じじぃの「未解決ファイル_221_不老不死」

モーガン・フリーマン 時空を超えて「不老不死は実現するのか」 (2016.04.08) 動画 dailymotion
https://www.dailymotion.com/video/x4ik22k_%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%B3-%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3-%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%81%A6-%E4%B8%8D%E8%80%81%E4%B8%8D%E6%AD%BB%E3%81%AF%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-2016-04-08_tv
Cyborg Cop - Trailer 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=TzuviBzGFW0
Google 「今から30年以内に人類を電脳化する」

Google futurist claims we will be uploading our entire MINDS to computers by 2045 and our bodies will be replaced by machines within 90 years Daily Mail Online
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2344398/Google-futurist-claims-uploading-entire-MINDS-computers-2045-bodies-replaced-machines-90-years.html
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「新 不老不死は実現するのか」 (追加) 2016年4月8日
【語り】モーガン・フリーマン
ヴォルター・ロンゴは南カリフォルニア大学の老年学の教授です。
ロンゴは体内のエントロピーを減少させるため、細胞内で活発な働きをしている小さな器官に注目しました。車でいえばエンジンにあたる場所です。
ロンゴ、「エンジンの中でガソリンを燃焼し、車を走らせるエネルギーを生み出します。しかし、内部で起きる燃焼はエンジンそのものにダメージを与え、やがてエンジンは機能しなくなります」
私たちの体の細胞はすべてにミトコンドリアと呼ばれる小さなエンジンがあります。ミトコンドリアの役割は人体へのエネルギーの供給です。
エンジンが発電所にたとえられるミトコンドリアの機能が低下すると、私たちの体は衰え、老い始めます。
ロンゴ、「1つの細胞1つ1つに数百ものミトコンドリアが含まれています。それらのミトコンドリアが私たちの1つ1つにエネルギーを供給しているんです」
しかし、ロンゴはある小さな生命体における実験からミトコンドリアを若返らせる方法を発見しました。
パンやビールを作るときに使う酵母菌の寿命を1週間に延ばしたのです。
酵母菌を通常の10倍も長生きさせることができました。これを単純に人間に当てはめるとすれば、寿命を80歳から800歳に延ばしたことになります。
「RAS2」と「SCH9」という2つの遺伝子をDNAから取り除いたことで、寿命が長い酵母菌が生まれました。
ロンゴ、「2つの遺伝子は老化を進めるだけでなく、DNAや細胞内のさまざまなシステムに損傷を与えることが分かりました。それを取り除いたのです」
酵母菌で実現した長寿を、より複雑な生命体でも実現することができるでしょうか。
ロンゴは長寿の鍵を握る2つの遺伝子をマウスで取り除く実験を行いました。
その結果、マウスでも寿命が2倍に延びました。
ロンゴ、「とても希望が持てる結果です。遺伝子情報に関して言えば、マウスと人間は90%以上同じだからです。マウスの寿命はおよそ2年ですが、遺伝子情報をほんの少し操作するだけで人間のように100年ぐらい延ばせる可能性があると思う」
ニューヨーク市立大学理論物理学者ミチオ・カクは言う。
「永遠の命は決して実現できないものだという物理学上の法則はありません。永遠に生きる生命体は存在します。たとえば、がん細胞です。あれは永遠に増殖します。そのため、人間自身も殺してしまうのです。35億年前に生命が始まって以来、ずっと分裂を繰り返している細胞が私たちの体にも含まれているかもしれません。不老不死を追求するのであれば、何百万人もの老人と何百万人もの若者から遺伝子情報を取り出し、比較し、老化を引き起こす要因を突きとめることです。老化に関する遺伝子はすでに60以上特定されています」
ロンゴ、「問題は人間の寿命を200、300年に延ばすのに、遺伝情報をどう組み換えればいいかです」
ロンゴは私たち体内にあるエンジンを長く動かす研究に取り組んでいます。
しかし、いくら寿命だけを延ばしても老化を抑えられなければ不完全です。単に長く生きるだけでなく、健康と若々しさをいつまでも保つ手段はあるのでしょうか。
http://www4.nhk.or.jp/P3452/5/
NHKドキュメンタリー 時空を超えて 「死からよみがえることはできるか?」 2015年7月2日
【語り】モーガン・フリーマン
クローン技術などを駆使すれば、近い将来、肉体を再生させることは可能になるかもしれない。しかし、故人の経験や記憶はどうなるのか? 心も再生できるのか? 脳をコピーし、心をコンピューターの中で再生できるという研究者もいる。それで“生きている”と言えるのか? 究極の答えとは!?
