じじぃの「櫻井よしこ2020を総括・今年の日本政治と世界!プライムニュース」

【BS】『櫻井よしこ2020を総括今年の日本政治と世界中国”膨張”の対抗策』 2020年12月17日

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櫻井よしこ氏が2020年を総括

プライムニュース 「櫻井よしこ2020を総括 今年の日本政治と世界 中国“膨張”の対抗策」

2020年12月17日 BSフジ
【キャスター】長野美郷、反町理 【ゲスト】櫻井よしこ(国家基本問題研究所理事長)
経済の再興と新型コロナ対応、いずれも人の命に関わる課題の狭間で下された安倍前首相や菅首相の決断と政策はどう評価されるべきなのか?
一方、外に目を向ければ、いち早く新型コロナ禍を脱した中国が経済再興を進めるばかりでなく、尖閣諸島などでこれまで以上に高圧的な姿勢振る舞いを続けている。
その中国と「トランプ流」の強い姿勢で対峙してきたアメリカだが、大統領選の中で浮き彫りになったアメリカ社会の変化も国際社会の懸念材料の一つだ。これまでとは違う「アメリカ像」を覚悟しなくてはならない中、アメリカとの強い繋がりを経済や外交・安全保障の柱としてきた日本は、今年をどう総括し、どんな点をどう来年に活かしていくべきなのか?
●どう評価? 発足3ヵ月の菅政権
今年2020年は世界中の政治が新型コロナへの対応を問われた1年だった。
今年、日本ではコロナ禍の9月に安倍晋三首相から菅義偉首相に政権が交代。

政権支持率の推移 (グラフ)

菅政権は発足当初66.4%という高い支持率を得ていたが、直近では50.3%まで下がっている。
櫻井よしこ、「良くも悪しくも非常に真面目な東北人に特有の口数の少ない政権運営だった。コロナはどの国にとっても非常に難しく、ワクチンができるまでの辛抱というところがある。官房長官時代は毎朝4時に起きて、新聞をチェックした後散歩して、夜9、10時に寝るというずっと7年8ヵ月続けた。休みがない、日曜日なしの生活だったらしい。その中で日本はかなり良くやっているが、このところの増え方に国民が不安になるのは当たり前。そういった中で支持率が下がったのはしょうがないこと」
反町理、「総理が口数が少ないというのはどう見るか」
櫻井よしこ、「印象が薄い、口数が少ないというのは、あなたはこれでわかっているでしょ、ということ。担当大臣が情報をきちんと伝えるのでいいのではないか」
●どう見る? 菅政権の新型コロナ対応
櫻井よしこ、「Go Toトラベルのやめ方を見て、これが菅流なんだと思ったことが1つある。最後まで菅首相はやめたくなかった。経済の再生と感染防止を両立させたいと。この2つはそもそも相反するもの。地方の人たちはやってほしい。Go Toを続けたが3000人になって世論も厳しい。何と言っても分科会・尾身会長がGo Toをやめてくださいと言った。私は尾身会長の言い方にもおかしいものがあると思っている。科学に基づいた助言をして、それを全部まとめるのが政治の役割。分科会が独自に記者会見をすること自体の是非も考えないといけない。日本医師会の方々も分科会に入っているが、なぜ分科会でもっと言わないのか。日本医師会にもやるべきこと、できることが山程あるが、日本医師会は明らかにそれをやっていない面がある。Go Toキャンペーンがあたかもものすごく大きな感染拡大の原因であるかのような報道がなされている。そうした時に政治的にもたないと思うのは当たり前」
●コロナ禍で見えた各国の国柄

世界各国の新型コロナ感染者数と死者数

     感染者数の合計  死者数

                          • -

アメリカ 1679万9777人   30万7501人
イギリス  191万8736人    6万5618人
ドイツ   142万3830人    2万4274人
日本    18万7103人     2739人
欧米諸国では新型コロナの感染者や死亡者が日本よりかなり多くなっている。
ジョンズ・ホプキンス大学HP、厚生労働省HPより)。
櫻井よしこ、「英国の総人口は約6600万で日本の約半分。ドイツは約8000万人で日本の3分の2。日本と比べると彼らの方が多いし、米国も桁が違う。日本も増えてきて心配だが、同時にもうちょっと落ち着いて見ましょうと。日本における感染は何が一番の原因で、私たちはそれに対して何ができるのかを考えないといけない」
●中国とどう向き合うべきか?
日中関係の現状について。
RCEP15ヵ国、TPP11ヵ国の一覧。
RCEP・・・中国、韓国、ラオス、タイ、フィリピン、インドネシアカンボジアミャンマー、日本、ベトナム、マレーシア、ブルネイシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドからなる世界最大規模の東アジア地域包括的経済連携
TPP・・・日本、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポールベトナムの合計11ヵ国で高い水準の、野心的で、包括的で高い水準の協定を達成していくとした協定
櫻井よしこ、「危ないと思う。中国が大きな枠組みを作って一発逆転を目指しているそっち方向に下手するとそちらに行ってしまうのではないかと日中関係をとても心配している。中国にとっても一番の武器は経済。インド抜きのRCEP、アメリカ抜きのTPPこそ中国の世界経済支配の道。大戦略実現のカギが、TPPもろとも日本を取り込むことなのだと思う。私たちの国と産業がいま中国の最大のターゲットになっていることを、日本政府、産業界、そして私たち自身もしらなければならない」
反町理、「中国がTPPに入るにはハードルが高いのではないか」
櫻井よしこ、「第二段階に成功した。今回RCEPに署名した。中国の最も強い武器は経済、RCEPの15ヵ国を中国主導でやることができる。それが出来た途端に習近平がTPPに入っても良いと言い出した。中国はTPPの条件をクリアできない。人権問題などあらゆるスタンダードから見て中国がTPPに入ることは不可能。だが20年前にWTO世界貿易機関)に入った。WTOに入り彼らがスタンダードを満たさないまま20年が過ぎた。WTOに入るための米国への彼らの働きかけは凄まじいものがあった。2002年、朱鎔基総理がWTOに嘘をついて入った。米国は20年経って騙されていたと気づいたのが現在。今回TPPに入るのも騙して入るということはあり得る。今度は日本がターゲット」
朝鮮半島動向とどう向き合うべきか?
櫻井よしこ、「文在寅大統領は元々社会主義者。韓国より北朝鮮を大事に思っている人だと見て良い。文大統領の韓国にはほとんど期待はできない。核兵器を持った統一朝鮮も考えておかないといけない」

【提言】 「2021年に日本が目指すべき道」

櫻井よしこ 「日本の考えを軸にする」
 アジアにおいて日本はカギになっている。日本の価値観にもっと自信を持って、この旗に集まってと進めていく。
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