じじぃの「人の死にざま_1372_イリヤ・メチニコフ」

サイエンスZERO No.348 シリーズ細胞の世界② 腸内細菌と免疫の不思議な関係 動画 Youku
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 腸内細菌

イリヤ・メチニコフ ウィキペディアWikipedia)より
イリヤイリイチ・メチニコフ (Ilya Ilyich Mechnikov, 1845年5月15日, ハリコフ - 1916年7月16日, パリ)はロシアの微生物学者および動物学者である。白血球の食作用を提唱し、免疫系における先駆的な研究を行ったことで有名である。
1908年、食菌作用の研究においてノーベル生理学・医学賞を受賞した。

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『からだの中の外界 腸のふしぎ』 上野川修一/著 ブルーバックス 2013年発行
腸内細菌はもう1つの「器官」である (一部抜粋しています)
私たちの腸内に友好的な細菌が存在することを、最も早く見出したのはアントニ・ファン・レーウェンフック(1632〜1723年)である。オランダのデルフトに生まれたレーウェンフックは、専門的な教育を受けた経験のないアマチェア科学者だったが、顕微鏡を用いて、肉眼では見ることのできなかったさまざまなものを見ることに成功している。
余談になるが、デルフトは私も含めて日本人にファンの多い画家、フェルメールの出身地である。レーウェンフックが、同郷人であったフェルメールの遺産管理人を務めたことはあまりにも有名な話だ。
レーウェンフックは、観察していたヒトの便のなかに細菌を見出した。これが、史上初めての腸内細菌の発見である。便に注目するという好奇心の大きさに脱帽させられる。
細菌という、目には見えない小さな生物を顕微鏡で初めて見出したとき、レーウェンフックはどれほど興奮したことだろう。筆者も、大学3年時の微生物学の実習で、先生から渡された試料中の微生物を当てる課題を出されたことがある。生まれて初めて最近の生の姿を見たとき、それこそレーウェンフックになった気分であった。
レーウェンフックによって腸内細菌が発見されて以降、多くの研究者が腸内細菌に興味を抱き、研究を重ねてきた。パスツールやエシュリッヒ、ティシェ、メチニコフらである。
パスツールは腸内細菌のなかで特に重要な役割を果たしている乳酸菌の働きを明らかにし、エシュリッヒは大腸菌を発見した。ティシェは腸内細菌の代表であるビフィドバクテリウムの発見者であり、メチニコフは腸内細菌とヒトの健康との関係を予言したことで知られている。