じじぃの「人の死にざま_1421_トマス・マルサス」

Thomas Malthus Presents Population for Dummies, Post 1798 Edition 動画 Youtube
http://www.youtube.com/watch?v=0rlABDm1gOU
マルサス 「人口論

トマス・ロバート・マルサス ウィキペディアWikipedia)より
トマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert Malthus、1766年2月14日 - 1834年12月23日)は、イングランドのサリー州ウットン出身の経済学者。古典派経済学を代表する経済学者で、過少消費説、有効需要論を唱えた人物として知られる。
【思想・影響】
人口論』は次のような命題につながる。人口の抑制をしなかった場合、食糧不足で餓死に至ることもあるが、それは人間自身の責任でありこれらの人に生存権が与えられなくなるのは当然のことである。戦争、貧困、飢饉は人口抑制のためによい。これらの人を社会は救済できないし、救済すべきでないとマルサスは考えた。これらマルサスによる生存権の否定は、ジャーナリストのウィリアム・コベットなどから人道に反すると批判を受けた。

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『寿命100歳以上の世界 20XX年、仕事・家族・社会はこう変わる』 ソニア・ アリソン/著、土屋晶子/訳 阪急コミュニケーションズ 2013年発行
トマス・マルサスはなぜまちがったのか (一部抜粋しています)
1790年、トマス・マルサスは『人口論』のなかで。次のように、自説を展開した。「人口は、何の抑制もなければ、等比級数的に増加する。生活物質は等差級数的にしか増加しない。いささかでも数学の素養があればわかるはずだが、前者の増え方は後者に比べると相当なものである」(マルサス人口論』斎藤悦則訳より)。人口は急速に増加し、その増えた分を養える限界をすぐに超えてしまうという考え方に、なるほどと思う人もいるだろう。
スタンフォード大学のポール・エーリック教授はマルサスの説を取り入れて、1968年、環境破壊を警告する『人口爆弾』を著す。ベストセラーとなったその著書で、エーリックは人間が増えすぎて地球上にあふれると断言する。「1970年代の飢饉は、すでにわれわれにおそいかかっており、……何百万何千万人という餓死者が出るにちがいない。食糧増産によって地球の収容能力を”拡大”するという、思い切った緊急計画によって、多くの人間が救われることは考えられる。しかし、この段階まできてしまったのでは、どんな手を打ったにしても、世界の死亡率の大幅増加を食い止めることは絶対に不可能といっていい」(ポール・R・エーリック『人口爆弾』宮川毅訳より)。
ところが、正反対の結果になった。世界人口は増え続けているのに、昨今は、世界中で多くの人が食べ過ぎによる肥満で苦労している。1800年以来、小麦の価格は一貫して下がってきており、1人当たりの1日カロリー摂取量は先進国・開発途上国共にどんどん増えている。
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実際のところ、現在の環境への最大の懸念の1つは、淡水資源の枯渇である。フーバー研究所の特別研究員を務める分子生物学者のヘンリー・ミラーは、「農業による水の消費量は世界全体の真水消費量の約70%にあたる。そして、カリフォルニアなど乾燥・半乾燥地帯では集約農業を行っている所が使う水は半端な量ではない。したがって、少ない水で育つ植物を導入すれば、重要な資源である水の多くをほかの用途に振り向けられるようになる」と述べる。
水不足が心配になるときが来るかもしれないと、ここで気づく人もいるかもしれないが、植物生物学者はとっくにその問題を追いかけている。低品質の水や塩水しかない所でも育つ植物は解決の1つの鍵になる。例えば、カリフォルニア大学デービス校のエドゥアルド・ブラムワルド博士が新たに作り出したトマトは、最初の本格的な耐塩性の品種だと多くの人から評されている。