じじぃの「人の生きざま_347_大林・宣彦」

大林宣彦 - あのひと検索 SPYSEE
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時をかける少女(オープニング) 動画 YouTube
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尾道ロケ地巡り 〜 さびしんぼう編 〜 動画 YouTube
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大林宣彦 ウィキペディアWikipedia)より
大林 宣彦(おおばやし のぶひこ、1938年1月9日 - )は、日本の映画監督。撮影所システムで育った映画監督ではないとの理由から本人は「映画作家」と称している。広島県尾道市東土堂町生まれ。尾道北高校卒業、成城大学文芸学部中退。2006年(平成18年)4月から尚美学園大学大学院芸術情報研究科教授。2007年(平成19年)4月から倉敷芸術科学大学芸術学部メディア映像学科客員教授
妻は映画プロデューサーの大林恭子。長女の大林千茱萸(ちぐみ)は「映画感想家」と称して執筆活動をする一方で映画製作にも参加している。劇作家・演出家の平田オリザは甥にあたる。
自主製作映画の先駆者として、CMディレクターとして、映画監督として、日本の映像史を最先端で切り拓いた"映像の魔術師"。
【主な監督作品】
・転校生(1982年4月17日公開 松竹)
時をかける少女(1983年7月16日公開 東映) - 兼脚本/編集
・廃市(1984年1月2日公開 ATG) - 兼プロデューサー/企画/編集/作曲
天国にいちばん近い島1984年12月15日公開 東映) - 兼潤色/編集
さびしんぼう(1985年4月13日公開 東宝) - 兼脚本/編集

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『巨匠たちの映画術』 西村雄一郎/著 キネマ旬報社 1999年発行
大林宣彦 大人へと自立するクライマックス・シーン (一部抜粋しています)
戦前に作られた『別れの曲』(34年)という往年の名画がある。ポーランドに生まれた大作曲家ショパンを描いた楽聖映画の傑作だが、大林監督は、子供時代、尾道でこの映画を見て大感激し、ショパンの曲を弾きたいと思ったそうだ。
この映画でパリに出てきたショパン(ジャン・セルヴェ)がリスト(ダニエル・ルクルトワ)とともに、片手で「英雄ポロネーズ」を弾きながら、握手を交わす有名なシーンがある。このシーンを再現したいがために、大林少年は放課後、音楽教室の日だまりのなかで、音楽の女性の先生と、手を取り合って練習したそうだ。
またその後、ハリウッドでリメークされた『楽聖ショパン』(44年)のラストには、祖国ポーランドの革命資金獲得のために、結核を持ったショパンコーネル・ワイルド)が、真っ赤な血を吐きながら『英雄ポロネーズ』を演奏するシーンがある。この場面を演じたいために、母親にヒラヒラの袖の太いシャツを縫ってもらって、中学校の学芸会の舞台で、トマトジュースを口に含みながら演奏したという。
こうしたショパンへの思いはますますつのり、ショパンの19世紀ラブ・ロマンスをいつの日か映画にすることが、大林少年の夢になった。その長年の夢が、大林映画で1、2位を争う出来に仕上がった「さびしんぼう」として結実するのである。
高校生のヒロキ(尾美としのり)は、ピアノを弾いている美少女(富田靖子)をいつも遠くから眺めている。ところが、彼の前に道化姿をした女の子(富田の二役)が現れる。いったいこの子は何者なのか? そして彼にとって決定的な別れの日がやってくる……。
この作品のなかで、ショパンの練習曲第3番『別れの曲』はまるで、全編のモチーフであるかのように何度も登場する。それは、大林監督が幼いころにあこがれたショパンの世界、『別れの曲』という世界へのオマージュであったわけだ。
しかし考えてみれば、「さびしんぼう」だけが、別れの映画ではない。「転校生」にしろ「ふたり」にしろ「時をかける少女」にしろ「廃市」にしろ、主人公の少年が大人へと自立していくとき、自分のたいせつな人と別れなければならない。
大林映画には、その別れのシーンが必ず設けてあり、そこに全演出力が傾注されてクライマックスが作られる。大林監督は、まさにそのシーンを撮るために、それまでのストーリーを語ってきたと言ってほどなのだ。われわれは涙して、そのシーンを心に刻みこんでいるはずだ。つまり、大林映画の最大のモチーフとはこの”別れ”なのである。

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