じじぃの「なぜ今開国か・どんな国を目指すのか!そこが知りたい」

双方向解説 そこが知りたい! どんな国を目指すのか (追加) バラエティ動画 YouTube
http://youtubeowaraitv.blog32.fc2.com/blog-entry-14023.html
【経済討論】TPPと世界経済の行方[桜H23/1/15] 動画 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=bqwvNJBlaQA
双方向解説 そこが知りたい!「どんな国を目指すのか」 (追加) 2011年12月29日 NHK
年末恒例となった「特集 双方向解説 そこが知りたい!」。各分野の解説委員30人が、4部に分かれ、入れ替わりで2011年を振り返り、来年の課題を展望する。第1部「どんな国を目指すのか?」、第2部「震災復興と社会の安全」、第3部「原発、エネルギー、環境」、第4部「世界の変化と日本外交」。視聴者からのご意見なども紹介しながら、年末の夜、解説委員が熱く討論する。
https://pid.nhk.or.jp/pid04/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20111229-21-17855
双方向解説 そこが知りたい!「どんな国を目指すのか」 2011年2月11日 NHK
【司会】藤澤秀敏、結城さとみアナウンサー 【出演】NHK各解説委員 百瀬好道、荒木裕志、伊藤雅之、今井純子、合瀬宏毅、後藤千恵、下境博、関口博之
▽なぜ今開国か
▽TPPへの参加は日本にプラスか?
▽農業・中小企業は?
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu/souhoukou/index.html
どうでもいい、じじぃの日記。
2/11、NHK 『そこが知りたい!』の番組の「どんな国を目指すのか」を観た。
大体、こんなことを言っていた。 (手抜きしている)
菅総理の国会答弁の映像が流れる。
「日本はこの150年間に明治の開国と戦後の開国を成し遂げました。これらに続く第3の開国を挑みます」
菅政権は今年を「平成の開国元年」と位置づけ、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を検討しています。世界に扉を開くことで日本経済は再生するのでしょうか? 農業などへの影響が予想され、どう対応するかが課題となります。日本が今後「進むべき道」を徹底討論します。
どんな国を目指すのか 〜「平成の開国」〜 の行方
藤澤 縮む日本、そうした表現をよく耳にし始めました。少子高齢化、人口減少で労働力が落ちて、このままでは日本経済は縮小の恐れがあります。そこで外に打って出る必要がありますが、新興国の台頭で競争は激しくなっています。菅政権はTPPへの参加を検討し始め、自由貿易の推進で日本経済に活路を見い出そうとしています。しかしそれは日本の扉を外に対して大きく開くことにもつながり、その影響も当然予想されます。今日は菅総理が提唱するいわゆる平成の開国の行方を議論します。
結城さとみさんが視聴者へのアンケート募集の案内をする。
藤澤 まず今、なぜ開国という言葉が聞かれるのか。菅総理は平成の開国という表現を使っていますが、日本の置かれた現状をどう見るかですけれども。
百瀬 世界は大きく変わっているのはその通りですが、私は特にアジアを巡る環境というのは非常に大きく変わるということが大きいと思う。日本の貿易を見てみるとアメリカが頭に浮かぶんですが、シェアを考えるとアジアとの貿易がついに50%を超えた。アメリカのシェアは10%位になっている。しかもこの成長センターともいえるアジアに対してアメリカはもっと積極的に関わろうとしているし、ヨーロッパも自由貿易協定を各国と結んで、それぞれの成長戦略を柱に据えています。日本はアジアの中で生きていかないといけないので、当然こうした現実の変化を踏まえて、これまでの国内の制度を変えていく。それを開国と呼ぶかは別にして、いろいろな改革の時期にきているのは確かだと思います。
藤澤 日本が少子高齢化で長い目で見ても労働力不足とか、国内需用の伸びというか、減少の可能性もあると思うが、一方で中国や韓国などとの競争がますます激しくなっている。競争に生き残るためには外に打って出る必要がある。自由貿易推進というのはそのための手段だということが菅総理が平成の開国を提唱する背景にあると思うが、この論理はどこまで説得力があるのか。
百瀬 政治的指導力でいうと、今年のオバマ大統領の一般教書演説の中に韓国という名前が4回出てきているが、日本という名前は全く出てきていない。しかもその引用のされ方が韓国というものに対して自分たちは遅れているかもしれないというふうに韓国に対する評価が非常に高い。韓国の経済はもちろん、企業の競争力というものが中心になっているのですが、それをバックアップする形で国というものが前面に出てきている。今の大統領が民間の出身であるということもあるが、貿易自由化に対しては大変前向きだ。今は企業の競争力されあれば世界でビジネスを展開できる時代ではない。中国とか他の新興国というふうに、今までの貿易ルールを振り出すような場面というのは、まま見られる。もう一度、貿易のルールを作り直すような時期にきている。当然そのようなルールを作るのは国だけですから、国家というものが経済にどう関わっていくのを、ということを深く考えなければならない。そういう時期にきている。そういう意味での政治の主導力というのが非常に大きな役割を果たすと思う。