細胞の寿命が来ると調節遺伝子は、シグナルを発し細胞に自らを破壊する酵素を作らせます。
こうして毎日およそ500億の細胞が死んでいます。
例えば、心臓発作など重大な問題が起きると傷ついた細胞は周りの健康な細胞にも死ぬ時が来たことを知らせます。
知らせを受けると全身の細胞が次々と死にはじめ、人は死に至ります。
私たちの死は生物学的なプログラムによって制御されているんです。
プログラムを修正し細胞が自ら死ぬのを止めることができれば死を回避したり死者をよみがえらせることも可能になるかもしれません。
細胞に組み込まれたプログラムに働きかけることが重要だと考えています。
細胞が自ら死ぬ死のプログラムの引き金は何なのかを探るため、健康な細胞を採取し酸素の供給を断ちました。
予測では生き残った細胞に酸素を与えればまた元気になるはずでした。
私たちの予測とは正反対の結果が出ました。酸素を断たれると細胞は全く活動しなくなりましたが死ぬこともありませんでした。ところが、再び酸素を与えた途端細胞が次々と死に始めたんです。
酸素は生命活動に欠かせないものです。ところが、その酸素が細胞を死に至らしめる引き金にもなっていたんです。
酸素を断った細胞に再び酸素を与えると、細胞が次々と死ぬ「死のシグナル」が発せられることが分かりました。
この反応は冷却することで抑えられることも分かりました。
ベッカーは死のシグナルがどこから発せられるのかが分かれば、冷却しなくても伝達を止められるかもしれないと考えました。
死のシグナルがどこから発せられるのかを解明しようとしました。
注目したのは細胞内の代謝経路です。
全ての経路は細胞の中にあるミトコンドリアにつながっています。ミトコンドリアは人体のほとんどの細胞に存在する小さな器官です。栄養や酸素を取り込み化学エネルギーに変えます。
1つのミトコンドリアが制御不能になると死のシグナルが発せられ連鎖反応的に広がります。
ベッカーたちは、ミトコンドリアに硫化物シアン化物一酸化炭素を作用させることで連鎖反応を防げると考えました。
これらの物質の適切な投与量を測定しようとしています。
患者に酸素を戻し始める時点でミトコンドリアに3つの物質を投与するのが理想的です。
これによっていわばミトコンドリアをリセットします。
死を引き起こすのではなく、通常どおりエネルギーを生産させるようにするのが目的です。
まだ実験的な段階ですが、死のシグナルを妨げる方法が見つかれば瀕死の人や死んだ直後の人を蘇生させることが可能になるかもしれません。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3452/1988019/index.html
不老不死 ウィキペディアWikipedia)より
不老不死(Eternal youth and immortality)とは、永久に若く死なないこと。
生物学的な見地では、個性の宿る個体が滅びたときがすなわち死である。
単細胞生物に寿命は存在せず、細胞分裂によって生命を繋ぐ。それに対して多細胞生物は一定期間で子孫となる個体を作るという方式で生命を繋ぐ。多細胞の動物は再生能力の限界に伴い必然的に老化し、死に至る(寿命)。いったん個体が老化したのちに若返りができる動物(ベニクラゲなど)も存在するがきわめて例外的である。ただし、多細胞動物の一部の細胞を取り出して培養した場合はこの細胞が不死化する場合があり、人間においてもがん化した細胞が不死株として培養され続けている例がある。
現代の医学においても老化の防止は重要な課題である(抗老化医学)が、長年にわたって老化を押しとどめるものではない。不老症は確認されていないものの、16歳の女子 ブルック・グリーンバーグで赤ん坊の姿のまま成長が止まっている事例が報告されている。ただし彼女が不老不死の症例であるのかは不明のまま2013年に彼女は亡くなった。

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『未来のたね ― これからの科学、これからの人間』 アイリック・ニュート/著、猪苗代・英徳/訳 NHK出版 2001年発行
不老不死の夢 (一部抜粋しています)
人間は、おそらく、自分の死すべき運命をはっきりと知っている唯一の動物だ。むかしから、死は人間に強い影響を与えてきた。死後の生を望む人たちも多かった。永遠の生命、あるいは死者の国の信仰は、古代からある。それも世界中に。エジプト、ギリシャ、北欧、アフリカ、インドの人たちは、死後、永遠につづく生活があると信じていた。その死者の国への道すがら、死者が携えていくべき品々を、たくさん埋葬した古代の墓も見つかっている。そういう墓があること自体、当時の人たちが、死後の世界を信じていたことを物語っている。
人間は「若さの泉」をさがしつづけるいっぽうで、若返りの薬「エリクシール」をつくることも試みてきた。その薬を調合していたのは錬金術士たちだった。また、ふつうの金属を金に変えたり、万病を癒やしたりする力があるという「賢者の石」もさがしつづけた。
たとえ目に見えなくとも、人間には魂があると信じるのは、ごくふつうのことだ。魂は、ほんとうの自分、あるいは人格そのものだといっていい。それは物質じゃない。だから、肉体がなくなっても、滅びることはない。インドには「魂の輪廻」という思想がある。これは人間の魂が、肉体の死後、新しい肉体にふたたび宿るというものだ。自分の前世を記憶しているという人も少なくない。そういう本もたくさんでている。
