じじぃの「日印協力と中国けん制・新型コロナ・感染者35万人の実情は?プライムニュース」

駐日インド大使生出演 感染者35万人の実情は 日印協力と中国けん制 【後編】

動画 fnn.jp
https://www.fnn.jp/articles/-/177120

駐日インド大使生出演 感染者35万人の実情は 日印協力と中国けん制 【後編】

プライムニュース 「駐日インド大使生出演 感染者35万人の実情は 日印協力と中国けん制」

2021年4月30日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】サンジェイ・クマール・ヴァルマ(駐日インド大使)、佐藤正久自由民主党外交部会長 元外務副大臣)、増田道明(獨協医科大学医学部教授)、豊福健一朗(スズキ常務役員・マルチスズキインディア取締役 中継)
1日の新規感染者数が35万人を超えるなど、新型コロナの猛威に襲われているインド。途上国に向けたワクチン供給などを展開していた世界有数のワクチン生産国から一転、なぜ新たな“二重変異ウイルス”の拡大と医療崩壊の危機を迎えてしまったのか。
一方で、米豪と共に「クアッド(QUAD)」の枠組みで新たな連携を目指す日印関係は、今後どのように深化していくのか。

日米豪とインドの連携 中国とどう向き合うのか

●インド・スズキ生中継 コロナ拡大と生産一時停止
インドでは医療用の酸素不足を補うため工業用の酸素の転用も進められ、その影響から現地の日本企業も生産停止など様々な影響を受けている。
インドの医療危機の現状について。
(中継)インド・ニューデリー
●変異ウイルス拡大に揺れるワクチン接種と課題は
インドの医療危機の現状について。
英国、インド、南アフリカ、日本、米国、ブラジルの感染者と死者数(累積)。
サンジェイ・クマール・ヴァルマ、「国際協力の問題。我々は6700万のワクチンを世界に供給している。今は米国からワクチンの材料が入るようになった。物資を世界40ヵ国から得て全部インドに到着している、日本はその40ヵ国のうちの1つ。酸素濃縮器、アビガンなどを日本から得ており感謝している。インドが失敗したら世界が失敗する。インドが持続可能でなければならない」
増田道明、「新型コロナ以前からインドはジェネリック医薬品の生産を頑張ってやっていて、産業基盤があって技術的にも整っているという状況。農村部ではロジスティクスの問題でワクチンが行き渡らないというのは恐らくどの国も同じ」
豊福健一朗、「インドは大国であり人口が多い。また世界最大の民主国家で日本とほぼ同じ選挙制度を持っている。国内と海外のバランスはインドで常に議論される問題。モディ政権のような強い政権だとうまくいく」
佐藤正久、「安倍前首相はモディ政権になってからいろいろな話が進んだと、安定政権になったと明言されている。インドでは官僚が70人ぐらいいる」
反町理、「え! 官僚が70人?」
サンジェイ・クマール・ヴァルマ、「官僚が70人いるのは、より専門的になっている。1人が1つのセクターとなっている」
獨協医科大学医学部教授・増田道明の出演はここまで。
●日米豪とインドの連携 中国とどう向き合うのか

米国バイデン大統領は4月28日の施政方針演説

「私は習氏に、米国は北大西洋条約機構NATO)が欧州でしているように、紛争を始めるためではなく、予防に向け、インド太平洋地域に強力な軍事的プレゼンスを維持するとも伝えている」

サンジェイ・クマール・ヴァルマ、「アジア版のNATOと言うことを考えているわけではない。QUADは非常に前向きな考えを持ったプランと言える」
佐藤正久、「安全保障に加えサプライチェーンやワクチンの協力など。元々第1次安倍政権の時のセキュリティダイヤモンド構想から始まっている。当時オーストラリアが中国と近い関係にあったので話が進まなかった」

日米豪印の連携

20年11月3~6日・日米印の海上演習「マラバール」。豪州が13年ぶりに参加。
4月5~7日・日米豪印の海上演習に仏海軍が参加。
サンジェイ・クマール・ヴァルマ、「QUADはポジティブな役割を演じるものでなければいけない。軍事的な役割はNATOのような領域で議論すべきもの。軍事同盟のような方向には持って行きたくない」
佐藤正久、「それぞれの国が上手く使えば良いプラットフォーム。うまくQUADを拡大してそれぞれの国がセキュリティ面やワクチンやサプライチェーンなどに使うという形で良いと思う」
●日印関係とアジアの未来
インドの市場としての将来性について。
豊福健一朗、「インドは世界でもまれな将来伸びが期待される国。平均年齢が27歳、これから働き盛りで耐久消費財をたくさん購入する予備軍がたくさんいる。もう1つ今後のインドの農村の経済発展に大きな可能性を感じている。農村が一足飛びに経済活動に入ってくる可能性がある。農村にもインターネットが入って今までの農村というイメージではなくなっている」
反町理、「インドの成長の阻害要因は何なのか」
豊福健一朗、「インド政府の中に入って政府の方の活動の動きを日本と比較して観察した。鉄鋼省、繊維省、科学省などそれぞれ独立した役所になっており、それぞれ大臣がいる。昔の社会主義の名残があり国営企業が相当残っている。国営企業の管理が役所の仕事のかなりの役所の内容を占めている。国営企業の民営化、競争力強化が重要」
これからのインドのセールスポイントは。
サンジェイ・クマール・ヴァルマ、「インドは細分化されて多層構造。どんな民間企業でもインドは成長のために考えるには良いところ。インドは大きな購買力がある。またインターネットを使ったデジタル化が進んでいる」

【提言】 「これからの日印関係に望むこと」

サンジェイ・クマール・ヴァルマ 「我々が共通の価値観としている、平和・繁栄・民主主義をインド太平洋地域ひいては世界全体に広めていく」
 これはお互いの国にとって大事なことです。世界で正しい共通の概念です。
佐藤正久 「責任分担・補完」
 インドと日本はインド太平洋を引っ張っていく。インドは2030年は人口・経済で中国を超える。
https://www.fnn.jp/subcategory/BS%E3%83%95%E3%82%B8LIVE%20%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9