じじぃの「人の生きざま_514_ラクシュミー・ミッタル(資産家)」

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Lakshmi mittal house 動画 YouTube
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ラクシュミー・ミッタル ウィキペディアWikipedia)より
ラクシュミー・ニワース・ミッタル(Lakshmi Niwas Mittal、1950年6月15日 - )はインドの資産家。ミッタル・スチールのCEO。
インド北西部のラージャスターン州チュル県にあるサードゥルプルという小さな町でマールワール商人(アガルワール・カースト)の家庭に生まれる。
現在はイギリスのロンドンで暮らしている。フォーブスの発表による世界長者番付の2011年度版の結果においては、世界で6番目の資産家とされている。インド人の中では最大の資産家で、娘の結婚式には日本円にして75億円相当を費やしヴェルサイユ宮殿を借りて行ったという逸話さえある。
イギリス労働党の支持者でもあり、2007年には200万UKポンド、日本円にして4億9千万円弱を献金した。
なお、「ラクシュミー」は女神の名前である。

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『いま知っておくべき世界を動かす60人』  ニュースなるほど塾/編 KAWADE夢文庫 2011年発行
抜群の結束力で鉄鋼業界を手中に収めたインド最強の親子鷹 ラクシュミー・ミッタル (一部抜粋しています)
インドにはいくつかの財閥があるが、最近はタタ・グループ同様、ミッタル財閥も勢いを増している。
ミッタル親子を中心とする財閥で、父ののラクシュミーが約30数年前にインドで創業し、英才教育を受けた子のアディテヤが父を支えている。タタほど規模は大きくないが、鉄鋼業を中心に存在感を高めている。
2006年にはミッタル・スチール(最大手)とアルセロール(第2位)を合併して、世界の粗鋼生産量シェアの10%を占める企業アルセロール・ミッタルを誕生させた。合併を仕掛けたのはミッタル側で、フランスが合併を阻止しようと交渉に加わったものの、結局はミッタル側の勝利となった。
ミッタル親子は、アルセロールを手に入れたことで、鉄鋼業界をほぼ手中に収めたといってよい。
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では、ミッタル父子の強さはどこにあるのだろうか。
ミッタル父子のビジネス成功の秘訣はひとえに親子のチームワークのよさにあるといわれている。
父は息子を信頼して社内のことは全権委任し、自分は得怪獣の交渉相手との商談にのぞむ。息子は乳を尊敬しながらも、最新の経営知識を駆使して、しっかりと社内を管理し、経営戦略を練る。いわゆる参謀の役割を見事に果たしているのである。
一般に、インドの財閥の2代目は父に従順すぎたり、逆に父をライバルとみなす場合が多い。だがミッタル父子の場合は、ふたりがそれぞれに自分の得意分野で活躍しながら、強い信頼関係で結ばれているため、経営が揺らぐことはない。この調子であれば、当分はミッタルの優位は安泰といえそうだ。
ただし、最近の世界の鉄鋼勢力図では、中国企業が躍進している。08年には、世界第2位の中国・河北鋼鉄集団に3倍もの差をつけて断然トップだったが、09年には、その差は2倍となり、徐々に追い上げられている。
そのため、アルセロール・ミッタルでは、アメリカの鉄鋼最大手のUSスチールを買収するのではないかとの噂がある。