この輪廻を、たいていの科学者は人間の願望の表現と見ているようだけれども、ぼくとしては、この思想は正しいと思いたい。人間は、死をも克服して生きつづけると信じたいんだ。神学者や哲学者は、何世紀にわたって、神や天国の存在を証明するためのさまざまな試みを行なってきた。でも、これまでだれひとりとして、それに成功した人はいない。魂もおんなじだ。多くの人たちが、それをさがしもとめてきたにもかかわらず、いまだに見つかっていない。だから、魂の輪廻がほんとうに起こっているのかどうかも、証明することはできない。
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病気なら医学でなんとか治せるかもしれない。からだの一部が使いものにならなくなったら、その部分を同種のものと交換すればいい。からだのさまざまな部分を電子機器と交換することによって、短命な人間をサイボーグ化することもできるだろう。そうすれば、きわめて長い年月を生きることも可能だ。ただ、脳をサイボーグのなかで生かすとなると、それを格納する場所が必要となる。さらに、脳の中身、すなわち思想や記憶も、どこかに移し替えなければならない。なぜなら、生きている時間が長くなればなるほど、記憶することがらも増えていき、やがてそれは脳の容量を超えてしまって、じょじょにもの忘れがはじまるからだ。
これにも解決策はあるだろう。思想や感情を生みだしている脳内の電流を計測することができれば、脳の情報をほかの場所に移すこともできるかもしれない。脳の補助器具を使えば、最初のステップを踏みだせるだろう。脳をコンピュータに直結させて、脳の情報をコピーするんだ。それは記憶のもう1つの倉庫になる。この場合、脳の補助器具は、記憶のコピー機として用いられる。記憶の内容を構成している映像も、においも、音も、半導体メモリのようなものに記録して保存する。人間の感情は脳内の電流がつくりだしているものだから、これもおなじ方法で保存できるだろう。
まだ健康なうちに、自分の記憶をほかの場所に移しておくのは得策かもしれない。何百年もたって、過去の記憶が消失してしまっても、その記憶をほかの場所から引きだすことができるからだ。脳の補助器具を使えば、遠いむかしの記憶でも、まるできのうのことのように蘇ってくる!
脳の内容を、脳以外の場所に保存できるようになれば、つぎの問題は、脳そのものをほかの場所に移せるかどうか、ということだ。「人格」といわれるものを、まるごとコンピュータに移し替えることは、はたして可能なのだろうか?それもあながち考えられないことじゃない、という科学者もいる。
西暦2500年――ある人の脳が、そっくりコンピュータに移し替えられることになった。いま頭蓋骨が開かれ、脳はむきだしになっている。コンピュータは、脳の表層部、すなわち大脳皮質に蓄えられている情報から読み取りはじめる。これはナノマシンの集団も一役かっている。脳の表面を忙しく動きまわって、情報をつぎつぎにデジタル化していくのは、このナノマシンだ。
そうして脳がもっている全情報は、コンピュータに移し替えられた。かっては人間だったもの――つまり人格――がまるごとデジタル化されて、いまやコンピュータのなかに収まっている。
でも、デジタル化された人格は、はたして「人間」と呼べるんだろうか? そういう疑問もでてくるだろう。コンピュータに保存されているのは、その人の人格だけだ。だからむしろ、「人間」というよりも「パーソナリティー(個性をもった人格)」と呼んだほうがいいかもしれない。パーソナリティーとしての生は、人間としての生とはまるでちがったものになるはずだ。
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パーソナリティーは、人間のように地上にしばりつけられてはいない。自分自身のコピーを電波信号に変えて、遠くまで送ることもできる。高速で宇宙空間を飛んで、はるかかなたの星まで行くこともできる。どこかの惑星にロボットを待機させておけば、そのロボットを自分のからだとして使うこともできるだろう。パーソナリティー自身がそう望めば、コンピュータ内で何百万年でも生きつづけることができる。そしていつかは、パーソナリティー自身が、コンピュータに頼らないで生きる方法を見つけだすかもしれない。
そのとき、パーソナリティーは「死」を克服したといえるだろう。そして最終的には、すべてのパーソナリティーが合体して、とてつもなく知的な生きものになるかもしれない。この宇宙の深遠な謎を解けるのは、たぶん、そういう全知全能になった生きものだけだろう。この『スーパー・パーソナリティー』は、強大な権力をもつようになるにちがいない。その時代の最新のコンピュータ機器を駆使して、ひょっとしたら、全宇宙をつくりかえることもできるのかもしれない。
どんなところにも自由に出現できる、目には見えない全知全能の生きもの――どこかで聞いたことがないだろうか? 人類の最終的な運命は、もしかしたら、自分たちが神のような存在になることなのかもしれない。

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どうでもいい、じじぃの日記。
少し古い本だが、アイリック・ニュート著 『未来のたね ― これからの科学、これからの人間』を読んでいたら、「不老不死の夢」が載っていた。
こんなことを思った。
ある日、眠りから覚めると今までの自分が存在する。しかしよく見ると、体がサイボーグ化されて機械に置き替わっているのだ。頭は自分自身だ(実際は脳もデジタル化されている)。
「パーソナリティーは、人間のように地上にしばりつけられてはいない。自分自身のコピーを電波信号に変えて、遠くまで送ることもできる。高速で宇宙空間を飛んで、はるかかなたの星まで行くこともできる。どこかの惑星にロボットを待機させておけば、そのロボットを自分のからだとして使うこともできるだろう」
いつの日か、こんな時代になっていてもおかしくないような気がする。