタ・モーターズの最低価格乗用車「ナノ」も、そうした理念によってつくられた製品である。
ナノの価格はなんとたったの10万ルピー(約20万円)。これはあくまで工場出荷価格で、実際には税などが加算されるが、それでも12万3360ルピー(約26万から28万円)程度でおさまる。つまり、新車を30万円以下で買えるのである。
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08年1月のナノ発表時、ラタンが発した「不可能を可能にした」とのスピーチは多くの人々を感動させ、開発に成功したという事実は、国民にインドという国に対する誇りを再認識させた。
またタタ・グループは、労働環境が整っていないインドにあって、1日8時間労働の徹底(アジア最初の導入)や労働者への無料医療サービス、労働者への保育援助金や年金の給付といった制度をいち早く取り入れた。CSR(企業の社会的責任)として社員の生活の向上にも熱心だ。
ラタンは、こうしたタタ・グループの取り組みが、やがてはインドの他企業にも浸透していくことをめざしているのである。