藤澤 開国の話からTPPに絞って議論を進めたいと思います。日本経済の再生を目的に菅政権はTPPに参加を検討し、関係国と話し合いを始めました。政府のTPPへの参加方針をどう考えるのか・・・・。TPPへの参加する意味合いは何なのか。たとえば自由貿易協定(FTA)ではダメなのかという考えも出たが、これに対してはどう考えるか。
百瀬 貿易ルール作りには世界貿易機構(WTO)という組織がある。そこが世界の舞台作りの主な舞台なのだが、このルール作りの交渉というのがここ10数年位滞っているのが背景にある。そうなると全体で大きなルール作りができないから、2国間とかあるいは地域の間で自由化を進めてはどうかということで、FTAとかEPA経済連携協定)とかTPPのような動きが出てきている。やることはWTOとそうは変わらない。基本的には貿易の障壁を減らすということ。それから国内と外国の企業を差別しないこと。そういった原則はまったく同じです。私は個別にはいろいろ問題があるかもしれないがTPPの性格を考えた場合、非常に大きく変わろうとしているアジアの中で、アメリカがアジアに対して積極的に関わるようになってきたことに注目すべきだと思う。それはなぜかというと、たぶんアジアではもう一方の経済大国の中国がもっと力をつけてきて影響力を発揮していくだろう。その中国が影響力をつける前にアメリカ主導のルールを作ってその中に中国を取り込んで、中国がある種の暴走をしないように、そういう仕掛けを作りたいという意図があると思う。日本は早くからそこに積極的に関わって日本なりの主張とか要求を反映させる枠組み作りに関わって行かざるをえないと思う。国の戦略を問われているのだということを押さえておきたい。
藤澤 もしTPPに参加した場合の日本経済に与える影響について議論したいと思います。具体的にTPPが日本経済の成長につながるのか。
百瀬 TPPで交渉しているのが4分野あって、その中にはWTOのルール作りとは別の分野があると言ったが、そのなかで特に環境という分野がある。環境についてはどこの国でもこれから新しい産業を作るために柱にしている。しかも日本はこの分野について先進的技術を蓄積していますし、これを武器に世界に打って出るチャンスでもある。ですからこの分野に日本が参加して日本の潜在的な力を発揮できるようにルール作りができれば将来の成長戦略を作る上で大きなメリットがある。もちろんメリット、デメリットはあるが、少し長期スパンで考える時にデメリットばかりではない。むしろ余りあるほどメリットの方が大きいことは注目に値すると思う。
藤澤 TPPの参加は農業分野への影響が大きいという意見がありますが、これについてどのように考えますか。まず日本の農業は競争力が弱く、そのために手厚く保護されていると言われていますが。
百瀬 仮にTPPに参加した場合に農業に影響は出ざるをえないと思う。ただ、米の場合700%の関税をかけて国内市場を保護しても、農業の実態を見ると何をやっているかというと価格を抑えるために減反をやる。一方で自給率を高めなきゃいけないといいながら、農地を棚ざらしにしている。よく言われることだが自由化交渉をしようがしまいが日本の米作りは非常に大きな問題を抱えている。しかも関税で守るという方式があまり有効ではない。これが示されたのが10数年間の歴史が示していることだと思う。私は関税で農業を保護するのではなくて農家の所得水準に国が直接、税金を補助金という形で保護して行く。そういうアメリカやヨーロッパが利用している方法で保護して行った方がいいと思う。しかもその補助金というのはみんなにばらまくのではなくて主業農家といって本当にやる気があって、規模を拡大できないけれども、いろいろお金の問題があって規模を拡大できない。そういうところに集中的にお金を投入していきべきだと思う。
藤澤 このTPPの参加・不参加に関わらず、日本の農業の将来に対する懸念というのが非常に強い。日本の農業をどう位置づけるかという議論をしたいと思います。
百瀬 これまでの日本の農業制作は国内市場だけを見て農作物を作っていたということが問題だと思う。そういう時代じゃないというのは1990年ごろのウルグアイラウンドという世界の貿易自由化が始まったころから着目しなければいけない視点だった。中国で豊かな人たちが増えるようになって、ここにも輸出できるかもしれないという可能性も開けてきて、もう国内だけの政策じゃなくて外を見た政策でなければいけない。その時に日本の農業保護のあり方は世界標準から考えると異常ですよ。これに手を付けなければいけない。これに手を付けなかったのはやっぱり政治の責任ですよ。
藤澤 TPPが中小企業にどう影響するか。
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藤澤 外国からの労働力の受け入れも将来課題になると思います。外国労働者の受け入れについてはどうですか。
百瀬 外国労働者の受け入れ問題を考えるときに一般的な問題と、TPPのような協定とをごっちゃにしないほうがいいと思う。TPPで扱っている人の移動に関するものはある種の技能を持った人の話で、単純労働に対するものではない。ほとんどEPAとか、自由貿易協定がなくても65万人も外国人労働者が入ってきています。いけないのはきちんとルールが無いのに、なし崩し的に労働者を入れていく。そこが一番問題であって、TPPに関しては10、20万入ってくる話ではないと思う。そういう点で排外的な見方をしないほうがいい。

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じじぃの感想
NHK解説委員8人の議論だったが、解説で分かりやすかった百瀬さんの議論のみを書いた。
個人的には日本が韓国に負けるようなやりかたはしてほしくない。
実力から言って韓国に負けるわけにはいかない。